少し狭い間口の家でも和室を設けないことでお部屋が広く理想的なリビングダイニング空間となりました

長年家具屋としていろいろな図面を見てきました、もっとも多く見かける図面がリビングのすぐ横に和室のある間取り、通常この間取りの場合リビング空間が二間分(3640㎜)和室が一間半(2730㎜)の空間となります。今回は和室スペースの一間半のスペースが確保できない少し狭い間口のお住まいでも、和室を設けないことでつながった広いリビングダイニング空間となりました。構造壁でもある間仕切り壁が一部ついておりますが、そんな間仕切り壁も活かした家具の配置提案をすることで理想的なリビングダイニング空間となります。そんな理想的なLD空間とする家具の配置術をご紹介します

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この記事の目次
  1. リビング+和室というスペースが確保できない!
  2. 少し狭いお家でも家具の配置により子育て世帯には理想的なリビングダイニングを提案できます!
  3. 和室を設けない代わりに、つながった広いリビングダイニング空間! しかしその空間の中には「間仕切り壁(構造壁)」が…
  4. つながった大空間!正方形に近いリビングダイニングを4つのスペースに分ける提案を考えました
  5. 間仕切り壁を活かしたワークスペースの提案!キッズスペースとの連動を家具で提案!
  6. 変幻自在、デスクの天板の向きを自在に変えることができる天板スライド型デスクの提案
  7. デスクは”あえて壁に向かって置かない”!その理由は・・・
  8. ママのいるキッチンがデスクから見える!
  9. キッチン側からも子どもが勉強している姿を確認することができます
  10. デスクから見渡せる光景!リビングは斜め右に見えます
  11. ワークスペースとキッズスペースの連動を考えたコーナーデスクの配置提案
  12. オープンラック部分はおもちゃや絵本を収納するラックとして使用することでワークスペースとキッズスペースの連動となります
  13. キッチンからも見渡せる4つのスペース!中でも小さな子どもが遊ぶキッズスペースは見渡し良好がおすすめ!
  14. スペース、家具と家具の間のスペースを広くなるよう家具のサイズは少しコンパクトに
  15. 住宅の間口は少し狭いけど、和室を設けないことで広々とした子育て世帯には最適なリビングダイニング空間となりました

リビング+和室というスペースが確保できない!

長年、家具屋としていろいろな間取りを見てきました。
間取りを見るとほとんどのリビング空間は二間といって柱と柱の芯の間が3640㎜となっており
そのリビング空間の有効寸法は3m50cmほど
リビングのすぐ隣、南向きに和室を設ける場合が多く、
和室に必要なスペースとして一間半、柱と柱の芯の間が2730㎜必要です。
このスペースは4畳半もしくは縦長の6畳という和室を設ける場合に必要な寸法となります。

今回、紹介する間取りは和室を作るのに必要な一間半、2730㎜を確保できない
間口が少しだけ狭いお住まいのリビングダイニングです。

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少し狭いお家でも家具の配置により子育て世帯には理想的なリビングダイニングを提案できます!

先程、説明したよくある間取りはリビング+和室
この間取りに必要な寸法は二間の3640㎜+一間半2730㎜です。

しかしながら今回ご紹介する間取りは
二間の3640㎜+一間の1820㎜で半間910㎜狭いお住まいです。

よくあるお住まいの間口よりも半間狭いお住まいでも
和室を設けないことで広いリビングダイニングとなります。

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和室を設けない代わりに、つながった広いリビングダイニング空間! しかしその空間の中には「間仕切り壁(構造壁)」が…

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和室を設けるために必要なスペースがなかったため
和室を設けず、その分リビングダイニングを広くした間取りで
リビングダイニング空間が正方形のような形となりました。

そんな大空間ですが、構造上、空間の中に間仕切りのような壁が存在します。
すべてつながった住空間であればもっといいのですが、
建物の構造上必要な壁となります。

インテリアショップBIGJOYではそんな正方形に近い
リビングダイニング空間を家具の配置提案で理想のリビングダイニングとして
提案させて頂きました。

つながった大空間!正方形に近いリビングダイニングを4つのスペースに分ける提案を考えました

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正方形に近いリビングダイニング空間を4つのスペースに分ける
提案をさせて頂きました。

緑のスペースが ダイニングスペース
薄紫のスペースが リビングスペース
薄い青のスペースが キッズスペース(子供の遊びスペース)
ピンクのスペースが ワークスペース

と設定しました。

それぞれのスペースでの使い方を考え、通路の広さ、家具と家具の間を広く取るべく
家具の大きさ、家具のデザインをチョイスしコーディネートを提案しました。

間仕切り壁を活かしたワークスペースの提案!キッズスペースとの連動を家具で提案!

