memorandum「土地のヒエラルキー」(宮脇檀)

建築と言うものが他の工作物と異なるのは、それが土地というものに強く支配されることで存在を強める点だろう。特に住居のように、それ以上に地域と結びついている生活を受け止めようとする建築の場合には、土地から浮いてしまった場合、建築であることすら失ってしまう。(中略)地に地霊ありという言葉通り、土地はまずその土地自身が持っている気候や地形、地質、湿度、植生から始まり、現状の利用状況から溯って過去の歴史、人びとの生活の蓄積へ、翻って明日への予測と時間系までをオーバーラップさせて、その上に建つ建築を支配しようとする。それを土地のヒエラルキーと呼び、それを受けて建物を建てるのが創る人間の土地への礼儀だと信じている・・・。

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