そろそろ花粉の時期です!〔ヨドバシカメラ〕に聞く空気清浄機の選び方

寒い日が続き、春の訪れが待ち遠しい今日この頃。でも、春は花粉症の人にとってはつらい季節でもあります。みなさんはどんな対策を立てていますか? マスクにメガネ、目薬に鼻炎薬、うがいに手洗い……。今年は、家に空気清浄機を置いてみようかと考えている人もいるのではないでしょうか。そこで、〔ヨドバシカメラ〕の家電製品アドバイザーに空気清浄機の選び方を教えてもらいました。

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もっとも重要なポイントは「風量」の大きさ

空気清浄機コーナーにたくさんの空気清浄機が並んでいます。空気清浄機にいろいろなシールが貼られ、それぞれの特徴や機能、スペックなどが書かれています。でも、正直、それを見たところで“特徴”や“差”はわからない……というのが率直な感想です。

〔ヨドバシカメラマルチメディア吉祥寺〕の家電コンシェルジェチームの三宅さんに、空気清浄機を比較するポイントを教えてもらいました。「まずいちばんチェックしていただきたいのが“風量”です」と三宅さん。

「空気清浄機は、室内に気流を起こして気流に乗った花粉は空気清浄機に吸い込まれ、フィルターでろ過され、きれいになった空気を部屋に送りだすという仕組みで空気を清浄しています」

つまり、フィルターでろ過されないと花粉は部屋の中を漂い、蓄積した状態になってしまうというわけです。

「部屋の空気を早くきれいにするためには、短時間でたくさんの空気を吸い込み、花粉が空気清浄機を通過するようにする必要があります。そのためには、できるだけ風量が大きいものを選ぶことが重要なポイントになります」

ではその“風量”はどこでチェックをすればよいのでしょう。

メーカーが発行する空気清浄機のカタログには、商品仕様一覧に「風量(m3/分)」が記載されています。「10m3/分」という風量であれば、1分間に10m3の空気を吸い込む性能があるということになります。また「8畳/6分」などの洗浄時間も記載されています。

これは約6分間で8畳を洗浄する能力があることを表しています。これを機種ごとに見比べれば風量の違いを知ることができるのですが「1分間に10m3の空気を吸い込む」と数値で見ても、それが実際どのくらいの性能なのかはわかりにくいと思います。

「当店では、空気清浄機に“16畳相当”“18畳相当”などの表示をしています。これはだいたいどのくらいの広さの部屋で使うのに適しているかを表しています」

この数字は“適用床面積”と呼ばれ、日本電気工業会規格に規定されている粉塵濃度の汚れを30分で洗浄できる部屋の広さを表しています。たとえば、適用床面積が16畳であれば、16畳の部屋を30分で一定のきれいさにすることができるということなります。

「この数値で気をつけたいのが“16畳相当”=16畳の部屋用ではないということです。これを16畳の部屋でこれを使うと30分以上かかることになります。仮に8畳の部屋でこれを使えば洗浄時間は約半分の15分程度で同様の効果が得られるということになるのです。花粉などは、短時間でいかに吸い込むかが重要なので、使用する部屋の広さと適用床面積を見比べて、効率よく空気洗浄できるものを選ぶとよいでしょう」

ただし、適用床面積が大きいほど良いかというと、性能が上がればその分、空気洗浄機自体が大きくなり、価格も上がります。天井の高さなど部屋の状況にもよりますが、適用床面積は、空気清浄機を設置する部屋の面積の2倍程度を目安にするとよいようです。

空気清浄機の機種によって異なる吸引方法

「メーカーによって吸引方法が違うので、用途や設置場所、家族構成などによって考えてみるとよいと思います」と三宅さん。同店での売れ筋は〔シャープ〕〔ダイキン〕〔パナソニック〕の空気清浄機なのだそうですが、それぞれ吸引方法が異なります。

