【野菜のきほん #1】甘くてみずみずしい!大根1本丸ごとおいしく食べきる方法

「野菜のきほん」は、おなじみの野菜をおいしく食べるコツを、料理のプロに教えてもらう連載企画です。1月の野菜は「大根」。正月が明けて寒の入りを迎えたころから、甘みとみずみずしさがグッと増します。全5回でお届けする第1回目は、どっしり太った大根を、丸ごと1本おいしく食べきる方法をご紹介します! 教えてくれたのは、フードコーディネーターのタカハシユキさんです。

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味わいの違う「3つの部位」に分けて楽しむ!

みなさんは大根を丸ごと1本で買ったとき、なんとなく上のほうから使っていませんか? 実はその使い方は間違い。もっと大根のおいしさを堪能できる方法があるんです!

その方法とは、葉つき大根を1本買ってきたら、葉っぱの根元を切り落としてから、「上部」「真ん中」「下部」の3つに分けること。

大根は部位によって味わいと食感が違います。だから面倒に思えても3つに分けて料理することで、部位ごとのおいしさが堪能できるんです。また大根の「葉」と「皮」を捨てる人が多いのですが、旬の時期はやわらからいのでおいしく食べることができます(詳しくは5回目でご紹介します)。

それでは、部位ごとの特徴と食べ方をみていきましょう。

「上部」ほど甘いが固い。サラダやおろしなど生食に

大根は上部ほど甘いのですが、水分が少なく食感が固め。薄い緑色をしているのは土から出て育った部分で、皮は固くてぶ厚く、苦みがあります。

【おすすめの食べ方】
甘いのでサラダや漬けものなど生食に。また、食感が固めなので、いちょう切りや大根おろしにすれば、繊維が切れてやわらかく食べられます。

「真ん中」はみずみずしさ抜群! サラダから煮ものまで

大根のなかでいちばん水分を含んでみずみずしく、やわらかい部位です。皮は白色でやわらかく苦みがありません。

【おすすめの食べ方】
おでんやふろふき大根など煮ものに最適。サラダにするなら、繊維に沿って切るとみずみずしさがほどよく残り、シャキッとした食感に仕上がります。

「下部」は筋が多くやや辛い。きざんで加熱かおろしに

先端の根に近いほど、筋が多く辛みが強くなります。辛いといっても夏の大根に比べると、冬の大根は辛みがやさしくふっくらしていて食べやすいです。

【おすすめの食べ方】
真ん中より筋っぽいので、細切りやいちょう切りなどにして、みそ汁や炒め煮など加熱におすすめ。また辛みを活かした大根おろしやなますなど、生食にしても。

おまけ:大根の選び方と保存方法

◆大根の選び方
葉がピンと伸びて、色が白くなめらかでハリと光沢があり、ひげ根がなく尻尾が長すぎないもの。持つとずっしり重さが水分をたっぷり含んでいます。縦に並んだ毛穴が真っ直ぐなら辛みが弱く、ねじれているとやや辛みがあります。

◆大根の保存方法

葉の根元を切って、新聞紙やラップにくるみ冷蔵庫か冷暗所に保存します。葉がついたままだと、大根の水分や養分を吸い上げてスカスカになってしまいます。

寒さの中でたくましく育った冬の大根。1年でいちばんおいしくて値段も安いこの時期に、1本丸ごと余すところなく堪能しましょう!

●料理・スタイリング タカハシユキ
フードコーディネーター。書籍、雑誌、WEBメディア、広告・商品開発で活躍。食材を活かしたシンプルな調理、体がよろこぶメニューに定評がある。

●撮影 南雲保夫 
●構成・文 松本いく子
●参考図書 『野菜の選び方、扱い方。』(MARBLE BOOKS刊)

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