この4つのスペースの中で最も考えたのが
「間仕切り壁」のあるワークスペースです。

この「間仕切り壁」を活かす家具はないかと考えた結果
提案したのがコーナーデスクです。

変幻自在、デスクの天板の向きを自在に変えることができる天板スライド型デスクの提案

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このデスクはシェルフ+引き出しの収納家具とデスクの天板+脚の2つのパーツから成り立っている家具で
トップ部分のデスクの天板をスライドさせたり、向きを変えることで
コーナータイプのデスクとなります。

今回はこの特徴を生かして
家具の配置を考えました。

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デスクの天板と脚パーツをスライドさせると大きなデスク+収納家具となります
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スライドのデスク天板を縮めると収納家具のようになります。

デスクは”あえて壁に向かって置かない”!その理由は・・・

今回、間仕切り壁をうまく活用すべく
デスクを壁に向けるのではなく、間仕切り壁に当てるようにデスクを配置しました。
その理由は、BIGJOYが普段から訴えている
「子どもに壁に向かって勉強させない」という提案を考えているからです。
壁を背にして、家族のいる住空間を前にして勉強するリビング学習をお勧めしております。
なぜそのようなリビング学習を提案するかというと、あくまで持論ですが、

お子さんが勉強し始めた時を想像して下さい。

勉強しかけた時は「よ~し!これからやるぞ~!」と意気込むものです。
仮に壁に向かって勉強する場合、そんな勉強し始めた時に
自分の背中から「ガチャン!」という大きな物音がすると
「なになに!」と後ろを振り返ります。せっかく集中しかけて勉強始めた矢先に
物音がすると集中が途切れてしまうと思います。
しかしながら、空間を向いて勉強していれば状況をすぐに把握できて
「な~んだ」とすぐに下を向いて勉強に戻ることができるように思います。

私自身、カフェなどで考え事をする際に
店内の壁を背にして腰かけて、お店にどんな人が入ってきたか?
気になるので店内に対して背を向けて座ることはありません。
これはきっと無意識に防衛的な感覚で、なにか起こってもすぐに
状況判断ができるようそんな場所に座るように思います。

こんな考え方と似ていないかもしれませんが
リビングダイニングというざわついた環境、家族の誰かが一緒に居る空間で
勉強する場合は、壁に向かって勉強するのではなく
壁を背にして空間を見ることができる場所で勉強させるのがよいのではないかと考えております。

そんな考え方のもと
今回考えた配置がこちらです。

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間仕切り壁に対してデスクを設置し、
集中する際に壁に向かって勉強することもでき、さらに斜め左はキッチン、斜め右はリビングダイニング、横(右)は下のお子さんが遊ぶキッズスペースとなります。

勝手なイメージで兄弟2人、上の子が小学生、下の子が未就学児という状況であれば
上のお子さんが学校の宿題をしている横で下の子が遊んでいる光景を思い浮かべます。

ママが家事をするキッチンがななめ左にあることで
小学校低学年で分からないことがあっても、すぐにママに聞くことができます。
また、キッチンに居るママからも子どもの勉強の様子を確認することができるのです。

間仕切り壁を活かしたデスクの配置ができました。

ママのいるキッチンがデスクから見える!

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キッチン側からも子どもが勉強している姿を確認することができます

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デスクから見渡せる光景!リビングは斜め右に見えます

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ワークスペースとキッズスペースの連動を考えたコーナーデスクの配置提案

間仕切り壁を活かしたワークスペースの提案と
ソファ後ろに設けたキッズスペース、子どもの遊び場
この2つのスペースが連動するように考えた家具の配置と家具の選び方をご紹介します。

今回提案したコーナーデスクは下部分は引き出しとオープンラック、上部分がデスク天板と脚となっており
下のオープンラック部分は前後ろがないため、間仕切りのように家具を設置することで
オープンラックはデスク側からでも、下のお子さんが遊ぶキッズスペースからも使うことができます。

オープンラック部分はおもちゃや絵本を収納するラックとして使用することでワークスペースとキッズスペースの連動となります

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勝手に使うイメージを提案させて頂きますが、
小学校低学年のお子さんと未就学児の2人兄弟の場合
上のお子さんが小学校の宿題をしている最中、下のお子さんは遊びに夢中!
というシチュエーションを想定しております。

ソファ後ろのキッズスペースで遊ぶために
おもちゃを収納する棚として
コーナーデスクの下部を利用する提案をしております。
コーナーデスクの家具の収納部分をキッズスペースに向けることで
オープンラックを裏側から使用することができます。

オープンラック部分におもちゃを収納し、絵本を並べて置くことで
ソファ後ろのキッズスペースで遊ぶのに便利です。

もちろんこれだけの収納スペースでは足りないと思いますが
上のお子さんが小学生ともなればポータブルゲーム機で遊ぶため
上のお子さんが遊んでいたおもちゃは下のお子さんのおもちゃとなります。
よく遊ぶおもちゃを選別し、ラック部分に収納するといい感じではないでしょうか?

