【浅倉利衣のウェルネス・ライフスタイル #4】子どもの未来のために「食事」ができること

日々の行いなので意識を向けることがなかなか難しい"食べる"という行為。なんとなく"体に良さそうなもの"を選んでいるつもりでも、それが正解なのかはよくわかっていなかったり。ライフスタイルプロデューサーの浅倉利衣さんは、お子さんを持って初めて「きちんと食に向き合っていきたい」と思ったのだとか。そんな浅倉さんの連載第4回目では、日ごろのお子さんの食事情についてお届けします。

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食育は子どもにとって一生涯の宝物

食に対してあまり知識のなかった私が、その理にかなった考え方に共感してインストラクターの資格を取るにまで至ったのが「スマートフード」です。名前の通り、知識をつけて"賢く"食べて、健康と美しさを目指そうというもので、私が学びはじめることになったのは「子どもにいいものを食べさせたい」と思ったことがきっかけでした。

スマートフードが大切にしていることのひとつに「腸内環境の最適化」がありますが、腸内細菌が子どもに及ぼす影響は大人よりも大きいと言われているんです。スマートフードでは、腸内環境が整うことでストレス耐性もついて集中力にもつながると考えています。今後娘たちが小学生、中学生と成長していくなかで、勉学にも励みやすい土台を作ってあげられたら……と思っています。

今でこそこんな私ですが、以前は好きなものを好きなだけ食べる、夜中にカップラーメンやお菓子なども平気で食べるタイプだったんですよ(笑)。

子どもの食事をつくるときに気をつけているのが、前回もお話しした“多様性”です。

スマートフードでは、さまざまな食材をバランスよく摂ることで腸内フローラのバランスも整い、自己自然治癒力を高めることにもつながると考えています。子どもは好きなものばかり食べたがりますし食べてくれるとママもラクなので、つい同じメニューになってしまいがち。でも、同じメニューでも素材を変えるなどして工夫するようにしています。

野菜たっぷり&ボーンブロスで作るミートソース

今回ご紹介するのは、子どもたちが大好きな「ミートソースドリア」です。こだわりは、野菜がたっぷり入っていること。玉ねぎ、セロリ、にんじん、しいたけなど、冷蔵庫に余っている野菜やきのこ類などをみじん切りにしてたっぷり入れます。甘みと旨味が出ると子どもが好むので玉ねぎは多めに。その代わり、お肉は少なめ。

また、白米にキヌアやアマランサスなどの雑穀を混ぜることで、食物繊維量もより多めにしています。

もうひとつのこだわりが、「ボーンブロススープ」を加えていること。ボーンブロスとは、鶏や牛、魚などの骨付き肉を野菜やハーブと一緒にじっくり煮出して作るスープで、うまみがたっぷり。ミートソースには、水の代わりにこのスープを入れています。ただ煮込むだけなので手間はかかりませんが、時間がかかります(笑)。4~6時間ぐらいコトコト煮込むのですが、部屋中になんともいえない香りが漂い、子どもたちも「おいしそ~!」と喜んでくれるんです。圧力鍋なら時間も短縮できますね。

また、前回もお話したように、スマートフードでは調理の手間を省き、時短をはかるために常備菜のような作り置きしやすい料理を推奨しています。ミートソースも多めに作って保存しておくと他にも活用できて便利。

骨付き肉に含まれるゼラチンは腸内粘膜を保護し、花粉症といったアレルギー性疾患や自己免疫性疾患のためにも良いとされています。

また、豊富なアミノ酸は免疫機能を高めてくれるとも言われています。煮込む前に肉を塩麹や醤油麹に漬けておけばグルタミン酸が豊富になるので、子どもに人工的ではない本来の"旨味"を教えることができ、味覚形成にも役立ちます。カレーやビーフシチューに入れると本当に絶品ですよ! ぜひ作ってみていただきたいです。ちなみに私はこのボーンブロスを習慣にしてから、肌の調子がよくなった気がしています。

子どもが食べてくれないのは、好き嫌いのせい?

「子どもがごはんを食べてくれない」ということは、ママにとって切実な悩みです。一生懸命に工夫して作っても「いらない」と拒否されれば悲しい気持ちになってしまいますし、私も、長女がもっと小さかったころは「学校では食べているのに、どうして家では食べてくれないの?」と悩んで、作る気力を失ってしまったこともありました。

今では「子どもがなかなか食べてくれないのは、好き嫌い以外にも理由がある」と考えています。保育園や幼稚園では、先生方はそばに寄り添って「もぐもぐ、おいしいねぇ」と話しかけたりしながら、子どもたちに食べることに興味を持たせるさまざまな工夫をしているそうです。

以前の私はどうだったかというと、子どもがごはんを食べているうちに片づけをしたり身支度をしたり、バタバタ。それでは子どもが食事に集中できなくて当然ですね。今は、子どもが一人で席に着いて食べる“孤食”にならないように、子どもたちの食事の時間にはどんなに忙しくても必ず一緒に食卓につくと決めています。

大人がおいしそうに食べていると、子どもも興味が湧きますし、「食べること=幸せで楽しいこと」と紐づけてあげることも立派な"食育"といえるのではないかなと思います。あきらめずに、忍耐力をもってトライしていきたいですね。自分自身の腸内環境も整ってくると、私のストレス耐性もよりついてきて、忍耐力がつきものの子育てにも役立っているなと日々実感しています。

家族みんなで食育に取り組み、ハッピーの連鎖をおこしていけたらいいですね!

【浅倉利衣(あさくらりえ)】
ライフスタイルプロデューサー、Smart Food ディレクター/認定インストラクター
1977年、東京生まれ。大学卒業後、エルメスジャポン株式会社に入社し、10年間販売とバイイングを経験。その後、ミス・ユニバース・ジャパン元ナショナルディレクター、イネス・リグロンのパーソナルアシスタントを務め、グローバルにファッションと美容の世界に携わる。2017年に一般社団法人Smart Food協会認定インストラクター資格を取得。2017年秋からはSmart Foodブランドディレクターに就任。国内外の最新のウェルネス・食情報も含めた専門的な知識を活かし、賢く食べて健康的にキレイになるメソッドやコツを発信している。

●写真 中村香奈子

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●ライフスタイルプロデューサー、Smart Food ディレクター、MYTHΘSMYTHOSフランス式アロマテラピーインストラクター1977年、東京生まれ。大学…

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