石けんがあれば何でもできる!〔シャボン玉石けん〕商品の魅力と便利な使い方を聞きました♪

洗面台にあって、手を洗ったり顔を洗ったりする固形のもの......そんなイメージがある石けん。実は、さまざまな用途で使えるのをご存知ですか? 今回お話を聞くのは、創業108年(2018年1月時点)の老舗石けんメーカー〔シャボン玉石けん〕の石けんアドバイザー・前田博昭さん。意外と知らない石けんと合成洗剤の違いや、便利な使い方など、思わず使ってみたくなる石けんの話が盛りだくさん。〔シャボン玉石けん〕の注目の商品もご紹介します♪

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ボディーソープの成分って石けんだけじゃない!?

——そもそも石けんというと、白くて固形のものといったイメージがありますが、どういったものが“石けん”なのでしょうか?

前田博昭さん(以下、前田さん):まず、石けんの役割は洗浄することですよね。洗浄剤というものは石けんと合成洗剤に分けられるんですが、この2つは製造方法や成分が違うんです。

石けんは、油とアルカリが混ざることで起こる「化学反応」で製造する、“自然界にもある”界面活性剤なんです。逆に、合成洗剤は高温や圧力をかけるなどをして「化学合成」を行って製造する、“自然界にはない”合成界面活性剤になります。

よくボディー“ソープ”の名前がつく商品がありますが、それも実は石けんではなく合成洗剤が使われていることがしばしばあります。

——全てのボディーソープが石けんというわけではないということなんですね。これは初耳です!

前田さん:また、〔シャボン玉石けん〕の石けんは、100%「無添加」です。弊社の石けんの成分表示には「石けん素地」の表記しかありません。つまり、石けん成分しか入っていないということです。

実は「無添加」と表記されている商品であっても、着色料だけ添加していない場合でも今の法律では表記できてしまうため、気になる方は成分表示をきちんと確認することをおすすめします。

長年愛用されている定番の固形石けんは、昔ながらの製法の「ケン化法」で作られている。シンプルでありながら、洗い上がりもつっぱらない。
《シャボン玉浴用 3個入》421円(税込)

——自然由来の、体にも環境にもやさしいものが石けんだということはわかりました。しかし、石けんと聞くとどうしても「つっぱる」というイメージがあるのですが......。

前田さん:石けんの作り方にも種類があって、「ケン化法」と「中和法」の2種類があるんです。一般的な石けんは4〜5時間で作ることができる「中和法」を採用していて、そこには保湿成分であるグリセリンが含まれていません。だからつっぱり感が残るんです。

——石けんの製法にも違いがあるんですね! それでは「ケン化法」はどのようなものなのでしょうか?

前田さん:「ケン化法」は〔シャボン玉石けん〕も採用していて、釜炊きをして熟成させる昔ながらの製法です。職人が音やにおいや手触り、そして味を確認しながら、約1週間かけてじっくり作っているんです。そうすることで、肌にやさしいグリセリンという成分が残るので、つっぱりにくいんです。

——なるほど。洗い上がりの違いを試してみたくなります!

洗濯や食器洗いをするときの石けんの使い方は?

——石けんで洗濯や食器洗いをする場合は、どのように使えばいいのでしょうか?

前田さん:洗濯に使う場合、〔シャボン玉石けん〕の《スノール》シリーズは、洗濯に適した粉タイプと液体タイプの2タイプを取り扱っています。洗浄力で選ぶなら、断然粉タイプがおすすめです。

しっかりと汚れを落とすポイントは、予洗いと石けんを最適な量使うこと。さらに粉タイプのものを使う場合、石けんを水に溶かしてから使うと、汚れ落ちがよくなりますよ。冬場は溶けづらいので、30℃程度のぬるま湯で溶かすといいですね。

石けんが最適な量かどうかを判断するには、洗濯中に水面に泡が薄く広がっているかどうかを確認しましょう。

——そのポイントを抑えれば、石けんも汚れ落ちがいいんですね! 洗い上がりはゴワゴワしないのでしょうか?

