突然の転勤でも損をしないために。マンションの売却で気をつけたいこと

夢のマイホームを手に入れた矢先に転勤……というのは珍しいことではありません。しかし、転勤の期間や同じ職場に戻る可能性、子どもの進路などにもよりますが、単身赴任でない限り、不動産は貸し出すか売却するかを選択しなければ、コストだけがかかり損してしまいます。ケースバイケースではありますが、売却を選択されている方も多いようです。そこで今回は、マンションを売却する際に気をつけるべきことをご紹介します。

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ここだけは気をつけて!マンションを売却する際の注意点

マンションを売却すると決意したら、まずは次のことに注意しましょう。

【住宅ローンの残債を確認】
まず確認すべきは、未払いの住宅ローンです。転勤でマンションを売却する方の多くは、売却時にローンの残債があるケースがほとんど。その場合、売却するためには残りのローンを返済する必要があります。

ローンの残債が貯金額でまかなえる場合は、一括で支払いましょう。あるいは、マンションの売却によって得たお金を返済に充てることも可能です。その際、売却価格が残債に満たなかった場合は、差額を貯金や借り入れなどで補う必要があります。

マンションを貸し出して家賃収入をローン返済に充てる方もいますが、実際は修繕費や税金などの出費も多く、赤字になるケースもあるようです。ローンの残債があるときほど、売却を選ぶメリットが大きくなります。

【信頼できる業者を選択】
最も大切で、かつ難しいのが、マンションの売却を依頼する不動産会社を選ぶことです。すでに譲ってほしいという方がいる場合でも、さまざまな手続きや専門的な処理を行う必要があるので、不動産会社を通して売却するのがおすすめです。

信頼できる不動産会社を選ぶには、信頼できる担当者を見つけるのが近道です。いい担当者にはいくつかの条件があります。

1つ目に、わかるまで説明してくれること。マンションの売却というと、何もかもが初めてでわからないことばかりです。必然的に質問も多くなりますが、いい担当者はすべての質問に真摯に答えてくれます。また、専門用語を使わず、誰にでもわかる言葉で説明してくれるかどうかも、信頼できる担当者かどうかを見極めるポイントです。

2つ目に、情報をオープンにしてくれること。売却価格決定においては、その価格になった理由や、現在の地価の情報なども説明してほしいものです。また、売却にかかる費用や手数料なども、事前にしっかり説明してもらわなければなりません。後で「聞いてない!」ということがないように、疑問点はその都度解決していきましょう。

マンションを転勤前に売却するメリット・デメリット

マンションの売却を依頼する不動産会社が決まったら、売却のタイミングを伝える必要があります。

転勤時をタイムリミットとして転勤前までに売却する一番のメリットは、金銭的な負担が小さくなることです。現在もマイホームのローンを支払っている場合、転勤時までにマンションを売却することで、転勤先での家賃とローンの残債の二重支払いを避けることができます。

一方、マンション売却による収入を考えると、転勤前までの売却にはデメリットが生じます。差し迫った期日を指定すると、不動産会社によっては値引きを要求してくるケースもあるからです。

十分な時間が取れないために情報も集めることができず、納得した条件での契約が難しくなることもしばしば。相場より安い価格設定になる可能性もあるので、注意が必要です。

マンションを転勤後に売却するメリット・デメリット

もちろん、転勤後に引っ越し先からマンションの売却活動を継続することも可能です。転勤後の売却も見据えた売却活動のメリットとしては、検討や契約を、余裕を持って行える点が挙げられます。

信頼できる不動産会社を比較検討しながら選んだり、納得した条件で売却するために交渉を重ねたりすることが可能です。そのため、情報不足の状態で、不動産会社に買い叩かれるという心配はほとんどなくなるでしょう。

一方、デメリットはやはり、金銭面での負担が大きいことです。転勤後の売却を視野に入れている方は、家賃と住宅ローンの二重払いが可能か試算してみるといいでしょう。

また、転勤先が遠く離れている場合は、不動産会社と実際に会って話す機会が減ってしまいます。交渉や契約という場において、電話やメールでは不安が大きいと考える方は少なくないでしょう。

加えて、転勤後の売却では、時間に余裕があるからと、売却活動がつい後回しになってしまいがち。時間が経つにつれてマンションの価値は落ちる傾向にあり、売却価格が下がる可能性があります。マンションは、売ると決めたらできるだけ早めに処分するよう心がけましょう。

まとめ

所有している資産を手放すのは勇気がいることですよね。マンションとなると、その金額も決して小さくありません。転勤時の慌ただしい中であっても、慎重に検討する必要があります。まずは、売却したいマンションを取り巻く状況をしっかり把握することからはじめ、ぜひ納得のいく処分方法を見つけてください。

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