【LIMIA歳時記】1月は「睦月」。美しい日々を紡いでいきましょう

俳句の歳時記や季語、と聞くと私には関係ないわ、という方もいらっしゃるかもしれません。いえいえ、歳時記には、日本人が長い時間をかけて季節をあらわすために紡いできた素敵な言葉がたくさん。今月から季語とそれにまつわるストーリーを月に1回ご紹介していきます。

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「初暦」で、新しくやってくる毎日をワクワク楽しみに

新年は、家の中もピカピカ。家族も久しぶりに揃って気持ちも改まり、おごそかな気持ちになるものです。そんな月にご紹介したい季語が「初暦(はつごよみ)。」新年になって初めて暦を使うこと、また、その暦そのものをさしてこう言います。

昔は京都の大経師暦(だいきょうじごよみ)、伊勢神宮の神宮暦、静岡県伊豆の三嶋大社の三嶋暦などが有名で、大経師暦は宮中に献上されていました。暦といえばV6の岡田准一さんが主演した映画『天地明察』のことを思い出す人もいるかもしれませんね。暦を作るというのは、政治も揺るがす大事業だったのです。

そんな暦ですが、今年はどんなものを使いますか? 私は日めくりカレンダーが大好き。日めくりカレンダーには、選日(「一粒万倍日」などのように古くからその日がどういう日柄であるかということを示す)、六曜(「大安」「先勝」など)、二十四節気や年中行事、月齢などが示されて、毎日の情報が満載。なによりも朝からピリッとめくることで、1日が始まるんだ、というリズムにもなりますからね。

好きなデザインのカレンダーやお気に入りのスケジュール帳を眺めていると、ワクワクしてきませんか? これからどんな日々が私を待っているのだろう。そんな気持ちになれる「初暦」を眺めながら、新年の抱負を考えてもいいかもしれませんね。

【今月の一句】
初暦知らぬ月日の美しく 吉屋信子

●如月サラ(きさらぎさら)
エディター、俳人。(株)マガジンハウスで『anan』『Hanako』などの編集者を経て独立。現在、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科修士課程にて女性のエンパワーメントについて研究中。

●イラスト アネタイヨシコ
instagram:@anetai_net

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