木材の壁に外壁塗装するときの注意点とは?費用の相場も解説

現代の家ではモルタルやサイディングなどの外壁材が用いられることが多くなっています。しかし、木の持つ風合いを外観に取り入れたい場合は、木材を使用するのがおすすめ。そこで、今回は木材の外壁に塗装するときにかかる費用や、注意点について解説します。

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木材の外壁には、どんな特徴があるの?

木材の外壁を持つ建物と聞くと山小屋など、ナチュラルで野趣あふれるイメージを持たれる方が多いでしょう。実際、お家を建てる際に「あたたかみのある雰囲気を大切にしたい」という意向で、木材の外壁を希望される方は少なくありません。木材を外壁材として用いるメリットは、主に以下の3つが挙げられます。

1.ぬくもりのあるナチュラルな外観を演出できる
2.環境負荷が低く抑えられる
3.部分的な補修が比較的しやすい

板張りの外壁をお好みの方は、主に1のメリットを重視することが多い傾向にありますが、2の環境負荷が小さい点や、3の部分補修に関するメリットも見逃せません。ある1箇所が傷んだらその部分の板材のみを張り替えられたり、壁面の保護剤に傷がついたときもその部分だけ塗って補修できたりする点は、きめ細かなお手入れに抵抗がない方には好材料になるでしょう。

木材への外壁塗装の注意すべきポイント

先の項目では木材の外壁の特色についてご紹介してきましたが、ここでは木材の外壁を塗装する際の注意点についてご紹介します。

木材の外壁で、無垢材など天然の表面がむき出しになっているように見えるものでも、大抵は腐食などを防ぐために透明な塗料が塗られています。しかし、木材はもともと生きていた植物の一部であり、湿気を吸ったり吐いたりする特性を持っています。そのため、湿度によって体積が変化してくるのです。合わせて塗料が伸縮するとしても、それにも限界がありますから「板壁の塗装は長持ちしない」と一般的には考えられています。

これらを踏まえ、木の外壁を塗装する際の注意点について以下にご紹介します。

【1.板壁の外壁塗装の寿命は、モルタルやサイディングの約半分】
モルタルやサイディングの外壁塗装の寿命が10年ほどといわれるのに対し、板張りの外壁塗装の寿命は約5年と、半分も短くなるといわれています。この原因は先にご紹介した「収縮と膨張を繰り返す」という木材の特性によるものですが、木材が腐食することによって傷みが発生し、そこから塗装が劣化するケースも挙げられます。

【2.塗装の持ちが地域によって異なる】
寿命が短いといわれる木の外壁の塗装ですが、建物のある地域によってさらに塗装の持ちが変わってくる場合があります。最も塗装が持たないといわれるのは「海沿い」の地域で、その原因は波や潮風などによる「塩害」が主体となります。また、季節によって湿度が高くなる地域も、塗装があまり持たないといわれます。

【3.木目を生かす塗料ほど、寿命が短くなる】
木の外壁なら、木目を生かした外観としたいものです。しかし、選ぶ塗料の種類によって塗装の寿命が異なってきます。外観上、木目が見える「浸透性・含侵性(がんしんせい)」の塗料は耐久性が低いとされているため、持ちはあまり良くありません。3年ごとには塗り直しを行わなければ、風合いを保つのが難しいとされています。

いっぽう、「造膜(被膜)塗料」と呼ばれる、木目を隠してしまう塗料は浸透性の塗料よりは長持ちします。最近では、木の模様を見せられる「クリアタイプの造膜塗料」も出回り始めていますが、流通量は少なく価格も高めになります。

【4.ケレン・研磨紙ずり作業は必須】
木部の塗装は、下処理が肝心といわれます。ケレンや研磨紙ずりなどの塗装面をあらかじめ整える作業は、木の外壁の場合必須と考えましょう。見積もりを取った際にも、工程にこれらの作業が明記されているか確かめてください。

木材への外壁塗装の費用

ここまでは木材の外壁塗装で注意する点についてご紹介しましたが、次に木材の外壁を塗装する際にかかる費用についてみていきましょう。木材の外壁塗装にかかる費用・相場の目安は、以下の通りとなります。

【30坪の住宅(外壁面積約120㎡)の場合】
・足場費用…600円/㎡×120=72,000円
・下地処理(ケレン・研磨紙ずり含む)…600円/㎡×120=72,000円
・養生…300円/㎡×120=36,000円
・下塗り…600円/㎡×120=72,000円
・シリコン系塗料2度塗り…3,000円/㎡×120=360,000円
・合計 612,000円

上記はあくまで目安で、実際の外壁面積や塗料の価格・業者によって費用は異なります。また、上記においては、塗料を「シリコン塗料」とした場合で算出しています。木材の外壁の場合、それより費用が抑えられるウレタン系やアクリル系の塗料を選択するとかなり耐久性が低くなるため、ほぼ用いられることはありません。

まとめ

こちらの記事では、木材の外壁の特徴や塗装する場合の費用・注意点についてご紹介しました。木材は天候や外的環境の影響を受けやすいデリケートな素材ですから、傷みを防いで風合いを保つにはこまめなメンテナンスが必要となります。また、モルタルやサイディングと異なり、腐食などが発生するとあっという間に進行してしまいます。外観で確認できるレベルで塗装の劣化がみられたときには、すぐに補修を検討しましょう。もっとも、木の外壁を選択する方なら、短期のお手入れサイクルも木の壁ならではの楽しみのひとつと考えているかもしれませんね。


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