あなたの保険は大丈夫?生命保険は交通事故に対応可能なの?

公共交通機関が発達した日本ですが、まだまだ車社会であり、毎年多くの方が予期せぬ交通事故で命を落としています。交通事故は、誰がいつ巻き込まれるか予測がつかないとはいえ、不測のリスクにもしっかりと備えておきたいもの。

事故といえば損害保険の印象がありますが、生命保険でも事故に対する手厚い備えができます。ここでは、生命保険で交通事故の損失に備える方法を解説していきます。

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生命保険は「交通事故」も保障してくれるの?

生命保険は、主契約と呼ばれるメインの契約と、特約と言われるオプションを組み合わせて、個人に合った商品にしていきます。主契約には定期保険や終身保険、養老保険、個人年金保険といったものがあります。

特約は会社によってもさまざまで、有名なものでは医療特約があります。交通事故の保障は、この特約をカスタマイズして備えることができます。

交通事故に役立つ特約は主に、災害入院特約、災害割増特約、傷害特約、特定損傷特約の4種類あります。これに加え、財形保険と法人であれば、総合福祉団体定期保険の特約が利用できます。

ここで言う「災害」は、自然災害という意味ではなく、突発的に起こった外来の事故全般のことを指します。交通事故もこの災害に含まれるため、これらの特約で保障されます。

「災害入院特約」は、不慮の事故で怪我をしてしまってから180日以内に5日以上継続して入院した際に入院給付金がおりる、という特約です。

「災害割増特約」は、死亡した場合のみ保険金がおりるもので、不慮の事故で180日以内に死亡または特定感染症で死亡したとき、主契約の死亡保険金に上乗せして災害死亡保険金が支払われる特約です。特定感染症は何を指すかというと、コレラや腸チフスや赤痢など、事故とはほとんど関係ないものです。

「傷害特約」は、死亡時は災害割増特約と同じ保障を受けることができ、さらに事故で障がいを負ってしまった際にも給付金がおります。180日以内に所定の障がい状態になったとき、障がいの程度に応じて障がい給付金が支払われます。

「特定損傷特約」は事故による特定損傷に備える特約です。特定損傷とは、骨折・関節脱臼・腱の断裂のことを指します。

「財形保険」は、保険期間中に被保険者が事故で死亡した場合に、払込保険料累計額の5倍相当の災害死亡保険金が支払われるものです。これに加入すると、資産形成と交通事故対策の両立ができます。

「災害総合保障特約」は総合福祉団体定期保険の特約です。法人向けの特約なので、勤めている会社にこの福利厚生があれば、事故の際に利用することができます。役員・従業員の事故の際に、障がい・入院給付金を受け取ることができます。

交通事故には備えた方がいいの?

29年度に交通事故により命を落とした人の数は、国内で3694人(※)と発表されています。これはあくまで確認できた死亡事故の数なので、怪我をしてしまった件数はもっと多く、捕捉できていない事故も相当数にのぼると考えられます。そう考えると、事故は案外身近なものと言えます。

交通事故に遭遇してしまったら、被害者も加害者も互いに不幸なことになります。金銭的な損害が大きいだけでなく、障がいを負ってしまい思うように働けなくなってしまうリスクもあります。遭遇しないことが一番ですが、いくら気をつけていても巻き込まれるときは巻き込まれてしまうものです。

事故の治療費はなかなか高額になる場合もありますが、事故の相手方が治療費を払わずに逃げてしまう可能性もあります。加入している生命保険に特約をつけるだけで保障が得られるのであれば、つけるべきと言えます。

歩行・自転車が主な移動手段の方は、災害入院特約、災害割増特約がおすすめです。車が主な移動手段の方は傷害特約・特定損傷特約を備えておくべきでしょう。

また、財形保険は資産形成と手厚い死亡保障がともに受けられるため、共働きの方などもしものときに遺族に生活費を残す必要のある人におすすめです。

あなたの保険は交通事故に対応している?

すでに生命保険に加入をされている方で、自分の保険が交通事故に対応しているのか確かめたいという方は、保険の証券を持って保険を見直しに行きましょう。

保険会社の仲介をせず、見直しや相談を受けている会社であれば、保険会社と利害関係にないので、中立の視点から保険商品を最適な形で組み立て、提案してくれます。

また、保険証券を見たり、保険会社のコールセンターに電話したりして契約内容の確認をするという方法もあります。

コールセンターでは、混雑していると折り返しの対応になってしまったり、本人確認がありますので、ある程度時間を確保できるときに電話をしましょう。また、月曜・金曜と受付開始から1時間と終わりの1時間、12時−13時は、どのコールセンターも混雑する傾向にあるようです。混雑する時間帯を避けるとスムーズです。

保険を見直した結果、特約がついていなかったのであれば、つけることをおすすめします。交通事故は理不尽なものです。備えあれば憂いなし。人生が破滅しかねない大きなリスクに対抗するために、できる限り備えましょう。

交通事故に有効な特約も含め、生命保険の定期的な見直しを

生命保険では、主契約に特約をつけることによって、交通事故の保障をすることができます。生命保険は特約をカスタマイズすることによって、あなた個人に合った保険になります。特約を駆使することでかなり広い範囲を保障することができるのです。

しかし、生命保険は現在の状況を基礎としてリスクを予測し、その対策を組み立てていくので、基礎になる現在の状況が変化してしまえば、想定されるリスクや必要とされる保障も変化してしまいます。

そのため、生命保険は定期的に見直しをする必要があります。契約した後それっきりでは、最小の費用で最大の効果を発揮するという保険の効果が減退してしまいます。困ったときに最大の保障を受けるため、また普段の掛け金を最小にするために、保険の見直しをしましょう。また、今までつけていなかった特約をつけたいと思ったり、特約をつけるべきか迷ったらプロに相談をしましょう。

交通事故に有効な特約は〈災害入院特約、災害割増特約、傷害特約、特定損傷特約〉の4つ存在します。勤務先に総合福祉団体定期保険の特約があるかという確認もしましょう。

プロフィール

諏訪竜生
3級FP技能士資格を持ち、住宅ローンおよび教育資金に関する相談を中心に業務を行っています。また、新社会人向けに社会保険や知っておきたいお金に関する知識を教えています。予備校および金融機関で勤務した知見を生かし、アドバイスを行っています。

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