あの家をつくった仕掛け人。

−「JERCOデザインリフォームコンテスト」受賞作品を追う−

日本住宅リフォーム産業協会(ジェルコ)が開催する「JERCOデザインリフォームコンテスト」で数多くの賞を勝ち取るLOHAS studio。同社は住宅関連事業をトータルで行うOKUTAのリノベーション事業を担い、このコンテストで2014年全国最優秀賞を受賞している。その勝因は一体なんなのか、作品に対する熱い思いを設計を担当したデザイナーの方々にインタビューしてきました。

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子育て楽しむ木立のリビング(戸建) [2014年度JERCOデザインリフォームコンテスト 全国優秀賞受賞]

この作品を担当したのはLOHAS studio 熊谷店の設計施工部・デザイナー課 インテリアデザイナー、滝澤美穂さん。お部屋の中で森林浴を楽しめるようなイメージという滝澤さんのアイデアについて、詳しく聞いてみました。

編集部(以下編):全体のコンセプトを教えてください。

滝澤さん(以下滝):テーマは「子育て楽しむ木立のリビング」です。ご主人様のご実家の離れ2階にお住まいだった為、お子様の成長に伴って5人家族では手狭になってしまったため今回リノベーションのお話をいただきました。そこで納戸になっていた1階部分をLDKにして、2階は子供部屋を3部屋確保できるよう工夫をしました。特に1階のLDKはオープンな空間にし、既存の柱を生かした間仕切りや棚を設置して空間のアクセントとなるようにしました。子供たちを見守れ、そして家族が楽しめる「木立」のようなリビングというのがコンセプトですね。

編:お施主様のご要望や、設計に対して一番こだわった部分を教えて下さい。

滝:お仕事をされている奥様が家事を効率よくできる間取りと、料理をしながらお子さんの宿題を見れる間取りにしたいとのご要望でした。既存の柱を生かしながら、対面キッチンと収納を設置し、キッチン前にはリビング学習コーナーを広めに確保し、3人のお子さんがみんなで勉強できるようにしたことですね。

編: 今回、機能面でこだわった点などはございますか。

滝:省エネで暖かなスローライフを送っていただけるようにとの思いで、薪ストーブを採用させていただいたことですね。

編 : 一番苦労した点をお聞かせ下さい。

滝:構造で残る柱を生かし、またどのように空間に溶け込ませるかということに特に苦労しました。

編 : お施主様のご反応はどのようでしたか?

滝:自然素材の床材と木立のような柱達が、家の中にいながら森林浴をしているような感覚があるとのご感想をいただきました。LDKが広がり、心地よくなったおかげで子供達ともコミュニケーションの時間も増えたとのお声もいただき、大変嬉しく感じております。

編:今回の受賞について率直なご感想をお願いいたします。

滝:このような賞を頂き、お施主様にもとても喜んで頂けたことが、日々の仕事の励みにもなりました。
これからも、ますますお施主様に寄り添ったプランニングを心掛けて、「家」を通して幸せになって頂けるデザイナーを目指して頑張ります。

建物種別:一戸建て
築年数:14年
施工費用:1350万円
工期:90日間
家族構成:大人2人+子供3人

Pleasant street corner [2014年度JERCOデザインリフォームコンテスト全国優秀賞受賞]

このPleasant street corner -楽しい街角-を担当したのはLOHAS studio 世田谷店の設計施工部・デザイナー課、インテリアデザイナー武田克広さん。一人暮らしの女性のためのリノベーションということで女性が憧れる都会の街角のような空間をイメージしたというこの作品のストーリーについて尋ねてみました。

編集部(以下編):作品について、全体のコンセプトをお願いします。

武田さん(以下武):今回のテーマは「キッチン・ワンルーム・リノベーション」です。2LDKの間取りを一人暮らしの女性が愉しめるワンルームにするためのリフォームですね。ワンルームの中で、それぞれのスペースのインテリアや素材を変え、「街角」のように空間構成をしました。対面キッチンの奥行を広めにとり、軽食はキッチンカウンターで「カフェバー」のようにくつろぐ…といった感じです。キッチンの後ろは、塗装のカラーリングでアクセントをつけ、こだわりの食器を並べた「ギャラリー」のように飾れるスペースとしました。

武:寝室は、R壁の自然素材に包まれた「エステ」のような落ち着いた空間に。お施主様と相談を重ねながら、ワンルームでも生活を愉しんで頂ける工夫を随所に設えました。

編:お施主様のご要望や、設計に対して一番こだわった部分を教えて下さい。

武:LDKの中心に配置されるキッチンの為、家具のようにインテリアのひとつとなるようデザインしました。木目を惹きたたせて、リビング面には飾り棚も設置し、限られた予算の中で施主様のイメージ通りのキッチンをご提案しました。

編: 今回、機能面でこだわっている点などはございますか?
武:マンションリフォームの為、防音性能を落とす事なく、素材感のある床材を選定したことですね。

編: 一番苦労した点をお聞かせ下さい。
武:既存で生かすところを残しながら、コストパフォーマンスある素材やアクセントになるカラーを効果的に配置した点です。

編 : お施主様のご反応はどのようでしたか?
武:無垢材の素材感もイメージ通りで、キッチンも収納たっぷり。毎日家に帰るのが愉しみだと喜びの声を頂いています。

編:受賞について率直なご感想をお願いいたします。

武:お施主様と造り上げていくリフォームがこのような賞を頂く事ができ、本当に嬉しいです。プランニングや工事中は大変な事もありますが、お施主様の笑顔と完成した住まいがまたコンテストに受賞できるよう、日々精進していきたいと思います。

建物種別:マンション(持家)
築年数:29年
施工費用:493万円
工期:50日間
施工面積:66 m²

最後に、LOHAS studioの設計施工部デザイナー課マネージャー、小山祐理子さんに同社の家づくりについて、お客様への思いやこだわりを語っていただきました。

「OKUTAのLOHAS studioデザインチームは、2014年度ジェルコリフォームデザインコンテストにおきまして、全国最優秀賞をはじめ、部門別優秀賞など合計12賞受賞致しました。これは、大切な住まいのリフォームを弊社にご依頼頂いたお施主様、現場を確実に納めてくれるサプライヤー(職人さん)の皆様、担当チームスタッフ、すべての方々のご協力があったからこその結果だと思います。OKUTA LOHAS studioは、「愛」をもってお施主様の物件にひとつひとつ携わり「オートクチュール」の家づくりを基本としております。その中でデザイナーは、ご家族のライフスタイルにあった住まい、家事や子育てが楽しくなる工夫、我が家が愛おしくなるようなデザインを目指し、各種研修や勉強会を通して、お客様のための努力を惜しみません。またデザインだけではなく、住まいの「基本性能」にも力を入れ、自然のエネルギーを利用したパッシブ設計を推奨した「passiv design」をご提案しております。

この度受賞しました物件の数々は、リフォームならではのご要望やお悩みに、お施主様とLOHAS studioデザインチームが一緒に悩み考え…カタチにした、「デザイン」と「性能」の両方を果たしたオートクチュールの住まいです。その結果が、ジェルコリフォームデザインコンテストにおいて評価頂けた事が大変嬉しいです。これからもこの受賞に恥じぬよう、よりよい住まいをご提供できるように、スタッフ一同精進していきたいと思います。」


Photo:LOHAS studio提供
Text:LIMIA編集部

取材協力
LOHAS studio

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