インテリアを邪魔しないテレビの収納

黒くてインテリアに似合わない液晶テレビを出来るだけ表に見せない家具や造作の設計はテレビのサイズが大きくなるにつれて重要なインテリア手法となってきます。
私の事務所では様々なテクニックを用いて、それを実現しています。

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蓼科別荘で設計した造作家具です。下は暖炉、上はテレビケースになっていて、昔からよく使われているフリッパードアと言う金物を利用しています。全ての扉を閉じるとノイズの少ないインテリアになります。良く熱い暖炉の上にテレビは大丈夫?と聞かれますが、海外では良く暖炉の上に絵を飾っています。
また、機器を隠すだけでは、その機器や周辺機器の操作が出来なくなってしまうため、私の事務所では赤外線コントローラー(小さな赤外線受光器で受けた信号を全ての赤外線機器に分配するシステム)を用いて、隠れた機器を操作するようにしています。これにより、見えない機器が手元の学習リモコン等により簡単に操作を行う事が出来ると同時に、アンプやDVDディスクプレーヤー等を戸棚の中に収納したままで利用できます。この設計ではアンプやその他の機器をテレビ右側にあるスピーカーが仕込まれた大きな扉の裏に大きなAVラックを設けて設置しています。

国分寺の二世帯住宅のリビングです。テレビの前に上げ下げ黒板と同様な幕板を設け、下げて閉じると大画面テレビは見えなくなります。幕板の上には小さな棚があり、小物も飾ることが出来ます。家具の設計もその施工も難しいけれど、テレビは薄い壁の中に隠すことが出来ます。

浜名湖のリゾートマンションのリノベーションで採用した「上下に開くテレビの扉」です。扉はナラ材とアルミ補強材の枠にスピーカーのサランネットを張った構造になっています。閉じるとテレビが隠れ、開けるとテレビの画面が現れると同時に上下のホームシアター用スピーカーを扉が覆ってしまうけれど、サランネットを通してスピーカーの音は聞こえるようになっています。高度な家具製作技術が無いと実現が難しいメカニズムです。サランネットは特殊な方法で張っていて、ネットと枠のナラ材だけが見えるシンプルな納まりです。

池田雅信建築デザイン事務所
池田雅信建築デザイン事務所

タワーマンションのリノベーションで採用したテレビの収納方法です。半透明なプラスチックシャッターで前面を覆い、少しでも液晶テレビのメカニカル感を和らげることが出来るようにしました。残念なことに、シャッターの素材はあまり選ぶことが出来ない為に、中の画面の黒い色が見えてしまいます。
集中赤外線受光器は右上のスピーカーの下にある小さな点の部分です。ここに向けて、信号を送るとこの部分が発光して信号が受信されているのが分かります。

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