桜に銀杏、富士山も!借景と多彩な趣味も詰め込む美空間の作り方
「建て替えるならギャラリーのようなシンプルなデザインにしたいね」と話していたOさんご夫妻が、建築家の石川さんと出会ったのは、なんとテレビ番組。そこで紹介されていた住宅を見て、「これだ!」と、すぐさま連絡先を調べたそう。おふたりを一目で魅了した、石川さんの家とは。
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春にはキッチンやルーフバルコニーから満開の桜を一望する
真っ白な外観と直線的なデザインが特徴的な、無駄をそぎ落とした美しい家。石川さんの「ハコノオウチ」シリーズはテレビや雑誌などにも多く取り上げられており、番組で紹介されていた家もそのうちのひとつ。そのデザインに惚れ込んだOさんご夫妻、ご自宅の建て替えにあたってどうしてもかなえたい希望があった。
「隣の広場に大きな桜の木があるんです。春はその満開の桜を部屋から眺めたい。実はいくつかの住宅メーカーにお願いして建て替えのプランを作ってもらったのですが、立地的に厳しいと言われてしまって・・・。半ば諦めかけていたところで石川さんと出会いました。最初に上がってきた設計図と模型を見た瞬間に、もう一目惚れ。桜の木が目の前にどーんと見える設計だったんです」。
リビングダイニングのキッチン横に設けられた大きな窓からは、春は満開の桜、秋は大銀杏の紅葉が目の前。木々に訪れる野鳥を観察する楽しさも増えた。天気のいい日には遠く富士山も望めるそうだ。
設計した石川さんはこう話す。
「桜に面した北側は道路に面しているので、敷地いっぱいに家を建てると、高さ制限がかかって、上の方が斜めに切り取られてしまいます。そこで、道路から少しスペースを取ることで、建物を垂直に立ち上げることにしました。その結果、桜を眺められる大きな窓を入れることができたのです」。
石川さんは、さらにリビングダイニングからそのまま出られるルーフバルコニーも作った。天気のいい時には朝食をいただいたり、お茶を飲んだりする、ご夫婦のお気に入りのスペースだ。ここからも、もちろん桜の木を一望できる。
ミニシアターにもパン教室にも。機能とデザインを兼ね備える家
真っ白な壁のリビングダイニングは、時に映画好きのご夫妻のシアターに早変わりする。プロジェクターやDVDデッキや電源類など、ごちゃごちゃしがちなものは、あらかじめ配されたニッチと戸棚にきれいに収まっている。「120インチの大画面で、大好きな映画を見たり、友人たちと対戦型ゲームをしたりすることも。画面が大きいから迫力です」。
あらかじめ必要な機能や家具を造作しているので、後から入れたインテリアは最小限のもののみ。個室から廊下、バスルームに至るまで、すっきりと美しい空間が保てるのは、ご夫妻が、「自分たちの理想の暮らし」を石川さんに伝え、石川さんが「その実現のために、どこに何がどれくらいのスペース必要か」を丁寧に形にしていったからに相違ない。
特に、広い作業台を持つキッチンには、奥様の夢が詰まっている。「自宅でパン教室を開きたいんです。そのために作業しやすいアイランド型のキッチンとオーブンの入るパントリーをあらかじめ設けました。大好きなパンを焼いて、ルーフバルコニーでいただく、そんな素敵な時間を演出できるといいなと思います」。
現在、新しいパンのレシピ作りやWEBサイトの開設などで大忙しの奥様。広々としたこの空間に、パンの香りと生徒さんたちの笑顔が溢れる日も近そうだ。
【石川 淳さん コメント】
シンプルで飽きのこないデザインによって、悪条件の敷地や厳しい予算の中でも広がりがある明るく自由な住宅を創っています。 難しいハードルがあっても良きパートナーとなる建築家と二人三脚であれば突破する事ができます。 ぜひ、私たちと一緒に理想の家を手に入れましょう。
【夫婦】
ご自宅でのパン教室開講に向けて準備中の奥様と、プロダクトデザイン会社を営む旦那様。休日はリビングダイニングで一緒に映画鑑賞したり、愛用の自転車で遠出したりする。家を建て替えてから、友人たちを呼んでのホームパーティーの回数も増えたそう。
撮影:アトリエあふろ(鈴木暁彦)
石川 淳
株式会社石川淳建築設計事務所
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