〔シャープ〕は、背面に3層(ホコリを入口でブロックするフィルター、ニオイと有害ガスを低減する脱臭フィルター、微小な粒子を集塵するフィルター)が装備されています。頭の部分の吹き出し口から風を出して気流をつくり、遠くのホコリを引き寄せて背面で吸い込む仕組みになっています。

〔ダイキン〕はシャープとは逆に前面で吸引します。前面に3つのフィルターを配し、前面の下部と、両サイドから吸引する仕組みになっています。

〔パナソニック〕は〔ダイキン〕と同様に前面で吸引します。上部から2方向に風を吹き出し、両サイドと下部からホコリをかき集めます。下部の吸い込み口が特徴で、床上30cmの汚れを吸い込みます。このように吸い込み方式には前面吸引と背面吸引などがあり、メーカーによって異なります。

背面吸引は壁ぎわ約3cm以上で効果を発揮するため、そのような設置を確保できるのであれば選択肢に入れると良いでしょう。また、床上30cmは赤ちゃんやペットの生活ゾーンといわれており、大きく重たい花粉はその床上30cmにたまりやすいといわれています。赤ちゃんやペットのいる家庭では床上に漂うホコリに対しての吸引力の高い〔パナソニック〕を選んでみる、などといった考え方もできるでしょう。

イオンによる脱臭や除菌

空気清浄の機能として、空気を吸い込んでフィルターでろ過し、きれいな空気を排出するというもの以外にイオンによる除菌や脱臭効果をねらっているものがあります。〔シャープは〕『プラズマクラスター』、〔パナソニック〕は《ナノイーX》、〔ダイキン〕は《アクティブプラズマイオン》という技術を搭載。これは“イオン発生方式”と呼ばれ、空気中にイオンを放出することで、浮遊物質の働きを無力化するという仕組みです。

「プラズマクラスターは知名度が高いのでご存知のかたも多いかと思います。イオン発生方式も各社さまざまですので、用途にあわせて選んでみてください」と三宅さん。また、最近の空気洗浄機はさまざまなセンサーが搭載されているのだそうです。

たとえば、人の不在を探知すると空気の汚れに合わせて気流を切り替え、パワフルに空気を浄化するなど、消費電力や運転音を抑えた運転に自動で切り替わる“人センサー”。汚れの種類をセンサーが探知して気流を自動で切り替え、汚れに合わせてパネルとルーバの位置が変わり、適切な気流と風量で効果的に吸い込むというものもあります。

フィルター交換、加湿機能、お手入れ

「空気清浄機を選ぶ時、お手入れのことやフィルター交換についても考えておきたいところだと思います。今回、ご紹介している〔シャープ〕〔ダイキン〕〔パナソニック〕の空気清浄機は、フィルター交換目安は10年です。当店ではそれぞれの空気清浄機に“フィルター交換目安”も表記しているので、こちらも注目してみてください」

「それでも、フィルターは定期的に掃除をする必要があります。パネルを取り外し、フィルターを外し、ホコリを掃除機で吸い取ります。〔シャープ〕には自動掃除機能がついているものもあります」と三宅さん。〔シャープ〕の自動掃除機能は、自動掃除パワーユニットがフィルターをきれいに保ち、高い集塵能力を維持するそうです。

“加湿機能”のあるなしも気になるところだと思います。「加湿器を使うことで適度に湿度を保つことができるので、部屋の中に舞い散る花粉の量を軽減することができます。また、冬場などの乾燥する時期は湿度が低すぎるとウィルスが活性化したり喉や鼻の粘膜が乾燥したりするので、加湿機能があれば空気清浄と同時に補うことができます」

空気清浄機をどの部屋で使うか、それに応じて必要な機能や不要な機能などを取捨選択していくと、最終的にコレという1台にたどりつくはずです。

【取材協力】
●店名:ヨドバシカメラマルチメディア吉祥寺店
●住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-19-1
●営業時間:9時30分〜22時
●電話番号:0422-29-1010
●URL:http://www.yodobashi.com/

●ライター 忍章子

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