新しくなったキリン《生茶》!おいしさの秘密を、商品開発担当者に聞きました

暖かくなってくると、冷えた緑茶がおいしく感じますよね。ペットボトルの緑茶としておなじみの《生茶》も、ここ数年で見違えるほどおいしくなったことに気付いた方も多いのではないでしょうか? そこで今回、キリンで飲料開発を担当する塚田かおりさんに「緑茶をおいしく淹れるコツ」を伺いながら、新しくなった《生茶》の魅力へと迫ります!

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淹れ方で変わる! 緑茶のおいしさを体験♪

〔キリン〕マーケティング本部の商品開発研究所
飲料開発担当 主任の塚田かおりさん

——開発中、実際にお茶を淹れて《生茶》らしい味を追求しているという塚田さん。さっそく緑茶のおいしい淹れ方を教えてください。

塚田かおりさん(以下、塚田さん):お茶を淹れるとき、大切なポイントのひとつに「お湯の温度」があります。まずは、同じ茶葉を使って、お湯の温度の違いでどれだけ味が変わるのか飲み比べてみましょう。

塚田さん:沸騰したてのお湯と、70〜75℃程度のぬるめのお湯で緑茶を淹れていきます。

——70℃程度、とわかる目安はありますか?

塚田さん:沸騰したお湯を別の器に移し替えると、5℃程度下がります。それを何度か繰り返し、器を持ったときに「熱い!」と感じない程度であれば大丈夫ですよ。

——急須で淹れるときのポイントはありますか?

塚田さん:お湯の量は何杯分のお茶を淹れるかで変わりますが、今回は一杯分なのでこちらの急須の8分目くらいを目安に入れましょう。30秒ほど待ったら注ぎます。最後のほうにおいしさが詰まっているので、最後の一滴まで注ぐといいですよ。よく、急須を揺らしてしまいがちですが、そうすると雑味が出やすくなるので揺らさずに待ちましょう。高級な茶葉でなくても、この点に注意すればおいしさが引き出せますよ。

淹れ終わりました。まずは色を比べてみてください。

左:沸騰したてのお湯で入れた緑茶 右:70℃程度のお湯で入れた緑茶

——左の沸騰したてのお湯で淹れたお茶は、30秒しか待っていないのに色がしっかりと出ていますね。右の70℃で淹れたお茶の方が、鮮やかな黄緑色できれいです。

塚田さん:では飲み比べてみてください。

——あ! 全然違いますね。沸騰したお湯で淹れたお茶の方が、見た目の通り味が濃いですが、同時に苦味やえぐみも感じます。70℃で淹れたお茶は、爽やかな甘みや旨みがあって、舌触りもまろやかな感じがします。温度が違うだけでこれだけおいしさが変わるとは。家でも挑戦したくなります!

塚田さん:そうなんです。70℃で淹れる方法を「低温抽出法」といって、こちらの方が味がマイルドになります。高温だと茶葉の栄養分がドバッと出て苦味も出やすいのですが、低温抽出法で淹れたお茶は、カフェインの量や、苦味も抑えられるんです。

実は、“甘み”をコンセプトにしている《生茶》も、2016年のリニューアル時から、この低温抽出法を採用しています。

——そういえば、リニューアル後の《生茶》はお茶の“濃さ”も楽しめるようになりましたよね。

塚田さん:リニューアル後の《生茶》の“濃さ”の秘密は「微粉砕茶葉」にあります。次はその微粉砕茶葉と、抹茶を使って飲み比べをしてみましょう。

左:抹茶 右:微粉砕茶葉

——抹茶は、茶葉を石臼などで挽いて粉末にしたものですよね。微粉砕茶葉はどのようなものなのでしょうか?

