外壁塗装で最近話題の光触媒塗料とは?そのメリットとデメリットをご紹介します!

みなさんは、話題の「光触媒塗料」をご存じですか? 外壁塗装の新しい塗料として注目されているものです。外壁塗装を検討中の方は、人気が高まっている光触媒塗料の特徴やメリット・デメリットについて知っておくと役立つはずです。ほかの塗料と何が違うのか、是非チェックしてみてください。

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そもそも光触媒塗料とは? 使用するメリットを知ろう

まずは光触媒塗料とはどんなものか、その特徴と使用する際のメリットについてご説明します。

【光触媒塗料の特徴】
外壁塗装で使用される塗料の中には、機能的な成分を配合し、耐久性を高めたり便利な性能を加えられたりした特殊塗料が存在します。セラミック塗料、ナノテク塗料、断熱塗料、遮熱塗料などが該当します。光触媒塗料は特殊塗料の中でも特に機能性の優れたもので、価格も高い傾向にあります。国内大手メーカーからは未発売ですが複数のメーカーで販売されており、最近注目を集めている人気の塗料です。

【光触媒塗料のメリット1】セルフクリーニング効果がある
光触媒塗料に含まれる二酸化チタンは塗膜表面を覆う働きがあり、外壁塗装に光触媒塗料を使うと汚れが付きにくくなるメリットがあります。また、もし汚れが付着しても雨水などですぐに落ちるセルフクリーニング効果を持たせられます。

二酸化チタンは紫外線が当たると活性酸素を発生させますが、活性酸素には大気汚染の原因となる物質を分解する作用があります。外壁に付着した汚れが分解され、雨が降ったときなどにきれいに流れ落ちる仕組みです。

【光触媒塗料のメリット2】耐用年数が長い
光触媒塗料の耐用年数は約20年と言われています。耐用年数が高いとされるフッ素塗料と同じくらい長持ちです。ただし、20年という数字は目安でしかなく、その年月は確実に機能を保てるという意味ではありません。販売するメーカーごとに耐用年数の設定が異なります。

【光触媒塗料のメリット3】遮熱効果がある
光触媒塗料を外壁塗装に使うことで、遮熱効果を得られます。従来の場合、日中の太陽熱は長時間家に蓄熱され、外が涼しくなった夜になってから屋内に放熱されます。夜も家の中が暑い現象が起きるのはこのためです。

ところが、遮熱効果のある光触媒塗料を使った場合は昼間の太陽熱を蓄熱せず反射してくれるため、家の中が夜に暑くなる現象を防いでくれます。

【光触媒塗料のメリット4】周辺の空気をきれいにする
外壁塗装に光触媒塗料を使うと、空気中の汚れをきれいにする空気清浄機能が働きます。太陽光が当たり発生した活性酸素が、空気中の窒素酸化物(排気ガスや工場の排煙)を酸化させることで取り除き、空気をクリーンにします。

光触媒塗料にはデメリットもある

残念ながら、光触媒塗料にはデメリットもあります。具体例を挙げていきましょう。

【光触媒塗料のデメリット1】信頼性がまだ低い
機能面で優れている光触媒塗料ですが、新しい塗料ということもあり、機能の実証が難しいというデメリットがあります。たとえば「耐用年数が約20年」と今言われていても、それを確認するには20年先まで待つ必要があるため、機能性に関する説得力にはまだ欠ける部分があります。

【光触媒塗料のデメリット2】施工価格が高め
登場したばかりの外壁塗料は価格が高く、徐々に下がるのが一般的です。光触媒塗料は販売されてから間もないため、比較的価格が高めに設定されています。塗料自体が高いと、施工価格も高くなります。

【光触媒塗料のデメリット3】一部の外壁には使えない
光触媒塗料は屋根用の塗料がないため、今のところ外壁にしか使えません。また、外壁の中には光触媒塗料が使えないものもあるため注意が必要です。木部や石、漆喰、樹脂などの素材には塗ることができません。

【光触媒塗料のデメリット4】隣接の建物との距離が近過ぎると性能を発揮できない
光触媒塗料は紫外線に反応して汚染物質を分解する活性酸素を発生させ、汚れを付着しにくくして空気をきれいにします。しかし、隣接する建物との距離が1m未満の場合、紫外線が当たりにくく、光触媒塗料の効果は発揮しにくくなります。

光触媒塗料を使用する際の注意点

とても機能的な光触媒塗料ですが、使用する際にいくつか注意点があります。具体例を挙げてみましょう。

【注意点1】職人の技によって仕上がりの差が出やすい
外壁塗装に光触媒塗料を使う場合、依頼する業者を厳選する必要があります。職人によっては光触媒塗料の経験が豊富な人もいれば、少ない人もいます。その点をチェックしてから依頼しましょう。

【注意点2】塗り忘れ、塗り過ぎが起こる場合も
光触媒塗料を塗り忘れたり塗り過ぎたりすることにより、仕上がりが悪くなる場合があります。塗り忘れた部分は汚れが目立ち、塗り過ぎた部分は黄色くなります。下地の状態によってはムラが出ることもあるため、注意が必要です。

【注意点3】工程が1つ多くなるため、工期が伸びる
光触媒塗料を使って外壁を塗る場合、工程は「下塗り」→「中塗り」→「上塗り」→「光触媒コーティング」の順番となります。従来の塗料なら上塗りまでですが、工程が多くなる流れです。工期が伸びる、職人の数が増えるなどのデメリットが生じることが多いです。

まとめ

今回は外壁塗装に使われる最新塗料の光触媒塗料について解説してきましたが、まだまだ施工の事例も少ない塗料です。メリット・デメリットを理解したうえで、ご自宅での使用の是非を判断しましょう。また、経験がある塗装業者選びにも慎重になる必要があります。向き不向きがあるため、家に合うかどうかもチェックしてみてください。

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