自分に合った和室リフォーム!伝統的なスタイルから和洋折衷まで!

最近では建物がどんどん洋風化し、和室のない家も多くなっていますが、その反動で日本の伝統文化である畳の良さが見直され、リフォームに合わせて和室を作る人も増えています。掘りごたつにしたり、ふすまを張り替えたり、リフォームの仕方はたくさんあります。ここでは、和室をリフォームするための流れやポイント、費用などを、具体例を交えてご紹介します。

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最近では建物がどんどん洋風化し、和室のない家も多くなっていますが、その反動で日本の伝統文化である畳の良さが見直され、リフォームに合わせて和室を作る人も増えています。和室は畳の落ち着いた雰囲気と、居間・客間・寝室など多様な空間性を持っています。また、畳は吸湿性・吸音性・断熱性に優れた大変使い心地の良い素材です。世代を超えてのんびりとくつろげるのも魅力でしょう。

ここでは、そんな和室をリフォームするための流れやポイント、費用などを、具体例を交えてご紹介します。

和室のリフォームの流れ

和室のリフォームには、畳や壁の塗り替えやふすまの張り替え、床暖房の設置、和室や畳スペースの新設などさまざまなケースがあります。畳の表替えや取り換えであれば1~3日の工事で済みますが、内装工事や間取り変更を伴う場合は、工期が長くなります。

1. 計画

和室のリフォームは、壁・天井・畳・ふすま・障子などの張り替えや造作が基本になりますが、多様な機能を持つ部屋だけに、計画段階で和室を誰が使い、どんな部屋にしたいのか、というイメージをしっかり持つことが大切です。

洋室のリビングと連動した多目的空間利用の場合は、和室部分を30cmほど小上がりにしておくと、座ったときの目線の統一感があります。掘りごたつ式にしたり、段差を利用した床下収納を設けたりすることもできるでしょう。しかし、高齢の両親の部屋として和室のリフォームを考える場合には、個室としての独立性や、寝具・衣装などの収納、トイレ・お風呂に行きやすいバリアフリーの動線も考える必要が出てきます。

ケースによって出入口を引き戸にするかドアにするかなども違ってくるため、希望をきちんと書き出して、実現可能なリフォーム方法を検討します。

2. 業者選び

和室は、床柱や建具など日本伝統の技術を生かした場所です。畳式の場合、壁は珪藻土や漆喰が適していますから、塗装や畳加工の知識や施工実績も豊富な業者を選ぶのが得策です。また、一括見積りをとるなどして業者を比較する段階で、疑問点や要望などを相談できます。この時に工事期間や保証についても明快な対応があるかどうかをチェックし、判断の材料にしてください。

3. 施工

工事が始まったら、現場任せにしないで自身でもチェックを忘れずに行ってください。そして、疑問点があればその都度クリアするようにしましょう。和室を新たに作る場合は、障子やふすま、欄間など建具の新設が出てきますが、木材の種類や工法によっても価格が大きく異なります。途中で変更する場合は、単価を施工業者とよく確認してから決めましょう。

工事が済んだら引き渡しとなりますが、畳や建具のお手入れ方法やアフターサービスについて聞いておくことも大切です。

和室のリフォームを成功させるためのポイント

床柱や床の間、押し入れのある伝統的な和室にするのか、和洋折衷のイメージにするのかでポイントが違ってきます。

1. 伝統的な和室にするポイント

伝統的な和室は、畳の美しさや、障子を開けたときの庭などの景観も楽しむために光が入る位置と壁の位置を配置するのがポイントです。床の間には掛け軸や生け花、仏壇を隣接する場合もありますから、直接日が当たらない位置を選びましょう。また、床の間は和室の上座になりますから、正面の障子を開けたときに庭や外の景色を楽しめるようにすることで、室内でありながら外の自然と調和した室内空間を作ることができます。

伝統的な和室のイメージにしたいのなら、壁は自然素材の塗り壁が調和をもたらします。スペースが狭い場合は、壁と天井を統一すると広さを感じることができます。余りものを置かず、すっきりとした空間にすることもポイントです。

2. 和洋折衷のモダンな和室にするポイント

リビングと和室がつながっている場合は、天井や壁の色合いをリビングと同系色にそろえると統一感を出すことができ、広さを感じることもできます。モダンな和室にするポイントは、さりげない和のテイストを上手に取り込むことです。和室は畳・障子など、基本的に垂直・水平のライン構成が特徴で、木や紙などの自然素材を用いて和室ならではの温かみを生み出しています。

床の間や押し入れがなくても、障子をとりつけて柔らかな自然光を取り入れるだけで、畳とマッチした和空間を演出できます。自然素材を基本にスッキリした空間を作っておけば、カラー畳・座布団や掘りごたつの色などでアクセントをつけて、モダンな和室を楽しむこともできます。

和室のリフォームで失敗しないための注意点

生活スタイルの洋風化に伴って、和室での正座が苦痛になったり、掃除の仕方が分からなかったりする人も多いようです。和室リフォームでくつろぐために、知っておきたい注意点にはどんなものがあるのでしょうか。

畳の良いところとしては、保温性に優れ、肌に優しい自然な弾力性と柔らかさを持っていることが挙げられます。しかし、地べたに座るため、イスに比べるとどうしても床の冷気が伝わりやすいものです。また、畳の繊維は自然素材であるため、湿気を吸いやすくメンテの仕方が悪いとダニの温床となってしまうこともあります。

