家具ができあがるまで「その2」

家具職人の家具製作の工程をちょっとづつご紹介いたします

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家具ができあがるまで「その2」

前回、当ブログでご案内した「原木の仕入」。
これが終わるとついに「製材」、そして「乾燥」の工程に進んでいきます。

家具蔵で使用する木は樹齢で50年~80年のものはざらで、100年、200年という想像もつかない長い年月を生きてきたものもあります。そのような大木は、製材をするのもたいへんな作業です。
また、数ミリ裁断が違っても出る木目はまるで異なる為、慎重に慎重を期す作業でもあります。ですので「ここが全工程で一番緊張する」という声も。
屈強な職人たちが数人がかりで行う、まさに肝になる作業でもあります。


そうして製材された木たちは、天日の下で長い長い間じっくりと乾燥され、水分を身体の外へ逃がしていきます。
木のほとんどは水分と言われており、その水分が中途半端に残った状態では、家具になりご家庭で使って頂くうちに反ったり、割れたりしやすくなってしまうのです。
樹種によっても異なりますが、数年から、10年を超える乾燥を施すものまで様々です。
そうした乾燥の中で割れや反りをほぼ出し切り、無駄な補強が無くても、家具になった状態で木の動きが少ないものにしていきます。


何故そこまで?
それはやはり、「長く良い物をお客様に使って頂きたい」。
そこに尽きます。そして無駄な補強がいらない家具はスッキリと美しく、使い易い家具となります。
「良い材料でつくった、使い易い家具をできるだけ長く、様々な方に使って頂く為に」
そんな思いがカタチになる家具製作の工程はまた別のお話し。


・・・店舗でもこうしたお話を色々なお客様にお伝えし、その姿勢に共感頂く方も多いことはたいへん有り難い状況です。
自分が使っている家具のこの木はどのような過程でこうなったのかな?どんなドラマがあったのかな?そんな視点も持ってもらえたらと思います。
そして、今日もまたそんなエピソードをたくさんご用意してご来店をお待ちしております。

高樹齢のウォールナットが製材されます
原木を1本ごとに管理しながら徐々に天日の下で乾燥を行います
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