【奥さま、映画の時間です#14】名作中の名作、珠玉の日本映画10選!

Tシャツ1枚でも昼間になれば汗ばむほどの陽気になってまいりました。奥さま、季節の変わり目は体調を崩しがちです。か弱いレディーのみなさまはくれぐれもご自愛をなさってください。ところで、奥さまは邦画をご覧になられますか? 洋画ばかりで邦画はあまり観ない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。邦画はハリウッド映画のような規模の大きい作品はあまりありませんが、日本人だからこそ刺さる名作の数々があります。そこで今回は、歴代の名作と呼ばれる邦画をピックアップしました。名作を一度に観ることができるなんて、奥さま、私は奥さまが羨ましいです。ぜひご覧になってみてください。

本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています

  • 3359
  • 21
  • 0
  • いいね
  • クリップ

1.世界の小津『東京物語』

まずはこちら、世界に通ずる小津安二郎の代表作になります。「小津調」とも呼ばれる独特の映像世界が最大の特徴です。物語は家族と言えど人間関係の希薄さを描いた小津安二郎の代表的な作品となります。一度ハマるとなかなか抜け出せない、その世界観の虜に、奥さまもきっとなるはず。

2.世界にその名を轟かせた"黒澤”の名『七人の侍』

観たことがない人でも必ず聞いたことがある映画監督、黒澤明。彼の代表作の一つがこの『七人の侍』となります。こちらの作品も観たことがなくても作品名を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。有名すぎるゆえ、数々のオマージュやパロディが世界中で制作されています。凄腕で個性あふれる七人の侍たちと、野武士との壮絶な熾烈を極める戦いを巡り人間ドラマとなっております。モノクロ映画に抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、慣れれば意外とすんなりと観れるものですよ。

3.日本を代表する怪獣『ゴジラ』

最近では『シン・ゴジラ』がブームになりましたね。『シン・ゴジラ』は少し大人向けに作られていましたが、旧作『ゴジラ』シリーズは子供でも楽しめるエンターテインメント性の高い作品となっています。近年ハリウッドでも『GOZILLA』として新しいシリーズが製作され、あのキングコングと死闘を繰り広げるとか……。「ゴジラ」は世界の映画史にその名を残す名作中の名作ですね。ぜひみなさんに観ていただきたい作品です。

4.麗しの昭和『Always 三丁目の夕日』

日本映画界が持つ映像技術をフルに使い再現された昭和の街並み、そして昭和ならではの人情あふれるストーリーは大きな話題を呼び、当時大ヒット作となりました。昭和33年の春、東京の下町、夕日町三丁目にある鈴木オートを舞台に個性あふれる登場人物たちが織りなす群像劇となっています。あの頃産まれていなかった方でも楽しめる「あの頃の昭和」を体験しましょう。

5.日本を代表するアニメーター宮崎駿『となりのトトロ』

「日本を代表する映画」と聞くとやはりアニメは外せません。特に宮崎駿は日本にとどまらず、世界へその名を轟かせています。子供の頃に観たという方も、お子さんと一緒に観た、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。子どもしか見ることができない、謎の生物トトロとの交流は心温まる家族の絆が描かれています。改めて大人になってから観てみると子どものときにわからなかった描写や演出が理解できる、なんてこともあるかもしれませんよ。

6.北野武×坂本龍一×デビッド・ボウイ異色の共演『戦場のメリークリスマス』

鬼才・大島渚の代表作品の一つとなります。主演は当時のロック・スター、デビッド・ボウイ、そして当時俳優初挑戦だった言わずと知れたコメディアン・ビートたけし、そして音楽家の坂本龍一が共演しています。作品は戦争映画なのに戦争シーンは一切なく、女性の出演者もいません。男たちによるジャワ島の捕虜収容所が舞台となっています。織りなす人間関係、そしてビートたけしの忘れられない名セリフ「メリー・クリスマス! ミスター・ローレンス!」というセリフは世界を感動させました。

