太陽光発電の見積もりに必須の「現地調査」とは?準備すべきポイントを紹介!

太陽光発電システムを家庭に導入するためには、ソーラーパネルなどを設置するための工事が不可欠です。工事の開始前には施工業者によって工事費を見積もってもらう必要がありますが、この際住宅の「現地調査」をおこなうことになります。本記事では現地調査において業者がどのようなポイントをチェックするのか、また、調査に先立って必要な準備や注意点について紹介していきます。

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施工業者が現地調査をおこなう理由とは?

施工業者が現地調査をおこなう理由は、おもに以下の3つです。

【理由1:見積もりを出すため】
施工業者が現地調査を実施する理由の1つは、太陽光発電システムを住宅に取り付ける工事費の見積もりを出すためです。

見積もりを出す過程で、業者がもっとも注目するのは住宅の屋根の状態です。

業者はまず、屋根に使われている外壁材の種類を確認します。外壁材が備えている強度に合わせて、ソーラーパネルの固定方法を変更する必要があるためです。

例えば屋根に瓦を使用している住宅の場合には、屋根に直接穴を開けることで野地板に固定するか、固定用金具と組み合わせられた金属材の瓦に張り替えてソーラーパネルを設置するかを選びます。スレート屋根の場合は、加工がしやすく設置も容易なので、屋根に穴を開けて固定する方法が一般的です。

【理由2:屋根の日照条件チェック】
ソーラーパネルの発電量には日射量が大きく影響しますので、屋根の日照条件についても業者は確認をおこないます。

おもに屋根が東西南北のどの方角を向いているのか、屋根が太陽に対してどれくらいの傾斜角度をもっているのか、そして住宅周辺に大きな影を作る建物や電柱が存在しないかをチェックします、そのうえで、太陽光発電システムの設置可否について総合的に判断するのです。

【理由3:電気配線状況のチェック】
現地調査では、屋外だけでなく屋内の電気配線状況についても調査をおこないます。配電盤の空きを確認するほか、太陽光発電用のブレーカーを家のどの場所に設置するかを決める必要があるためです。

事前に図面を用意しておくと調査がスムーズ

業者に現地調査を依頼したあと、実際に調査を開始するまでに用意しておくことが好ましいものがあります。

それは、住宅の図面です。

現地調査の際に図面があれば、業者はそれを参照し、屋内外の調査をスムーズに進めることができます。くわえて住宅の寸法も正確に把握できるため、工事費の見積もりを正確に算出してもらうことも可能です。

調査の立会時に図面を渡すのではなく、調査に先立って施工会社へ図面のデータをメールで送付する、あるいはコピーを郵送すれば、現地調査前に簡易的な見積もりを出してもらうことも可能です。いずれにせよ、図面を準備しておくだけで現地調査の作業は簡単なものになります。

現地調査の際に必要となる図面は

・屋根の図面
・屋内の図面
・電気関連設備

上記の3種類です。

屋根の図面には、住宅を東西南北から見た「立面図」や、建物各部に用いられている材料情報を記載した「仕上表」、そして屋根の表面積や寸法について書かれた「建築面積求積図」などがあります。これらの図面を活用して、ソーラーパネルの設置枚数や屋根の日射量を計算することが可能です。

このほか屋内の図面には、各階の間取りを記した「平面図」が、電気関連設備の図面にはコンセントやスイッチの配置を示した「電気設備図」などがそれぞれ必要となります。これらの図面は、住宅の不動産管理会社に連絡すればすぐに取り寄せることができます。実際にどのような図面が必要になるのかを施工業者に確認したうえで、図面を取り寄せましょう。

現地調査の際に気を付けておきたいポイント2つ

図面以外にも、現地調査の前に確認しておきたいポイントが2つあります。

【ポイント1:掃除と整理整頓】
1つ目は、各部屋の掃除と、家具や生活用品の整理整頓をおこなうことです。

これは部屋の見栄えを良くすることが目的ではありません。現地調査の際、業者は電気配線の状況を知るため、室内のブレーカーの位置などをチェックしますが、この際、確認の妨げになるものを別の場所に移動させておけば、作業は円滑に進みます。

そのため、まずは住宅のどこにブレーカーが配置されているのかを確認し、そのうえで周辺を片付けておくことが望ましいといえます。

【ポイント2:機器を設置する場所を検討する】
2つ目は、太陽光発電用のパワーコンディショナーや発熱パネルの設置場所を検討しておくことです。これらの機器を自分がどこに設置したいのか、作業員に自分の希望をしっかりと伝えられるようにしましょう。

パワーコンディショナーは小型エアコンと同程度のサイズですので、できるだけ目立たない場所に設置したいと考える人も多いでしょう。基本的にはブレーカーやボックスのそばに並べて設置しておけば問題ありませんが、スペースが十分に確保できないなどの理由で希望の設置場所に取り付けられない可能性もあるため注意が必要です。

パワーコンディショナーとは逆に、発電モニタは可能な限り目立つところに設置するのが良いといわれています。発電モニタは現在の電力消費量や、太陽光発電による発電量をディスプレイ上に表示するため、家族の省エネ意識を促進する効果が期待できます。このため、なるべく家族の目に留まりやすい位置に設置するようにしましょう。

まとめ

現地調査では施工業者に直接家を訪問してもらうことになるため、相応の時間も労力もかかります。しかし、図面を用意しておくなど、あらかじめ用意をしておけば、そのぶん調査も見積もりも素早く済ませることが可能となります。現地調査の前には、しっかりと準備をしておくことが大事だといえるでしょう。

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