和室の風合いの良さは自然素材の多用による温かみにありますが、その天敵となるのが埃と湿気です。掃除の際は、はたきや畳の目に沿った掃除機がけでこまめに埃をとりましょう。木や畳は湿気を嫌いますから、水拭きは避け、から拭きでの手入れが必要になります。

和室の湿気やダニの防止、床の冷え対策として有効なのが床暖房です。ここで気を付けたいのが、普通の畳では対応ができないことです。畳の厚さは約60mmですが、この厚みだと床暖房のパネルの熱を表面に伝えるのが難しいため、15~30mmの床暖房専用の畳を購入して設置するのが一般的です。

天然イ草や和紙、琉球畳など多くの種類と色があり、耐水性や日焼けに強いものなど機能も多用ですから、床暖房を導入する際は、インテリア性も考えて選ぶと良いでしょう。

和室を洋室にリフォームしたい場合は、部屋の構造が基本的に違うため、単に床材・壁材の交換だけではなく造作工事を伴うことを知っておきましょう。床に関しては、洋室のフローリングの厚みは通常12~15㎝ですが、畳は約60cmですから、このままでは段差が生じてしまいます。これを解消するための下地の造作が必要です。

壁については、和室は基本的に柱を露出する真壁構造に対し、洋室は柱を隠す大壁工法が普通です。わざと柱を出して和モダンな洋室にするというアイデアもありますが、その場合はクロスが張りにくく塗装で費用が割高になることもあります。構造の違いで生じる造作工事がどのくらい必要なのか、事前によく確認しておくことも、和室リフォームの鉄則です。

和室のリフォームにおけるアイテムの上手な選び方

多様な目的に自由に使える和室は、伝統的なスタイルから個性的なものまで、好みに応じて自由な室内デザインができるのも魅力です。和室に適したさまざまなアイテムもありますから、上手に活用しましょう。

和室といえば畳ですが、従来型の1間・半間の長方形ではなく、正方形の琉球畳はリフォームに利用しやすいです。カラーリングや素材も豊富で、ふちがないため組み合わせしやすくオシャレな和モダン空間の演出にピッタリです。リビングとつながる和室の仕切りには、和・洋どちらにもマッチする間仕切り格子・スリット格子も人気があります。

自然素材の和室建具に、あえて人工的な材質を組み込んでみるのも一つの方法です。例えば、壁をクロス張りにしたり、湿気を考えて、壁の一部に吸湿性の高いエコカラットを埋め込んだりする方法もあります。他にも、押し入れのふすまを木製の引き戸にすると和洋折衷のモダンな和室になり、棚の上面や引き戸の取手など、部分的に金属を使って、スタイリッシュな雰囲気にすることができます。

和室の照明はシーリングや埋め込み式のものが主流です。竿緑天井・格子天井など本格的な和室の場合は、デザイン性にも優れたペンダントタイプを選ぶことで部屋のアクセントにもなります。和室は寝室に用いる場合もあるため、いずれも、調光機能が付いたものを選ぶようにすると便利です。フロアスタンドも併用すると、和室ならではの柔らかな灯の変化も楽しめます。

和室のリフォームの費用・相場

和室のリフォームにかかる価格帯は、10万円未満から100万円を超えるものまでさまざまで、中心的な価格帯は21~100万円となっています。各価格帯でどんなことができるのか、「10万円未満」「10~20万円」「21~100万円」に分けて見てみましょう。

・10万円未満:ふすま・壁紙・畳の交換(6畳)
・10~20万円:和室の壁・天井の張替(6畳)
・21~100万円:自然素材の壁面塗装・リビングに和室スペースを設置

和室リフォームの工事別費用の概要も参考になります。

・畳表替え(6畳):4~11万円
・畳身長(6畳):8~11万円
・壁の漆喰・珪藻土仕上げ(6畳):17~26万円・畳スペース設置:15万円~50万円(広さ・素材・内容により変化)

具体例1:寒い和室を床暖房で温かく

・施工面積:6畳
・工期:1週間
・工事内容:畳からフローリングに変更、電気式床暖房を設置
・費用:65万円

和室床暖房の設置に合わせて床をフローリングにした例です。フローリングではなく、畳にすることも可能です。

具体例2:結露する和室の解消リフォーム

・施工面積:10平米
・工期:10日間
・工事内容:アルミサッシ窓をペアーガラスに交換、樹脂和紙の内障子新設、壁の一部にエコカラット貼り付け
・面積:10平米
・費用:60万円

湿気が多い和室の結露対策の例です。自然素材の内障子やエコカラットの部分貼り付けといった部分リフォームでも、このくらいの費用がかかることを知っておきましょう。

具体例3:掘りごたつ式のモダンな和室でくつろぎたい

・施工面積:6畳
・工事内容:室内建具・掘りごたつ造作、雪見障子窓(サッシ)設置、天井・壁ビニールクロス張り
・工期:全体で約20日
・費用:約80万円(施工部分の概算)

室内建具と掘りごたつは自然素材で造作し、雪見障子窓はサッシ、壁天井はビニールクロスでコストを抑えた例です。サッシだと吸湿性は期待できませんが、ビニールクロスとともに掃除がしやすい利点があります。

おわりに

畳の持つ香りや質感、直線的な空間の意識、自然と調和する素材の扱いは、日本の四季が育んだ日本文化の原点とも言えるもの。それを実感できる和室は、日本人なら1室は自宅に備えておきたいものです。伝統的なタイプを選ぶもよし、モダンな空間演出を楽しむもよし。ライフスタイルや好みに合わせて、理想の和室を手に入れましょう。

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