【写真あり】シロアリの女王の一生！巣での役割や寿命・駆除方法までまるごと解説

シロアリの女王の見た目の特徴

体に白い大きな塊が付いている

女王シロアリは、下半身が大きな白い塊になっているところが最大の特徴となります。

この塊の中身にはたくさんの卵が入っているため、みかけても潰さないようにしましょう。

女王シロアリだけを駆除したい場合は、潰さないようにスコップで取り除くのが正しい捕まえ方となっています。

シロアリの種類によって胴体の色が異なる

家庭に現れやすいシロアリは、「イエシロアリ」と「ヤマトシロアリ」の2種類です。

イエシロアリの場合は茶褐色の胴体、ヤマトシロアリの場合は黒色の胴体をしているという違いがあります。

自宅でみかけたシロアリがどちらなのかが気になる方は、胴体の色で判別するのがおすすめです。

女王シロアリは通常のシロアリと比べて大きい

また、女王シロアリは、巣の中にいる他のシロアリと比べて、もっとも体長が長いという特徴があります。

とくに、イエシロアリの女王は約40mmにもなる個体がいるというから驚き。

自宅でみかけた女王シロアリが大きい場合は、イエシロアリの巣がある可能性が高くなるといえるでしょう。

シロアリの女王の生態の特徴

ここでは、女王シロアリの生態について紹介していきます。家にシロアリが繁殖しないための予防法や、すでに繁殖してしまっている場合の対処法のヒントも併せて紹介していくので、ぜひチェックしてみてください。

シロアリの女王の寿命は10年

通常のシロアリの平均寿命はおよそ4年であるなか、女王シロアリの平均寿命はおよそ10～20年であるという特徴があります。

そのため、一度家にシロアリの巣ができると、一匹の女王シロアリだけで約10～20年の間、家屋に被害を与え続けることになるので、数年に一度の頻度で定期的にシロアリ対策を行うのがベストだといえます。