前田さん:そのようなイメージを持つ方も多いのですが、実際に洗うとふんわりと仕上がるんです。ぜひ一度試してみてほしいですね。部分汚れには、洗濯用固形石けんを塗り付けてから洗うといいですよ。

——毎日の食器洗いでは、肌にやさしい石けんは魅力的です。石けんで食器を洗う場合は、どのような点に気をつければいいのでしょうか?

前田さん:〔シャボン玉石けん〕では、食器洗いに適した液体タイプの石けんがあります。こちらも少し手間ですが、油汚れがひどい場合は新聞紙などで拭き取ってから、たっぷりの石けんをつけて洗えばしっかりと汚れが落ちますよ。

〔シャボン玉石けん〕の隠れた名品を発見!

《洗顔石けんパウダータイプ ボトル》756円(税込)

——〔シャボン玉石けん〕では、さまざまなタイプの石けん商品がありますが、イチオシの商品はありますか?

前田さん:特におすすめしたいのは、《洗顔石けんパウダータイプ ボトル》ですね。こちらは、細かいパウダータイプなので、洗顔ネットを使って泡立てると、ソフトクリームのような弾力があってキメ細かい泡ができあがります。さっぱりと洗いながら、洗い上がりはつっぱらないのでおすすめですよ。

前田さん:さらに、パウダーなので軽量ですし、持ち運びやすいボトルタイプなので、外出時に持ち歩くのにもいいんです。たとえば、旅行に持っていって、顔だけでなく全身を洗ったり、ついでに洋服の手洗いに使うのもおすすめです。水分を大幅カットしたパウダーは石けんの純度が高いので、少量でしっかり泡立つのでコスパもいいですよ。実際私も、出張のときに持ち歩いています(笑)。

——これひとつでさまざまな用途に使えて、持ち運びがしやすく、なおかつ高コスパ! ぜひ手に入れたいアイテムですね♪

前田さん:お子さんがいる方は、100均のミニボトルに詰め替えて公園に持っていって、子どもの手を洗うときに使うという方もいるそうですよ。

石けんでハミガキ⁉︎ 定番の固形石けんもおすすめ!

前田さん:密かにファンが多いのは、この《せっけんハミガキ》です。口に入れるものだから、安心・安全で、刺激が少ないものがいいという方に人気がありますよ。小さいお子さんがいる方にもおすすめです。

——たしかに、よくよく考えると歯みがき粉も洗剤ですものね。

前田さん:《せっけんハミガキ》は石けん成分で洗うので、泡立ちは少ないですが、そのぶん時間をかけてしっかりと磨くことができます。

——実は私、この《せっけんハミガキ》を愛用しているのですが、特に石けんの味がするわけでもなく、ペパーミントのやさしい味がするのもお気に入りです。しかも、歯みがきをした後に食べたものの味に違和感がないことに驚きました!

前田さん:味覚の変化がないというのもメリットがありますよね。強いミント味が苦手な方にもおすすめですよ。

左から《シャボン玉浴用 3個入》421円(税込)、《洗顔石けんパウダータイプ ボトル》756円(税込)、《シャボン玉せっけんハミガキ 140g》410円

——固形石けんは定番の《シャボン玉浴用》以外にも洗顔用などたくさんのラインアップがありますが、何が違うのでしょうか?

前田さん:石けんは、オリーブや、シアバター、牛脂など原料の油脂によって使用感が異なります。肌との相性は人それぞれなので、自分にあった石けん探しをするのもおすすめです。

石けんは究極の省スペースアイテム!?

身近な石けんについて、わからないことを根ほり葉ほり聞いた今回のインタビュー。

お話を聞いているうちに、1つでいろいろな用途に使える石けんは、お肌にやさしいだけでなく、究極の省スペースアイテムと言えるかも!? と思うようになりました。

今までの「洗い方」を見直して、石けんライフに挑戦してみましょう!

●ライター・写真 宇治田エリ

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