太陽光発電を最大限に活かすために。メンテナンスの重要さと注意点

再生可能エネルギーである太陽光発電は、いまやどこに行っても見かけるようになりました。家庭用では屋根の上に取り付けるのが一般的ですが、屋外にある太陽光発電システムはどうしても痛みやすく、定期的なメンテナンスが欠かせません。しかしメンテナンスといっても、どうすれば良いのかわからない人も多いでしょう。今回は、メンテナンスの重要さとその方法、注意点についてお話しします。

発電量を保つためにメンテナンスは重要

そもそも太陽光発電には、なぜメンテナンスが必要なのでしょうか? まずはその理由について紹介します。

【定期点検は国の推奨】
太陽光発電システムは、その安定感から設置すると故障するまで問題ないように思えます。しかし、状態を保つには定期メンテナンスが必要です。JPEA太陽光発電協会では4年に1回以上の保守点検を推奨しています。

【発電量を保つ】
そもそも太陽光システムとはどういう仕組みかというと、太陽光がモジュールに当たることで電力を生み出し、パワーコンディショナーで家庭用電流へと変換して使用する仕組みです。晴れの日は良く発電し、雨の日はあまり発電しません。

このことからわかるように、モジュールに光が当たらないと発電量は減ります。外では汚れや傷が付くこともあるため、常に綺麗にしておくことが望ましいです。また接続箱やパワーコンディショナーの不具合、断線などがあると太陽光システムは動かなくなることがあります。

【火災の可能性】
建物に設置する上で気を付けなければならないのは、生き物による断線やほこりによるショートです。機器の接続部分が保護されていたとしても、配線は普段見ないところにあるため、ネズミなどに被膜をかじられることがあります。

また、電気には火災の可能性が伴います。漏電ブレーカーの作動で漏電には気付けても、熱による発火は気付くのが遅れてしまいます。安全性の面から見ても、メンテナンスはとても重要です。

メンテナンスは販売施工業者に依頼するのが一般的

太陽光発電システムのメンテナンスは、通常販売施工業者に依頼をしておこないます。点検方法は、主に「目視」「測定」があり1時間程の時間を要します。点検項目は主に下記のとおりです。

・機器や計器が正常に動いているか
・設備の留め具に緩みはないか
・断線はないか
・腐食、汚れによる不具合はないか

中には自分でのメンテナンスを考える方もいらっしゃいますが、勾配屋根を上るのは大変危険なため、地上からモジュールを見上げる目視点検にとどめておきましょう。

屋上屋根の家なら間近でモジュールの様子が見られるため、もしほこりや鳥の糞などで汚れているときは水で洗い流すと発電量が戻ります。ヒビ割れを見つけたときは販売施工業者へ連絡してください。

また、発電量の記録を付けておくと変化がわかりやすく、おおよその状況が把握できます。晴天なのに発電量が著しく下がっているときは、販売施工業者へ連絡して正式なメンテナンスをしてもらいましょう。

依頼先や費用に注意! メンテナンスで気を付けるべきこと

太陽光発電のメンテナンスで注意するべき点は、主に以下の3つです。

【依頼先】
依頼先は信頼できる販売施工業者にすることが第一です。もし設置した会社が倒産している場合は、近くにある別の販売施工業者かメーカーへ依頼をしてください。ただし、売電メーターは電力会社の持ち物なので、依頼先も電力会社になります。

【メンテナンス費用】
いざメンテナンスとなれば費用の心配があるでしょう。契約時に無償点検の約束を取り交わしていない限り、基本的に費用がかかります。1回のメンテナンスにつき20,000円から30,000円ほどかかるため、これくらいの金額は用意しておくようにしましょう。

また屋根の上の点検は高所作業になりますので、別途で足場の組み立て費用が必要なこともあります。さらにメンテナンスによって不具合や故障が見つかった場合も、別途費用が発生します。先におおよその見積もりをもらっておくと安心です。

売電メーターに関しては、10年単位で取り換えが必要です。これは電力会社によって費用や体制がまちまちで、現在ではメーターの種類や取扱方法が変わっている場合もあります。

【故障が見つかったら】
点検で故障が見つかったら、点検した業者から見積もりの相談があります。もっとも多いのは、パワーコンディショナーの耐久年数経過による故障で、メーカーにもよりますが、200,000円から300,000円ほどかかります。設置後10年以上経っている場合は要注意です。

ただし故障内容によっては保険が適用される場合があります。このときは修理にかかる金額が大幅に変わるため、太陽光発電システム専用の保険だけでなく、住宅にかけている保険も良く確認しましょう。

まとめ

太陽光発電システムは、普段の電気代の節約や売電による利益だけでなく、緊急時の電力供給もしてくれる心強い設備です。その分、いつでも正常に使えるよう定期的なメンテナンスが大切になります。正しく使うことでより良い環境づくりができるため、長く使われている方は、太陽光発電システムのメンテナンスを検討してみてください。

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