オープンラック部分は下のお子さん用のおもちゃ収納スペースという用途だけではなく
ランドセルラックとしても活用できます。
ウィークデイは宿題+翌日の時間割というのがルーティンとなりますので
勉強スペースと時間割スペースをセットで考えることが便利です。

いろいろな使い方がありますが、
今回の家具の配置イメージはワークスペースの下の収納はキッズスペースのおもちゃ収納として
使うイメージをすることでワークスペースとキッズスペースの連動が可能となるのです。

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キッズスペースとワークスペースの連動!キッズスペースとリビングの連動

キッチンからも見渡せる4つのスペース!中でも小さな子どもが遊ぶキッズスペースは見渡し良好がおすすめ!

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今回提案した4つのスペースは
すべてキッチンから見渡すことができます!
ダイニングはもちろん、ソファ前で遊ぶ子供の様子
ソファ後ろのスペースで遊ぶ子供たちの様子
ワークスペースで勉強する子どもの様子と
キッチンから見渡すことができる広々としたリビングダイニングです

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中でも下のお子さんが未就学児でまだまだ目が離せない場合は
キッチンからよく見える場所で遊ばせたいものです。

キッチンで調理をしながらでもお子さんの様子がばっちり確認できる
スペースの提案なのです。

スペース、家具と家具の間のスペースを広くなるよう家具のサイズは少しコンパクトに

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最後にご紹介しますが、今回選んだ家具は
それぞれの家具は決して大きくありません。今回選んだ家具の中で
もっとも重要視したのがコーナ―デスクです。

コーナーデスクの端が間仕切り壁の端と合うように設置しており
コーナーデスク部分の幅をはじめに計算し、

ソファ前を広くとるために
ソファをコーナーデスク横ぐらいまでテレビボードから離すよう
考えました。
その結果ソファのサイズはそれほど大きくせず、
ソファとデスクの間を広くとり
お子さんたちの移動が広々となるように考えました。

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今回選んだ家具の大きさは

ダイニングテーブルが幅135㎝
ソファが幅165㎝
テレビボードが幅150㎝

でそれぞれの家具を大きくし過ぎず、
空間が広々と使用できるよう家具のサイズ、デザインを考えた提案です。

4人家族で必要最低限の大きさを提案し
冒頭にもお話しましたが、一般的な住宅の間口がない、少し狭いお住まいですが
とても広々とした大空間のリビングダイニングとなりました。

住宅の間口は少し狭いけど、和室を設けないことで広々とした子育て世帯には最適なリビングダイニング空間となりました

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リビングダイニングは少しでも広くしたいと憧れる方も多いと思います。

しかしながら㎡数が多ければそれだけ予算オーバーとなりがちです。
広ければその分、掃除も大変で、寒い場合もあります。

そんな中コンパクトな住まいでありながら
広々としたリビングダイニングでそれぞれのスペースが
とてもいい感じに使うことができる
ある意味理想的な住空間となっている間取りなように思います。

広ければいいというものではなく
先日、見た図面もLDKはとても広い図面でしたが
なんとキッチンスペースが45%を占めており(通路も含む)
リビングダイニングが残りの55%と
キッチンが頭でっかちとなり、家族みんなで過ごすリビングダイニングと
それほど変わらないスペースとなっている図面を見ました。
その図面はキッチンの向きが問題で
キッチンの向きが違っていれば、リビングダイニングをもっと広く
使うことができたのに・・・と残念に思う図面もありました。

今回のように造り付けスペースもなく
壁面がすべてフリーの場合、いろいろな使い方ができる間取りでした。
一概に言えませんが、注文住宅になればなるほど
施主様の要望を実現すべく、造り付けが増えたりしますが
分譲住宅のほうがその空間を自由に活用できるよう
造り付けが少ないという間取りの方が良い間取りである場合もありますよ!

家づくりは使い方を具体的に考えなければ
理想の家にはなりません。
間取りを設計する際に、使い方をより具体的に
考えた施主様が理想の住まいを手にすることができるのです。

今回のような使い方を具体的に考えることで
理想の住まいとなるので、これから家づくりをされる方は
考え方のみ参考にしてください。




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間仕切り壁を活かす家具の配置提案
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