ネコ好きDIYクリエイターRuntenさんの魅力に迫る!

DIYと一口に言っても、簡単なものからプロレベルまで千差万別。しかも女性となれば家具製作クラスの大掛かりな木工DIYまではなかなか手が出ないのではないでしょうか? 今回、ご紹介するRuntenさんは、家具をDIYするのは当たり前、お部屋のDIYも内壁の模様変えはもちろん、新しく仕切り壁を作って自在にレイアウトを変化させる創作だってお手の物。

DIYが流行っている昨今でも一際光る本格派DIYクリエイターなのですが、実は3年前にDIYを始めるまでは大工仕事のような木工にはなんら縁のない生活を送っていたそうです。そんな彼女がガテン系?クリエイターになったきっかけは、その行動力にあったようです。

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DIY未経験者が本格リフォームを手掛けるまでに至った理由とは?

トップ画像の普段の姿、そして完全DIYモードに入ったツナギ姿、どちらも同じRuntenさん。この2つの写真が表現しているように、Runtenさんは女性らしい立ち振る舞いと芯の強さという2つの面を併せ持ったキャラクターなのです。

プラントハンガーのような小物から部屋中の壁に貼り込まれた壁紙はもちろん、ウッドのシェルフにダイニングの追加カウンターの制作、果てはお部屋の中に新たに壁を作って漆喰を塗り込む。小さなモノから大掛かりな家具やリフォームに至るまで、全てご自身で制作する本格派DIYクリエイター、Runtenさん。

お会いするまでは「きっと工作(例えば建築現場でアルバイトをしていたとか、学校で習得した等)の経験のある方なんだろうな、じゃなきゃなかなかここまで大掛かりなのは作れないよ」なんて勝手な想像をしていた取材班だったのですが、事実は小説より奇なり(ちょっと大袈裟ですが…)。前述の通りつい3年前までまったくそういった事に触れる事のない人生を送ってきたのだそうです。

ご自身の印象も活発そうではありますが、決して男勝りなタイプではなく、3匹の猫ちゃん達を愛する清潔感のある女性らしい女性。しかし我々を迎え入れてくれた、閑静な住宅街にあるご自宅に足を踏み入れるとそこは別世界! ありとあらゆるところに手の入った、そこはかとなく海の匂いがしてくるような創作性溢れる、それでいて落ち着ける空間が広がっていたのでした。

思わず開口一番「これ全てDIYですか?」と伺うと「そうですよ、自分的にはまだ未完成ですけど(笑)」とこともなげに仰る。この御方、タダモノではない…可愛らしい見た目に騙されていはいけないぞ、と筆者は兜の緒を締め直したのでした…。

どんな創作も臆することなく「自分が作るなら?」とまず好奇心を持つ 

お話を伺っていて、とにかく新しい事、自分の知らない事に興味を持っているのが印象的でした。インタビュアーのちょっとした脱線話にも楽しそうに付き合ってくれました(笑)。

「まずはやってみなければ何も始まらないし解らない。どうすればいいかを考えるのはそれからです。もしかしたら普通の人とはやり方が逆かもしれないですけどね(笑)」

顔を会わせてほんの数分、あっという間に我々LIMIA取材班とも打ち解け、人懐っこい笑顔を向けてくれたRuntenさん。人見知り、という言葉はこの方の辞書にはないんだろうな、というのがRuntenさんの第一印象でした。しかし話を伺っていくうち、その人懐っこさの源は「好奇心」にあるのだ、と解りました。とにかく興味を持ったものはなんでも自分でやってみる、経験してみる。それを実践してきた人生だったようです。

「ウクレレを習いにいったり、色んなワークショップに参加したり、とにかく面白そうならまず行動するタイプではありますね。DIYにハマったのは3年前なんですが、その時の”やってみよう”というきっかけはロンハーマンの路面店でデコレーションに使われていたウッドのテーブルだったんです。あ、これ雰囲気があってスゴくいいな、と思って。でも売り物じゃないし高そうだし、じゃあ自分で作ってみるか! と。なぜか自分にも作れそう、って思っちゃったんですよね。その時は脚は既存のものを使って、天板だけ自作したんですが、初めてにしては結構イイ感じに仕上がって、やれば出来るじゃん、みたいな(笑)」

一番最初に制作した、DIYにハマるきっかけとなった作品がこちら。ロンハーマンの店舗で見掛けたというテーブルをイメージ。実際に自作したのは天板のみで、脚部分は既製品を流用して制作。

失敗から学んで次に活かす「心の行動力」

2年程前に制作し、そこからまた手直しを続けているというキッチン脇に増設されたキッチンカウンター。Runtenさんとしてはこの完成度でもまだ納得がいかないそう。相当なこだわり派なのが分かりますね。

ーその最初の作品を作る以前はDIYというか工作系は未経験と仰っていましたが?

「本当に私自身には本格的な経験は無かったんですよ。でも今考えると、私おじいちゃん子だったんですが、祖父は大正生まれの典型的な日本男児で自転車とかそういった生活用品ぐらいなら自分で直す!っていうタイプだったんです。そんな祖父を見て育ったので、学校の技術家庭科の授業でも女の子のやる家庭科より男の子に混じって技術工作やってみたい、って思うような子ではありましたね(笑)。だからDIYも最初から見よう見まねで始めたんです」

ーその見よう見まねで最初から上手くいったんですか?

