住まいの階段2 階段室タイプの階段

二回目は階段をリビングなどの部屋から独立させて、単独に設ける階段室タイプです。

二つの世帯が一緒に暮らす二世帯住宅で階段を共用する場合には、他の居住スペースから切り離した階段室として単独に階段を設ける方が、それぞれの世帯の独立性が高まります。リビングの一画に階段を設けるタイプに比べ、音や空気が階同士の間で伝わりにくくなります。
例えば、ワンフロアの面積が広くて空調負荷が大きくなる場合には、階段を単独で設けて空調範囲から切り離した方が、エアコンは小さくて済み、その分空調のランニングコストも抑えられます。

また、階段室タイプの階段であっても毎日使うスペースなので、明るさや広がり、各部の詳細、風の通り道などの役目もよく検討し、上り下りが楽しくなるような快適な空間にしたいものです。

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上写真は、二世帯住宅(鉄筋コンクリート3階建)の北東角に設けた階段です。階段床上から階段下まで全面をガラスブロックとして、柔らかな光を取りいれています。建て主の方は「ストリップ階段には心理的な怖さを感じる」とのことで、階段の蹴込み面(立ち上がり面)を塞いだ階段としました。階段側面からの転落に対しても、心理的な恐怖を感じない程度の間隔のタテ格子として、ガラスブロックからの光を活かしています。
>>東京タワーと桜の見える家


下写真は、周囲を囲まれた狭小住宅(地下1階地上3階建)の1階から屋上までの鉄骨階段です。光や視線が通りやすいように蹴込みを無くしたストリップ階段として、軽快で明るい階段室としています。鉄部は周りの壁にとけ込むように白く塗装し、足が上にのる踏み面は鉄の下地の上に木(集成材)を載せて、木の素材感を活かした塗装をしています。
>>千駄木の家

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