塚田さん:《生茶》で使用している微粉砕茶葉は「セラミックボールミル」という最新テクノロジー取り入れた粉砕機を使って、「かぶせ茶」という茶葉を細かく均一に挽いたものです。茶葉の旨みとともに、ふわっと軽やかな広がりと、余韻のある味わいが楽しめるんです。

塚田さん:今回は味の違いをわかっていただけるように、低温抽出法で淹れたお茶にそれぞれ粉末を後から混ぜます。ほんの少しでも違いがわかりますよ。

——粉末のときは色の違いがほとんどわかりませんでしたが、混ぜると微粉砕茶葉のほうが濃く見えますね。それでは飲み比べてみます。

左:抹茶を溶かした緑茶 右:微粉砕茶葉をとかした緑茶

——ベースは低温抽出法のお茶なのでおいしいのですが、抹茶は濃さを感じると同時にツンとした味が気になりますね。ざらっと感もあるような気がします。微粉砕茶葉の方は、まさに「コクがでた!」という感じがします。ベースのお茶の味との相性が抜群で、ふんわりとしているのに濃くて、さらにお茶がおいしく感じます! 

生茶のおいしさの秘密とは?

飲み比べ体験を通じて感じた《生茶》らしさ。特に低温抽出法は自宅でも真似できそうです! それでは、なぜ今の《生茶》ができたのでしょうか? リニューアルした《生茶》の開発秘話とともに、おいしさの秘密を伺いました。

塚田さん:本来のコンセプトである“甘み”を感じつつ、さらっと濃い味を飲めるというのが、2016年リニューアル後の《生茶》の特徴ですね。先ほど体験していただけたように「低温抽出法」と「微粉砕茶葉」を用いて、素材のいいところを引き出すことにこだわりました。

——今回の飲み比べで、《生茶》のイメージがガラッと変わりました。

塚田さん:実は、2000年に誕生した《生茶》ですが、発売以降好調だったものの、2005年をピークに人気が下降してしまったんです。そこで《生茶》復活を目指して2016年に大幅リニューアルしたんです。パッケージも瓶のような感覚で楽しんでもらえるように、首の長いスタイリッシュな形になりました。見た目と味が今の時代に受け入れられたようで、リニューアル以降、大変ご好評いただいています。

——たしかに、街の自動販売機やコンビニで《生茶》を見る機会が多くなった気がします!

もっと多くの方に飲んで欲しいから。パッケージがさらに進化!

——2018年3月、さらに《生茶》がリニューアルしましたが、一体どこが変わったのでしょうか?

塚田さん:今回のリニューアルでは、その味の良さをさらに多くの人に認識してもらうため、中身はそのままに、パッケージのみを変更しました。カフェや外で持ち歩いてもマッチする見た目で、そばに置いておきたいパッケージを目指しています。

——食事に合いそうな味ですし、ホームパーティーで食卓に置いてもなじむデザインなのがいいですよね。

塚田さん:実は《生茶》は苦味の数値も高いのですが、旨味と甘みとのバランスがよく、苦味だけが立たない味になっています。お茶を飲み慣れていない方でも飲みやすいと思います。これからの季節、ピクニックなんかにも持ち歩いていただきたいですね。

デカフェもリニューアル! より“お茶らしい”味わいに♪

——今回《生茶 デカフェ》もリニューアルして発売されますね。発売に先立って特別に《生茶 デカフェ》を試飲しましたが、緑茶のおいしさがそのまま生かされているのには驚きました! 

塚田さん:そうなんです。今回の《生茶 デカフェ》は中身も大幅にリニューアルしました。お茶っぽいフレーバーを入れてデカフェにしているのではなく、お茶からカフェインを抜くという製法でカフェインゼロにしています。カフェイン以外のお茶の成分はしっかり入っているので、お茶らしさがしっかり残っています。妊娠中、育児をしている方はもちろん、就寝前や、なかなかトイレにいけないドライブ中など、あらゆるシーンにフィットしますよ。

——パッケージも洗練されていてすてきですよね。《生茶 デカフェ》はいつから、どのような場所で購入できるのでしょうか?

塚田さん:2018年5月22日からの発売で、全国のスーパーや、ドラッグストアなどで購入できますよ。ぜひ、《生茶 デカフェ》の味も楽しんでみてくださいね。

おうちでも、外でも、《生茶》で“お茶のおいしさ”を楽しもう!

おしゃれなシーンにもぴったりの新しい《生茶》。緑茶と言えば和菓子のお供というイメージでしたが、なんと洋菓子にも合うのだとか。特に、苦めのチョコレートや、ドライフルーツとのバランスがいいそう。

《生茶》の味が引き立つ、おいしい組み合わせを見つけてみたくなりますね♪

●ライター:宇治田エリ

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