6.世界のKITANO『キッズ・リターン』

さて、コメディアン、俳優としても活躍する北野武ですが、映画監督としても日本映画界の歴史を語るうえで外すことができません。多才、そんな簡単な言葉では収まりきらないほどの才能は誰もが羨ましがりますよね。二人の少年の栄光と挫折を描いたこちらの作品、主演の金子賢、安藤政信は記念すべきデビュー作となります。若さゆえの過ち、自尊心、葛藤、青春の日々を美しくも残酷に描かれている名作です。

7.めくるめく岩井俊二ワールド『リリイ・シュシュのすべて』

岩井俊二監督の代表作の一つとなります。元々映像美に定評があり、美しすぎる映像、そして音楽、それに反するような残酷なストーリーは大きな反響を呼びました。カリスマ歌姫リリイシュシュのファンの一人である少年が過剰ないじめに遭いながらも、唯一の救いをリリイ・シュシュに求めます。観終わると心が震える、そんな作品に仕上がっています。

8.コメディといえば三谷幸喜『マジック・アワー』

三谷幸喜監督は、映画オタクで有名です。独特のコメディセンスは、過去の作品のオマージュを多く含んでいます。そんな三谷幸喜監督の映画愛がたっぷりと詰まったこちらの作品は、監督得意の「勘違い」を取り入れ爆笑の渦が生まれました。監督の映画に対する大きな愛と情熱、そして輝く笑いのセンスはこの作品ならではのもの。観終わった奥さまはきっと「あ~!おもしろかった~!」と言えるはず。ぜひ親子で楽しく観ていただきたい一作となっています。

9.一等賞になりたいの!そんだけ!『ピンポン』

天才・宮藤官九郎監督が手掛けた初期作となります。主演、窪塚洋介の代表作として有名です。卓球に情熱を注ぐ高校生たちの青春映画となっています。当時の日本映画界の映像技術をフルにつかわれた映像美は必見です。窪塚洋介をはじめ、井浦新、荒川良々、中村獅童、今では日本映画界を代表する俳優たちが共演している点にも注目してください。

10.頑張れ!『フラガール』

時は昭和40年、常磐ハワイアンセンター(現スパリゾートハワイアンズ)の誕生を支えたフラダンサーたちを描く実話となっています。作品は好評を博し、米アカデミー外国語映画賞にノミネートされました。当時全く受け入れられなかったフラガールたちが徐々に成功を収めていく成功譚は、観ているこちら側も元気をもらえます。2011年東日本大震災によって被災してしまったスパリゾートハワイアンズ、復興へ向けて彼女たちのダンスがいま求められています。彼女たちにこう言いたいです。「頑張れ! フラガール!」と。

これぞ日本映画の珠玉の名作たち

いかがでしたでしょうか。聞いたことはあるけれど、観たことがない名作中の名作から現代にいたるまで名作と呼ばれる作品まで幅広くピックアップいたしました。奥さま、映画の世界はここ日本だけをとっても長い歴史と伝統がございます。私、映画コンシェルジュとしてどの作品も強くお薦めさせていただきます。一度に観なくても少しずつ観られてみてはいかがでしょうか。

それでは、あなたが映画との出会いによって人生がより豊かになりますように、ごきげんよう。

●ライター ロックス

映画コンシェルジュのアカウントができました! フォローして最新の記事を読もう!

▼「奥さま、映画の時間です」シリーズはこちら▼

  • 3359
  • 21
  • いいね
  • クリップ
コンテンツを違反報告する

あなたにおすすめ

関連キーワード

カテゴリ

このアイデアを投稿したユーザー

奥さま、映画の時間です。みなさま映画はお好きですか?わたくし映画コンシェルジュが、日々ご家族のために奮闘する奥さまに、珠玉の映画で癒やしのお時間をお届けいたしま…

映画コンシェルジュさんの他のアイデア

生活の知恵のデイリーランキング

おすすめのアイデア