保険への加入も忘れずに
アパート経営がスタートしたら、様々なリスクと向き合うことになります。
こうしたリスクに備えるためには、火災保険、地震保険、施設賠償責任保険などに加入することが必要です。入居者にも保険に入ってもらうことになりますので、火災や水漏れを起こした場合に備えるための借家人賠償責任保険についても知っておきたいですね。また、エレベータの法定点検や消防設備の点検も必ず行いましょう。
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◆登場人物
・タテ吉さん
5年前にサラリーマンをリタイヤして、今はアパート5棟を保有するオーナー。
アパート投資で年収2000万円を実現している。
・マガ男君
日々仕事に追われる若手サラリーマン。
最近、アパート投資に関心を持ち始めたばかり。
火災保険と地震保険の重要性
タテ吉:アパートローンを契約するとき、「火災保険に入ってください」と言われることがほとんどだ。火災保険にもいくつか種類があって、「住宅火災保険」は居住用の建物とその建物内の家財が対象となる保険だね。住宅火災保険より広い範囲の補償が受けられるのが住宅総合保険、そして満期返戻金が設定されている長期総合保険というものもある。
マガ男:火災保険でアパートの復旧はできたとしても、入居者の皆さんから支払われる家賃の収入は突然なくなることに、なりませんか?
タテ吉:その通り。そのために家賃補償特約を付けておくことが大事なんだよ。火災保険によっては、火災などで失われた建物を元に戻すまでの間に、家賃などが減った金額について補償してくれる特約がある。
マガ男:火災保険の特約といえば、地震保険が有名になりましたよね。
タテ吉:大きな地震が続く日本では、地震保険が急激に注目を集めているんだ。地震はいったん起きると被害が甚大になるため、地震保険は国と民間の損害保険会社が協同で運営している。だから、保険料については、損保会社による差がないというのも特徴だ。
施設賠償責任保険とは
マガ男:僕が以前、住んでいたことのあるアパートで水漏れが起こったんです。被害に遭った人は「本当に災難だけれど、後で大家さんから弁償してもらった」と言っていました。オーナーとしては、そういう保険にも入っておくべきなのですか?
タテ吉:その水漏れ事故が、建物の側に問題があったのならば、オーナーとして賠償しなければならない。ただ、他の居住者が水漏れを起こした、というトラブルにはまた別の保険が必要となるので、後で話そう。オーナーが補償しなければならないのは、建物自体に原因があって起こった水漏れや、階段がとても滑りやすかったためにけが人が出てしまったとか、外壁が剥落して通行人にケガをさせたという場合だね。
低コストで大きな補償が得られる
マガ男:アパート経営の場面だけに限らず、誰かにケガをさせたり、特に生命にかかわるような事態になって裁判などに持ち込まれた場合には損害賠償額が大きくなるんですよね。施設賠償責任保険に入っておく価値はあると思いますが、保険料がかかりますよね。
タテ吉:実は、施設賠償責任保険の保険料は年間数千円で済む場合もあるんだよ。アパート経営全体のコストからみれば、非常にリーズナブルなので、ぜひとも加入しておきたいね。
借家人賠償責任保険とは
タテ吉:賃貸住宅に入居している人のための借家人賠償責任保険というものがある。たとえば、アパートに住んでいて、その部屋が火災になってしまった場合には、その部屋の一部が焼け落ちたり、すすなどで大変な状況になるだろう。そして、入居者はアパートのオーナーに対して現状回復義務があるので、退去するときには部屋を元通りにして返還しなければならない。
マガ男:それだけのお金がある人ならいいですが、やはり火災での大きなダメージを元に戻して返却するというのは容易なことではないですよね。
タテ吉:そこで役に立ってくれる保険が借家人賠償責任保険なんだ。
他の入居者に損害を与えてしまうことも
マガ男:少し気になるのですが、借家人賠償責任保険は「大家さんに対して」のものですよね? それなら、水漏れなどで他の入居者に損害を与えてしまった場合はどうするのですか?
タテ吉:その場合は、個人賠償責任保険が適用されることになるんだ。オーナーにとっては、水漏れを起こした人も、その被害にあった人も大事なお客様だよね。だから保険に加入しておくことで経済的な問題ができるだけ起こらないように配慮しよう。経済的な面で後ろ盾ができていれば、トラブルを起こして恐縮している人、被害にあって動転している人の両方に落ち着いて対応できるからね。
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