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前回までで地中熱利用のおよそのイメージはお分かりいただいたと思いますが、それが具体的に建物になっていくとどうなるのでしょう。上の図の左のように高性能な断熱材の直下は16度になるはずでしたね。この断熱材の真ん中をつまんで、ちょうどコタツのフトンのようなイメージで建物にかぶせます。この場合でも断熱材の下は16度に近づくはずです。こうして地中5mの安定した温度が地表に建つ建物に利用できることになります。しかしちょっと話がうますぎますよね(笑)。確かになかなかここまで上手くはいきません。実際には窓が開き、人が出入りし、断熱材だって完璧ではありませんから、エアコン無しで可能な室温は比較的条件の良いところで下図のような温度です。でもこの温度があれば冬はちょっとだけ暖房、夏はちょっとだけ冷房すれば良いですね。空調に必要なエネルギーはかなり少なくて済みます。こうして省エネで快適な地中熱住宅が可能になるのです。
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