最良の業者を選ぶために!太陽光発電の見積書比較で気をつけたいポイントを解説

一生に一度の大きな買い物といっても過言ではない太陽光発電。導入をお考えなら、後悔のない設置をしたいですよね。そのためにもっとも重要だといえるのが業者選びですが、各社の見積書を比較するときは、単純に合計金額だけで判断するのはNG。今回は、見積書の読み方やチェックポイントなどをご紹介していきます。

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見積書に書かれている費用は大別すると3種類

太陽光発電の設置費用は、大きく3つに分けられます。1つ目はシステム設置の大元となる「工事費用」、2つ目は太陽光パネルやケーブルなど工事に使う材料・資材にかかる「部材費用」、3つ目は手続きや補償関係にもかかわってくる「諸経費」です。

値引きがある場合は一般的に、それらの費用の総額に対して一括でなされています。そのため、どこをどのように変更すれば金額が高くなるのか・安くなるのかもわかりづらく、依頼する側が詳細を検討することが困難になっています。

また、項目自体も会社によって異なり、単純に比較することができない場合もあります。太陽光発電の見積書にはこのように面倒な部分が多く、これが、複数の業者から見積もりを取って比較することをついついおろそかにしてしまう要因にもなっているのです。

では、見積書はいったい、どのように見比べていったらいいのでしょうか?

総額だけでなく値引率やkW単価を計算してみて!

見積書の費用総額だけ見ても、本当にそれが「お得」なのかどうかは判断できません。なぜなら、使う予定の部材が会社ごとに異なるためです。そこで、調べておきたいのが「(各部材における)値引率」や「kW単価」です。

値引率は、各部材の型番をそれぞれのメーカーの公式サイトで調べて定価を確認し、仕切り価格(卸値)と比べることで計算できます。たとえば、システムのメインとなるソーラーパネルでは7割の値引き、周辺機器では4~6割の値引きが一般的だといわれています。

一方、「kW単価」とは、設置費用の総額を、太陽光発電が持つ容量で割った金額のことです。たとえば、設置費用が1,500,000円、設置容量が5kWの太陽光発電の場合、1kWあたりの価格は300,000円となります。この300,000円が「kW単価」です。部材などが異なり値引きもまとまっていることから、直接の比較が難しい太陽光発電の見積もりでは、このkW単価を比較することで、実際に得なのかどうかを比べるのが定石です。

次の例で考えてみましょう。A社が総額1,200,000円、B社が総額1,500,000円の見積もりを出してきたとします。一見、A社のほうが安いので、そちらに依頼したくなるかもしれません。

しかし、総額を見積書に記載された設置容量(書かれていない場合は、ソーラーパネル1枚あたりの容量に設置枚数をかけることで計算可能)で割ってみるとどうでしょう。A社が3kW、B社が5kWだったとすると、kW単価はA社が400,000円、B社が300,000円となり、「費用総額は高くても、実はB社のほうがお得」ということになります。

見積書を読むうえで押さえておくべきそのほかのポイント

ここまで、見積書の比較の際には、値引率とkW単価に着目することをご説明してきました。これらに加えて大切なポイントといえるのが、日々変わっていく「全国平均相場価格」と「上限kW単価」です。

全国平均相場価格とは、製品の性能がよいメーカーも悪いメーカーも、低コストのメーカーも高コストのメーカーも、すべてを合わせて平均した価格になります。もちろん、発注するシステムの特徴が自分の選ぶポイントと合っているかどうかも大切なため、単純に相場と見積書の金額を比較することだけでは、結論が出せないこともあるでしょう。

しかし、平均から大きく外れるような見積もりが出てくる業者は、その時点で要注意だと判断できるはずです。比較サイトなどでは全国平均相場価格についてもまとめているところが多くあるので、チェックしてみましょう。

また、以前は、太陽光発電が専門的なシステムであることから、判断のつかない購入者に対して悪徳業者が法外な価格で販売することを防止する目的で、kW単価に500,000円の上限が設けられていました。上限kW単価500,000円の制限はすでに廃止されていますが、現在ではkW単価500,000円以下で購入できることがほとんどです。

特殊な工事が必要などの事情がないにもかかわらず、kW単価が500,000円を超える見積もりを出された場合も要注意。不明な点があれば業者に突っ込んで尋ね、慎重に検討してください。

まとめ

ここまで、太陽光発電の設置に際して見積書を読み解き比較するために必要な、「値引率」「kW単価」「相場価格」について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。

通常、太陽光発電システムは、一生のうちに何度も購入するようなものではありません。そのため業者側も、一度売ってしまえば終わりという気持ちで、値引きを誇張して表現したり、実態のないサービスの内容を見積書に記載したりすることがあるようです。今回ご紹介した内容を参考にしながら、後悔することのないように、しっかりと見積書の比較をおこなっていきましょう。

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