「さすがに色々と失敗しましたよ(笑)。最初の作品こそ形にはなりましたけど、その後はもう納得がいかない事の繰り返しばかりです。リビングにあるルンバ収納用のシェルフも自分的にはちょっと失敗してますし、ダイニングカウンターも今考えるともっと上手く作れたなあって。でもいいんですよ、次に作る時にはその経験が活かせるから。前よりももっと上手く作りたいから”じゃあ次に何作ろうかな”ってなるんだと思います。あ、それがDIYの魅力かもしれないですね(笑)」

人間、確かに気持ちさえあればなんでも出来るんじゃないか、心が動いたらまず行動、を実践してきたruntenさんの言葉にはそう思わせてくれる説得力があります。まさに失敗は成功の素、を地でいっているruntenさんならではの「心の行動力」が垣間見えた瞬間でした。

継続は力なり、で今では大掛かりなDIYリフォームまで手掛けるように

ディアウォールと2×4の柱、ベニヤなどの木材で和室の中に工具部屋を増設。わずか3年あまりでこれほど大掛かりなDIYまで手掛けるようになったといいます。

ーでも失敗しても諦めないで続けるのは意外に難しい事だと思いますが、なぜ続けてこれたんだと思いますか?

「出来ると思って出来なかったら悔しいですし、それにやり始めたからには細かいところに最後までこだわってしまう性格なんです。最初の頃はDIYってお金を掛けないイメージがあるので、100均のアイテムなど安い部材で作っていたのですが、それだと段々と仕上がりに不満が出るようになってしまって。今では逆に金に糸目を付けないって感じで良い部材を使って創作してます。むしろ結構お金掛かってますよ(笑)。もちろん普通のお小遣いの範囲ですが。

ただそれでも知識不足や色んな理由で上手く行かない時もある。けれどもそれで学んだ事を活かしたいからまた創作する。その繰り返しで気がついたらハマってた感じですね。だから多分いつまで経っても満足しないで続けてる気がします。このお部屋もかなり大掛かりな”DIYリフォーム”部屋になってますけど、それでもまだ”この家具に合わせてあそこをこうしたい”とか”ここ直したい”とかまだまだやり足りないですからね(笑)」

まさに継続は力なり、ですね。もっといえば「習うより慣れろ」とでも言えばよいのでしょうか。例えば熟練した職人が見せてくれる”技”も言い換えれば究極の”慣れ”が形になったもの。確かに趣味の創作、という意味ではRuntenさんはアマチュアなのかもしれませんが自分の思い描いたモノを生み出せる、という意味ではもう充分玄人はだし、と言えるのではないでしょうか。

コーディネイトのイメージソースは”海”

白や淡い色調をベースに、差し色でフェイバリッドカラーのブルーを取り入れる。爽やかな印象が心地よい、まるでその窓から潮風が入り込んできそうな錯覚に陥ります。

ーお部屋の創作イメージですが、なんとなく南国というか、海の匂いがします。居心地の良い落ち着ける空間ですね。

「そうなんです。私自身がスゴく”海”が好きなんです。だから最初から頭にありましたね。それにブルーも好きなので、色のテーマとしては必ずブルーをポイントで入れるというのは意識しています。全体のイメージは南国の海沿いの家って感じですね。だから壁紙も含めたウッド使いも枯れたようなホワイトウッドを基調としていますし、ブルー以外の色も明るいパステル調を使うようにしています。それと”白”が効果的な漆喰も良く使っています。元々和室だったところにベニヤを貼って漆喰を塗って、レンガ調の柄を入れた部分がそうですね。実は今かなり漆喰がお気に入りなんです。お部屋の湿気なども吸ってくれますし、断熱にも効果がある気がします、なにより使い勝手が良くてなおかつ仕上がりもカッコいいので今の一番のお気に入りです」

フェイクプラントはただ置くのでは無く、自作のプランターや毛糸で編んだプラントハンガーでデコレーションすることで彩り豊かに仕上げる。

ープランターの使い方も効果的ですが、全てフェイクなんですね。

「そうです。海をテーマにするならば植物のグリーンと、その醸し出す雰囲気は必ず欲しいところなんですが、我が家は猫ちゃんが3匹いるので本物を置くと食べられてしまうんです。だから我が家の植物は全てフェイクです。フェイクでも鉢やハンガーなどを作り込んで遊びを効かせてあげればスゴく良い雰囲気が作れますよ。DIYはアイデア次第で可能性が広がるのがいいんですよね。DIYにハマったのもその”自由”さが性に合ってるんでしょうね」

Runten家に住む3匹の猫ちゃん達。Runtenさん同様、人懐っこくて取材中の我々もおたっぷり癒されました(笑)。

好きな物事を追求するのに理由は要らない、とにかくやってみればいいんじゃない? そんな信念をDIYを通じて実践しているruntenさん。今の夢は、家一軒まるごとのフルリフォームだそうで、実際にリノベが出来る物件を探しているそうです。更に自由にリフォームしていいよ、と頼まれている物件もあるそうで、DIY実践編ではそちらの物件のご紹介もする予定です。

ですが、その前に次項ではほぼフルリフォームが済んでいるruntenさんの海の香りがたくさん詰まったご自宅をご紹介していきます。お楽しみに!

Text:藤川経雄
Photo:木下 誠

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