コロニアル屋根の外壁塗装をする際にかかる費用や注意点を確かめておこう

コロニアル屋根とは化粧スレートの一種で、セメントや繊維などを使用した、薄い板状の屋根材を指します。そもそもは、〔クボタ松下電工外装株式会社〕が化粧スレートの屋根材を「コロニアル屋根」という名称で販売し始めたことがはじまりです。その呼び名が広まったため、化粧スレート自体が「コロニアル」と呼ばれるようになりました。別の呼び名として「カラーベスト」という名称もあります。今回は、コロニアル屋根の外壁塗装について、費用や注意点をご紹介します。

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コロニアル屋根の特徴をチェック

ここでは、人気が高いコロニアル屋根のメリット・デメリットについてご紹介します。

【コロニアル屋根のメリット】
スレートは薄い板のため、すっきりシンプルな仕上がりになります。重量が日本瓦の半分ほどと軽く、加工方法もシンプルなため工事費用もリーズナブルです。素材のカラーやデザインも豊富なので、洋風のお家にも和風のお家にも良くなじみ、合わせやすくなります。また、スレート自体の価格も日本瓦の半分ほどと安価で、初期費用もお得です。

そのうえ、現在最もポピュラーな屋根材なので、大体の施工会社が対応できます。取り扱う業者が多いということは、補修や修理にもすぐ対応してもらえるということですから、そのような意味合いでも多くの方に好まれている屋根材です。価格を抑えて、家に合ったデザインの屋根を実現したいという方には、コロニアル屋根がおすすめです。

【コロニアル屋根のデメリット】
基本的には耐久性が高く、耐火性・耐熱性・耐腐食性にも優れています。しかし、日本瓦と比較すると耐久性は劣ってしまいます。
また、日本瓦は基本的に塗装の必要がありませんからメンテナンスも少なくて済むのですが、コロニアル屋根は定期的に塗装を行わないと劣化を早めてしまいます。コロニアル屋根の塗装は、5~7年ごとの塗り替えをおすすめします。

塗料の種類別の特徴、費用とは?

コロニアル屋根の塗装工事の手順と、それらにかかる費用の目安を以下にご紹介します。

1.屋根足場設置 600~900円/㎡
2.旧屋根の点検、修繕 4,000~5,000円/㎡
3.高圧洗浄 200~400円/㎡
4.ケレン 400~700円/㎡
5.タスペーサー取り付け 約40,000円前後
6.養生 300円/㎡
7.下塗り 6,000円/㎡
8.中塗り・上塗り 種類別

さて、8の中塗り・上塗りですが、これは塗料の種類によって異なってきますから、塗料別にかかる費用を以下にまとめました。

・アクリル系塗料
価格がリーズナブルですが、他の塗料と比較すると耐久性が低く、防水性も低めです。
耐久年数 3~7年
費用の目安 700~1,000円/㎡

・ウレタン系塗料
弾性、密着性が良く、作業しやすいのが特長です。光沢が出るため高級感もありますが、防汚性があまりなく、紫外線にも弱いです。
耐久年数 5~8年
費用の目安 1,500~1,700円/㎡

・シリコン系塗料
耐水性、耐候性が高く、耐久性の面で優れています。費用と品質のバランスが良いですが、表面のひび割れを起こしやすいのが難点です。
耐久年数 7~10年
費用の目安 1,800~2,000円/㎡

・フッ素系塗料
耐候性が抜群に良く、耐熱性や耐寒性にも優れているため美しい外観を長く保てますが、表面のひび割れを起こしやすいのがデメリットです。
耐久年数 15~20年
費用の目安 3,500~4,500円/㎡

・遮熱塗料
塗装した表面に赤外線を効率よく反射する作用があるため、建物の温度が上昇するのを抑えてくれます。夏の冷房などに好影響を与えられ、光熱費を減らすことが期待できます。
耐久年数 15~20年
費用の目安 3,500~4,500円/㎡

・断熱塗料
紫外線に強いため耐久性が高く、気温の高い日には熱を放散し、寒い日は蓄熱する「熱コントロール作用」があるため、快適な室内を実現できます。もちろん、光熱費も低く抑えることができます。
耐久年数 15~20年
費用の目安 3,500~4,500円/㎡

コロニアル屋根塗装の注意点とは?

ここでは、コロニアル屋根を塗装する際に注意したいポイントについてご紹介します。

【1.施工業者の選定は慎重に】
コロニアル屋根の工事は特殊な技能を要するわけではないので、実に多くの業者さんが取り扱っています。しかし、工程がシンプルなため、釘の打ち込みを怠ったり、板金を重ねることを怠ったりなど、作業の手を抜く悪質な業者も少なくないといわれています。情報収集や見積もりの段階で十分に気を配り、親身に取り組んでくれる施工業者を選んでくださいね。

【2.割れやすさには注意を】
コロニアル屋根の素材はあくまで薄い板ですから、硬いものがぶつかるとすぐに割れてしまいます。形状が平らなものの場合は、素人でも簡単に塗装できると思い込みがちですが、屋根の上に乗った途端に割れてしまったケースも少なくありません。DIYでの塗り替えは控えた方が賢明でしょう。施工業者の方が誤って割ってしまったときには無償で補修をしてくれる場合もありますが、自分で割ってしまえば補償は受けられません。

まとめ

今回は、コロニアル屋根の特徴や塗装の種類、塗り替えにかかる費用などについてご紹介しました。コロニアル屋根はリーズナブルでスタイリッシュな屋根材ですが、メリットもあればデメリットもあり、美しさや機能性を保つには定期的なメンテナンスも必要になります。そろそろ塗り替えを検討しているという方なら、ある程度の知識をもっていれば業者さんとの相談もしやすいでしょう。綿密に打ち合わせをして、ご自宅に最適な塗装方法を選定してください。

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