一生卵を生み続けるという役割を担う

女王シロアリは、一生の間毎日卵を産み続けるところも特徴です。

女王シロアリに必要な食事は、仲間である「働きアリ」が供給し続け、外敵が現れたら「兵隊アリ」が闘って追い払います。

シロアリの巣は、そういった役割分担で成り立っているのです。

次の女王の候補は常に待機している

また、巣の中では、女王シロアリがいなくなったり死んだりしたときに備えて、常に女王候補のシロアリである「ニンフ」が待機しています。

そのため、駆除の際は女王シロアリだけを駆除しても、またすぐに新しい女王アリが現れるだけなので、駆除する際は巣ごと一気に消滅させる必要があります。

繁殖力が高いので販売されていても買わないのが吉

女王シロアリは、王シロアリとつがいになってインターネットで販売されている場合があります。

しかし、シロアリは一度繁殖すると、個体数がほぼ無限になり管理が行き届かなくなるので、迂闊に購入しないようにしましょう。

また、シロアリは家のどこで繁殖し始めてもおかしくない害虫です。昆虫の観察や、夏休みの自由研究のためであっても、シロアリの購入は避けるのが無難といえます。

シロアリの女王の最期はあまりにも悲惨

女王シロアリが卵を産めなくなると、副女王シロアリに繁殖の役割を引き継ぎます。

女王シロアリは役目をまっとうしたら、巣にいる他のシロアリ達に食べられて最期を迎えるのです。

しかし、最期に仲間に食べられるのは、女王シロアリだけでなく、他の「働きアリ」や「兵隊アリ」も同じこと。

人間にとっては残酷に感じてしまう最期ですが、シロアリにとっては単なる生態のひとつとなっているのです。

女王シロアリのフェロモンはほかのシロアリの女王化を防ぐ

女王シロアリが出しているフェロモンには、巣の中でほかの女王シロアリが出現しないように制御する働きがあるということが近年判明しました。

そのため、今後は人工的に女王シロアリのフェロモンを作り出すことで、シロアリの繁殖を抑制できるようになることが期待されているのです。

※ 参考文献：農研機構・日本学術振興会

シロアリの卵の特徴

シロアリの卵は、半透明で0.5mmほどの小さな楕円形をしているのが特徴です。

また、卵は単体で産み落とされることがなく、塊になっているところも特徴。ヤマトシロアリは25個以上、イエシロアリは300個以上の卵を一日に産むことができます。

そして、大量の卵の世話はすべて働きアリが行うことになっているのです。

シロアリには階級がある

各階級の役割

シロアリには階級があり、それぞれの役割分担を日々こなしています。

なかでも、家に直接被害を与えるのは「働きアリ」。家の柱や床などの木材を、エサとして調達してしまうため、家がもろくなってしまうという被害が発生します。

シロアリによる被害

シロアリは、木材をエサとしている害虫です。

また、人目に付かない場所で繁殖する習性があるので、床下や壁の中に一度住まわれると、気付かないうちに数十年単位で家の木材や畳を食い荒らされるという被害を被ってしまいます。

そのため、羽アリを頻繁に見かける場合や、床がぶかぶかしている場合は、シロアリが繁殖している可能性が高いといえ、すみやかな駆除作業が必要となります。

シロアリを駆除する方法

シロアリの駆除方法は2つ。

シロアリは、女王や卵だけを駆除しても繁殖を止めることはできないため、一匹残さず巣ごと駆除することが再発を防ぐうえでも重要なポイントとなります。

ベイト剤を土に埋没して徐々に死滅させていく

シロアリがすでに繁殖している場合、自力で駆除することは基本的に難しいといえます。

しかし、ベイト剤を使うことで時間をかけて巣ごと駆除していくことが可能です。

市販で購入したベイト剤をシロアリが繁殖している場所付近に埋没しておくことで、手軽に対策することができます。

業者に依頼して即日駆除する

シロアリを一度でしっかり駆除したい場合は、業者に依頼するのがおすすめです。

家屋の侵蝕をすみやかに止めることができるので、いち早く対処したいという方はぜひ相談してみてください。

シロアリ駆除はシロアリ110番に相談してみよう！

シロアリ予防したいという人は、「シロアリ110番」の利用がおすすめです。

1,320円（税込）/㎡〜依頼でき、最短即日対応可能。電話・メールでのご相談は24時間365日受付中のため、シロアリにお困りの人はまずは気軽に事前見積もりのご相談をしてみてはいかがでしょうか。

※66㎡以下のご依頼は一律88,000円（税込）となります
※対応エリア・加盟店により記載の価格で対応できない場合があります

シロアリの女王に関するQ＆A

Q1. 女王シロアリの最期は？

A. 仲間のシロアリに食べられて最期を迎えます。

女王シロアリだけではなく、他の階級のシロアリも、寿命を迎えたら仲間に食べられることになっています。

Q2. 女王シロアリの寿命は何年？

A. 10～20年ほどといわれています。

女王シロアリは、他の階級のシロアリよりも寿命が長いのが特徴のひとつとなっています。

Q3. 女王シロアリは一年で何匹の卵を産む？

A. ヤマトシロアリは約9,000個、イエシロアリは約10万個の卵を産むことができます。

女王シロアリは、一年中毎日卵を産むことが可能。一度巣をつくると高い繁殖力を発揮する害虫です。

Q4. 女王シロアリは巣のどこにいる？

A. 基本的には外敵の目に触れないような巣の奥にいます。

女王シロアリは、王シロアリと一緒に外敵の目に触れない巣の奥にいることがほとんどです。

Q5. 女王シロアリの白い部分の中身は何？

A. 卵が入っています。

女王シロアリのお腹にある白い塊の中には、卵が詰まっているので、みかけても潰さないようにしましょう。

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※ 記載している情報は、LIMIA編集部の調査結果（2023年5月）に基づいたものです。
※ 一部の画像はイメージです。
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