DIYの基礎“ネジ”知識を抑えよう!ネジの頭をなめてしまったときの対処法など《ねじキューピー》で話題のネジ屋で聞いてきた

DIYの基本アイテム「ネジ」。でも、タッピングと木ねじの違いを知らない人も多いはず。そこで、今更聞けないネジのギモンを専門家に聞いてきました! 取材したのは、創業64年の老舗ねじ店〔三和鋲螺〕(さんわびょうら)。ホームセンターや量販店と違う、“クセの強い専門店”です。

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ネジから1m離れて生きていけない!?

《ねじキューピー》シリーズの「ねじフューチャー」(中央)と無数のネジ

メガネや時計、クルマなど身の回りのあらゆるものに使われている「ネジ」。「ネジから1m離れて生きていけない」という言葉があるくらい、私たちの生活に空気のように入り込んでいます。でも、タッピングねじと木ねじの使い分けなど、知らないことの方が多いですよね。そこで、餅は餅屋です。ネジ屋さんにネジの種類や使い方について根掘り葉掘り聞いてみました!

訪れたのは《ねじキューピー》で知られる〔三和鋲螺〕

〔三和鋲螺〕の部長・石井健友さん

訪れたのは、東京・大田区にある〔三和鋲螺〕(さんわびょうら)。インチねじやマイナスの木ねじの取扱いに定評のあるネジ屋さんです。10年ほど前に、ご当地キューピーならぬ《ねじキューピー》を発売したことで、全国的に有名になりました。ホームセンターや量販店と異なり、“クセの強い専門店”です。そんな〔三和鋲螺〕の部長・石井健友さんに、DIYの基礎“ネジ”知識を聞きました。

「タッピングねじ」「木ねじ」の使い分けって?

さて、DIYでちょっとした木の棚を作るときに、多くの人が使っているのは「タッピングねじ」です(写真左)。これとよく似ていますが、ネジの切れている部分が頭部寄りに存在しないものを「木ねじ」と言います(写真右)。実は、タッピングねじよりも木ねじの方が、強い力で木と木を合体させることができます。その理由は、抑える力(一方向の力)だけではなく、引っ張る力(反対方向からの力)も発生するからです。それにもかかわらず、タッピングねじが広く使われているのは、大量生産により安価で手に入るからです。また、タッピングねじは焼きが入っていて硬いため、木のみならず鉄にも使えるという利点もあります。

日本では珍しい“マイナス”の木ねじ

ちなみに〔三和鋲螺〕では、日本で珍しい“マイナス”の木ねじを取り扱っています。アメリカからの輸入品で、真鍮でできています。この美しさは折り紙付きで、グランドピアノのフタを開いたときに見える部分に使用したいと、ピアノの調律師の方がわざわざ九州から買いにきたこともあるほどです。決して安くはありませんが、DIYの上級者の人は是非とも覚えておきたいシロモノですね。

ネジ山ではなく“ネジの頭”

よく、「ネジ山をなめる(潰す)」という言い方を耳にします。でも、実はネジ山って、ギザギザしている部分1つ1つのことを指しているんです。だから、私たちがネジ山と呼んでいる部分は、本当はただの「ネジの頭」なんですね。

さて、そんなネジの頭をなめてしまわないようにするには、穴に合ったドライバーを使用するのが第一です。上の写真は主なネジを太さ順に用意したものですが、(右から6mm,5mm,4mm,3mm,2.6mm,2mm)それぞれに合ったドライバーというのが、右から3番、2番、1番となっています(この種類のことを番手と呼びます)。

ネジの頭を“なめ”ないためには?

6mmのネジは3番、5,4,3mmのネジは2番、2.6,2mmのネジは1番と合うようにできています。合うドライバーを選ぶと、写真のようにネジがドライバーとくっついて、落ちることはありません。また、番数の大きいドライバーから試すと、間違ってネジの頭をなめる心配がなくなります(ネジに対して番数の小さいドライバーならば、ネジは回らず、無理にネジの頭をなめることがないからです)。

“なめ”てしまったときのマル秘テク

万が一にネジの頭をなめてしまったとしても大丈夫! 誰でもできる簡単な対処法があります。写真のように、なめてしまったネジの頭にゴムを被せてから、ドライバーをあてがうというマル秘テクニックです。ちょっとした“なめ”であれば、これでネジが回ってくれます。

ただのプラス穴と思ったら大間違い……

この写真の2つのネジ(とドライバー)の違い、お分かりでしょうか。右のネジの頭をよく見ると、十字穴ではなく米印のように切れ込みが入っています。通称「ポジ」と呼ばれるこのタイプは、ヨーロッパの規定に則ったものです。日本でも〔イケヤ〕の組み立て家具などに使われています。この「ポジ」穴は通常のプラスドライバーでも対応しなくはないのですが、しっかりと噛み合うには専用の「ポジ」ドライバーを要します。写真の右のドライバーをよく見ると、米印のような切れ込みに対応する部分があるのが分かるはずです。

穴の種類は色々あるから楽しい!

こちらは右からワンウェイ、トライウィング、ツーホール、トルクスのピン付き、と呼ばれる穴を持つネジです。これらはイタズラ防止で生まれたネジです。ワンウェイは、マイナスドライバーで閉めることができても、開けることができないような仕組みになっています。これらはサイズが限られますが、見た目を楽しむのであれば、是非とも使用してみたいですね。

これであなたもネジ・ユーザーの仲間入り♪

〔三和鋲螺〕の外観(※移転したばかり)

ほかにも、ネジの頭部の形状(皿、丸皿、ナベ etc...)や材質(ステンレス、鉄、真鍮、プラスチック etc...)など、ネジには様々な種類があります。〔三和鋲螺〕では常時、数千アイテムを在庫しています。店頭と宅配便での販売がありますが(《ねじキューピー》は店頭販売のみ)、基本的には10〜100本単位での取扱いとなります。また、注文の際にはサンプル、それが無い場合は具体的なサイズや形状の情報が必要(必須)です。さあ、これであなたも立派なネジ・ユーザーの仲間入りです♪

【店舗情報】
●店舗名 三和鋲螺
●住所 東京都大田区北糀谷2-7-1
●営業時間 8:30-17:30(土曜日15:00迄)
●定休日 日曜、祝祭日
●TEL 03-6423-9011

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