外壁塗装をおこなうのに最適なタイミングはいつ?劣化の見方や季節の選び方も伝授!

住宅は建てたときから劣化が始まります。特に雨風や紫外線にさらされる外壁や屋根は過酷な条件下にあり、外壁塗装の塗り替えは避けて通れません。そこでどのようなタイミングで塗り替えたらいいのか「外壁の劣化」「季節」「業者」という3つから探っていきます。この記事を読んで、自宅はいつ外壁塗装を塗り替えたらいいかをじっくり検討しましょう。

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10年じゃない家もある? 外壁の劣化によるタイミング

一般的に外壁塗装の塗り替えは築後10年がひとつの目安といわれています。それは、始まった外壁の劣化をくい止めるのにベストなタイミングだからです。しかし劣化の進み具合がそれぞれの家で違うため、素人がタイミングを判断するのは困難です。

そこでどのようなタイミングで外壁塗装の塗り替えをしたらいいのか、素人でもわかる劣化の状態をまとめてみました。

・カビや藻、コケの繁殖(劣化進行度★)
カビや藻、コケが発生する原因は外壁塗装に汚れや雨水が溜まっているためです。放置せずに業者などに洗浄を依頼しましょう。

・色あせ(劣化進行度★★)
日光や雨が当たりやすい場所は色あせが発生しやすくなっています。本格的なダメージではありませんが、劣化が始まっているサインです。

・チョーキング(劣化進行度★★★)
外壁を手で触ると白い粉がつく状態です。これは塗料の耐久度がなくなり、粉状になってしまったためです。防水効果がないため、雨水などが侵入してひび割れになる可能性があります。

・塗膜の膨れ・剥離(劣化進行度★★★★)
塗料の付着力がなくなると、塗膜がはがれたり、めくれたりします。塗装の性能が維持できていない状態です。

・クラック(劣化進行度★★★★★)
クラックとは外壁のひび割れのことをいいます。0.3mm以下のものをヘアークラックといい、それ以上のものを構造クラックといいます。クラックができると雨水が浸入し、基礎部分の強度低下にもつながります。

一般的にはチョーキングに気付いたときに、外壁塗装の塗り替えを検討するのがベストです。塗料がはがれていればすぐに塗り替えに取りかかるようにしましょう。クラックがある場合は躯体に損傷があるケースも考えられ、補修も必要になります。

やっぱり春と秋? 季節によるベストタイミング

外壁塗装の塗り替えは季節によってもベストなタイミングがあります。それは塗料の乾燥が大きく関係しています。塗料は塗ったあとに乾燥させることで塗膜ができ、この塗膜が雨水や紫外線などから外壁を防ぐ役割を担っています。しかし塗料が十分に乾ききらない前に雨が降ると、塗料が流れてしまい、塗料の役目を果たせなくなってしまいます。

ではどの季節に外壁塗装をしたら良いのでしょうか? 季節ごとにメリットとデメリットを見ていきましょう。

・春
メリット…暖かくなる時期で塗料も乾燥しやすく、塗り替えに最適な時期です。
デメリット…春雨前線による長雨の危険性もあります。

・夏
メリット…晴れの日が多く、塗装しやすい時期です。
デメリット…梅雨の時期は長雨となりやすく、真夏はゲリラ豪雨が発生する可能性があります。

・秋
メリット…気温、湿度ともに安定しており、塗装にふさわしい時期です。
デメリット…秋雨前線による長雨や、台風によって風雨が強くなることもあります。

・冬
メリット…降雪地以外は湿度が低く、塗料が乾きやすい時期です。
デメリット…極端に気温が下がると塗料が凍結する可能性があります。また降雪地以外でも降雪の可能性はゼロではありません。

それぞれの季節にメリットとデメリットがありますが、比較的塗装にふさわしいのは春と秋です。ただし地域によってさまざまな気候条件がありますので、塗装業者などに相談して最適な時期を選ぶようにしましょう。

いつが忙しくていつが暇なの? 業者のタイミングも検討材料に

外壁塗装では、自分の都合だけを優先できません。業者にも忙しい時期と暇な時期があります。では塗装業者はいつが忙しく、作業しにくいのかを見てみましょう。

【塗装業者が忙しい時期】
塗装業者が忙しい時期は春と秋です。この時期は塗装をしやすいことから、塗装業者が1年でもっとも忙しくなります。人気の塗装業者は予約が埋まっていることも少なくありません。特に梅雨直前の4月後半から5月が忙しくなります。

【塗装業者が作業しにくい時期】
塗装業者にとって1番厄介なのが梅雨の時期です。湿気が多く塗料が乾きにくいため、工期の完了まで時間がかかる可能性があります。

また、真夏も塗装業者が作業しにくい時期のひとつです。暑さが職人の体力的な負担になります。外気温自体も高いですが、職人の場合は鉄製の足場によって体感温度を何倍にも感じてしまうのです。

塗装に最適な時期は春や秋のため、この時期に外壁塗装の塗り替えを決断した場合はすぐに業者の手配をおこないましょう。一方、梅雨の時期は受注数が少ないため施工価格が安くなる可能性もありますが、雨が降るというリスクがあることも覚悟しておきましょう。

まとめ

外壁塗装の塗り替えは通常、築後10年が一般的といわれます。ただし一般論に左右されず、外壁塗装の状態を見て適切に判断しましょう。また季節によってのメリットとデメリット、業者の繁忙期などを見極めることも大切です。地域には地域特性をよく知り、そのための技術を備えている塗装業者がいます。そうした塗装業者を慎重に選ぶことも、外壁塗装の塗り替えには重要です。

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