2018年おにぎりに合うお米発表。銘柄次第でおにぎりがもっとおいしくなる!

おいしい炊きたてご飯の品評会はよく耳にしますが、おにぎり向けのお米品評会もあると聞き、毎朝おにぎりを握る派としては興味津々。先日、2018年度の受賞銘柄が発表されたとのことで、さっそく結果を聞いてきました!

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おにぎりのおいしさを8つの項目に分けて食べ比べ

おにぎりに向いた米であるかどうかを決める「おにぎり食味会」は、一般社団法人おにぎり協会が2017年から毎年開催している品評会。「食味」「食感」「適度な硬さ」「ねばり」「のどごし」「くちほどけ」「包容力」「冷めて旨い」の8つの評価項目に分け、ブラインド試食で優秀なお米が決められます。

今回エントリーした銘柄は、第1回グランプリの《つや姫》と、前回入賞した《銀河のしずく》《ゆめぴりか》、そして協会が今年注目する《風さやか》《いちほまれ》《きぬむすめ》《にこまる》《森のくまさん》、さらに全国ナンバーワンの作付面積を誇る人気ブランド《コシヒカリ》を加えた9品種です。

審査するのは、

・五ツ星お米マイスターで三代目小池精米店の小池理雄さん
・フードジャーナリストの小高朋子さん
・おにぎり浅草宿六三代目店主の三浦洋介さん
・一般社団法人おにぎり協会理事の関克紀さん
・一般社団法人おにぎり協会代表理事の中村祐介さん

同じ条件で握った塩おにぎりを、炊きたて・握りたて状態と冷めた状態とで採点しています。さて、気になる結果は……。

高評価のおコメの共通点は「くちほどけ」と「包容力」

もっとも評価が高かったのは、同率で

・山形県産《つや姫》(合計149点)
・愛媛県産《にこまる》(合計149点)

の2品種。同点首位という結果になったそうです。

《つや姫》は、「粒感」「適度な硬さ」「くちほどけ」「包容力」の4項目でトップ評価。その他項目も軒並み高評価だったそうです。あまり聞き慣れない「包容力」は、具材との相性を指しています。

「粒がぷりんとした弾力があり気持ちよく、まとまりも申し分ない。4時間後は粒の硬さが強調されるようになり、ザクっと噛み切れるような感触。粒のほぐれ具合は相変わらず申し分ない」(小池さん評)

《つや姫》と同点で最高評価となった《にこまる》は、「食味」「のどごし」のほか、おにぎりに大事な「くちほどけ」「包容力」「冷めて旨い」の3項目を含む、5項目でトップ評価だったそうです。

「おにぎりにとって絶対条件である、濃い味濃い香り。海苔にも具にも負けない力強さが感じられた。この米ならありとあらゆる素材と組み合わせて楽しめる」(三浦さん評)

それにしても、これまでおにぎり用ご飯の「くちほどけ」「包容力」なんて考えたことがなかったので、これらの評価が高かった《つや姫》《にこまる》のおにぎり、はやく作ってみたくなりました。

コシヒカリはおにぎりでも安定銘柄に

3位入賞は《銀河のしずく》で、昨年も2位だったのだとか。

「粒の存在感があり、くちほどけもよい。冷めてからもしっかりハリがある。個人的には大変好みだが、あっさり目の味なのでおにぎりとしたら好みが分かれそう」(関さん評)

気になる《コシヒカリ》に関しては、「ねばり」が高評価の他は平均点だったそうですが、ある意味それは、定番化された安定銘柄を意味しているとも言えるのだそうです。入賞品種それぞれの高評価項目が違うことをみても、最終的なナンバーワン品種は作り手の好みで決まるのかもしれません。

今回エントリーした9品目以外にもおにぎり向けのお米はあると思いますが、まずは《つや姫》《にこまる》でおにぎりを握ってみて、その実力を味わってみます。

●ライター 力武亜矢

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