繰り返し長く使おう！充電式乾電池の魅力

充電式と使い捨て、どちらの電池を選ぶか？

ニッケル水素電池に代表される充電式電池は、充電して繰り返し使えるのが最大のメリットです。ただし、近年はある程度改良されているものの、自然放電が多い、過充電や過放電で駄目になってしまうなどの弱点もあります。電池をよく使うなら充電式で繰り返し使い、たまに必要とする程度のものは使い捨てを使用するなど、使い分けるのもおすすめです。

使い方によって選ぼう！　充電式電池の選び方

繰り返し使えて廃棄物の量も減らせる充電式電池は、どれも同じに見えるかもしれませんが、ものによって充電可能回数や電池容量が異なります。電池持ちのいい電子機器に使う場合には電池容量の少ないタイプを、すぐに消費する電子機器には電池容量の多いタイプを選ぶのがおすすめです。また、充電器とセットになっているタイプを選ぶという方法もあります。

①お手軽タイプの充電式電池

日本を代表する電子機器メーカー〔パナソニック〕の充電式電池《EVOLTAe》です。単3形の電池の4本セットで、使い捨て乾電池と置き換えることで何度も使い回せるようになります。《EVOLTA》スタンダードモデルの約半分の電池容量で、初めて充電式電池を使う場合のお試しとして手軽に使用できます。電池容量は1,000mAhで、繰り返し充電して使える回数は約4,000回です。

②知名度を大きく上げた充電式電池

充電式電池の知名度を拡大することに貢献した、〔パナソニック〕の充電式電池《エネループ》です。こちらは単4形のスタンダードモデルで、電池容量は750mAhです。充電可能回数は約2,100回で、10年たっても電池容量を約70％残すことができるなど、長く使い続けることができます。買ってすぐに使うことができるのもうれしいポイントです。

③アンプなどに使える充電式電池

電子機器メーカーの1つ〔東芝〕の充電式電池《IMPULSE》です。サイズは単6P形で、アンプなどの音楽周辺機器などに対応しています。電池容量は200mAh、公称電圧は8.4Vと単6P形の充電式電池としては高性能です。自然放電対策にすぐれており、フル充電しておくと1年間放置しても約85％の容量を維持することができます。充電可能回数は約500回です。

④充電器つきの充電式電池

〔パナソニック〕の充電式電池《エネループ》と充電器のセットです。こちらの《エネループ》は単3形のスタンダードモデルで、電池容量は1,900mAh、充電可能回数は約2,100回です。充電器は単3形と単4形を1本～4本同時に充電でき、充電中の電池の温度や電圧を計測する機能もついています。《エネループ》のほか、同じ〔パナソニック〕の《EVOLTA》にも対応しています。

⑤電池容量の大きい充電式電池

2,100mAhという大容量を誇る充電式電池《エネボルト》です。従来の充電式電池と比べて電池容量が大きいため、頻繁に充電をする必要がなくなります。充電可能回数は約1,000回です。充電式電池の特徴である自然放電の量も少なく、フル充電から2年たっても約80％の容量を維持します。単3形、単4形の両方が収納できるケースも付属しています。

⑥ケースもついて便利な充電式電池

電池容量が大きく、ケースがついて便利な充電式電池の12本セットです。サイズは単4形で、単4形としては大容量となる950mAhの電池容量を誇ります。電池容量が大きいため、従来の充電式電池ではすぐ切れるような場合でも長く持たせることができます。使わないときに保管しておける電池ケースがついており、バラで保管して雑多になってしまうことがありません。

⑦便利な充電器がついた充電式電池

大容量を誇る《エネボルト》の、専用充電器もついた4本セットです。単3形の《エネボルト》は2,100mAhと容量が大きく、同じ電子機器でも長く使うことができます。専用の充電器は4本同時に充電が可能で、単3形と単4形を混ぜて充電することも可能です。下には充電のステータスを確認できるインジケーターがついていて、きちんと充電できたかどうかが確認できます。

⑧おもちゃに適した充電式電池

電子機器メーカーの1つ〔三洋電機〕の充電式電池《エネループプラス》の、充電器つき4本セットです。電池温度上昇を抑制する機能を搭載しており、誤使用時にも約50℃で上げ止まるよう設計されているため、小さい子どもがさわるおもちゃなどの電池に適しています。充電器は4本同時に充電が可能で、両端の2箇所だけ使用すれば高速充電が可能です。

⑨大容量がうれしい充電式電池

懐中電灯やランタンなどに使用される、単1形の充電式電池です。〔東芝〕の充電式電池《IMPULSE》シリーズの単1形で、業界でも高い水準の8,000mAhの電池容量を誇ります。《IMPULSE》はフル充電後の自然放電も少なく、1年後にも約80％の容量が残っています。電圧が低下してしまう「メモリー効果」を気にせずにつぎ足し充電ができるのも魅力です。

⑩4本の充電に対応した電池の充電器

最大4本の同時充電が可能な電池用の充電器です。単1形～単4形のいずれの充電式電池にも対応しており、過充電を防ぐタイマー機能もついています。電池容量の残量を確認することも可能です。充電式電池だけでなく、基本的には使い捨てるアルカリ乾電池やマンガン乾電池もこちらの充電器であれば充電し直すことができます。

充電式電池を賢く活用しよう

使い捨ての電池だと廃棄物が増えてしまいますが、充電式電池であれば繰り返し充電して使い回すことができます。性能がどんどん改善されている充電式電池は電池容量も大きく、弱点とされていた自然放電やメモリー効果についてもものによっては対策済みです。使い捨て乾電池を使用している電子機器があるなら、便利な充電式電池に切り替えてみてはいかがでしょうか。