有名店から隠れた名店まで!浅草・酉の市に来たら買って帰りたい下町グルメを紹介します♪

浅草の11月の風物詩「酉の市」。江戸時代から続く商売繁盛のお祭りは、きらびやかな熊手が頭上まで飾られ、威勢のいい売り声と商売繁盛を願い行われる手締めで境内が活気に満ちあふれます。伝統的なお祭りムードをぜひ間近で体感してみてください。そんな「酉の市」へ出かけたときに立ち寄りたい、地元の人に人気のオススメの下町グルメを紹介します。

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金美館通りの人気パン店の《石窯カレーパン》

日比谷線入谷駅の「3」出入口を地上に上がると「金美館通り」に出ます。この通りはかつて〔金美館〕という映画館があり、近隣から多くの映画ファンが足繁く通いにぎわった通りです。現在も個人商店やスーパーが軒を連ね、地元の人たちが行き交っています。

金美館通りを20メートルほど進むと〔石窯パン工房 グーテルブレ〕の看板が見えてきます。店舗正面にスペイン製の石窯が設置されており、この石窯で焼き上げる、皮はパリッと・中はモチモチの天然酵母パンを求めて、朝から店内はお客さんでにぎわいます。とにかく種類が多く、悩むのが楽しいパン屋さんです。

人気は、フランスパンの中に2種のチーズがぎっしりと詰まった《チーズフランス》、長さ90センチのソーセージが入った《超〜ロング》、昔ながらの《ツイストドーナツ》。

そしてぜひ買って帰っていただきたいのが「カレーパン博覧会2017」にも出品した《石窯カレーパン》です。油で揚げず、石窯で焼き上げたカレーパンで、中には名店〔デリー〕のカシミールカレーがたっぷり入っています。かなり辛口ですが、パン生地のもっちりとした甘さと溶け合い、サクサクのパイ生地とパン生地に練りこまれた甘いレーズンなどと相まって、複層的な旨味が楽しめる逸品です。焼き上がり時間は11時と14時なので、焼き上がり時間を狙ってみるのもおすすめ。

〔グーテルブレ〕の10メートルほど先には木造3階建ての老舗酒店〔水上酒本店〕があります。昭和4年に建てられ、出桁づくりの屋根を突き破る形で3階部分が乗っている珍しい構造をしています。金美館通りのランドマーク的存在です。前を通った際はぜひ見てみてください。

三つ星レストランやホテルに卸す昔ながらのベーコン

金美館通りを進み〔水上酒本店〕を通過して、一本目の交差点(左衛門橋通り)を右折し、30メートルほど行ったところに平屋建ての「HAMBACON&SAUSAGE」と書かれた看板が見えてきます。ドアを開けると右手にカウンターがあります。そこにお店の方が座っているので声をかけます。

〔太田ハム〕では吟味した豚肉を岩塩で時間をかけ、熟成させながら昔ながらの製法で1つずつ丁寧にハムやソーセージを作っています。都内の三つ星レストランやホテルなどに卸していて、小売はしていませんがベーコやハムは1kg単位、ソーセージは500gなど業務用の量で買うことができます。近所の方は、1つを買ってシェアして使ったりしているようです。

とくにオススメなのがベーコンです。お肉自体も美味しいのですが、燻製具合が絶妙で、香りがとても豊か。クレソンをロールして、マスタード&マヨネーズソースを垂らせば、ワインのおつまみが一品、完成です。

これからの季節は、ニンジンや玉ねぎ、キャベツと一緒に煮込んでポトフにするのもいいでしょう。ベーコンの旨味と野菜の甘みで非常に味わい深いスープができます。時間がないときは、白菜とベーコンを挟んで、お鍋でコトコト煮こんで、最後に塩胡椒で味付けしたら完成です。

町のお肉屋さんのコロッケとメンチ

太田ハムの裏手にある〔肉の石川〕へもぜひ立ち寄ってください。遠赤外線のフライヤーで揚げるご主人自慢のコロッケとメンチ、3日間かけて作るチャーシューが人気です。〔太田ハ〕のベーコンやハムを100gから購入することもできます。

玉ねぎとジャガイモの甘みが凝縮されたコロッケと、肉の旨味と玉ねぎの甘みが見事にマッチしたメンチカツ。コロッケもメンチカツも味がしっかりしているのでソースなしのまま食べても美味しいので、食べ歩きにもちょうどいいですね。ご主人のオススメの食べ方は「うちのコロッケは重くなくてヘルシーだからマヨネーズをかけてサラダ感覚で食べても美味しいよ」とのこと。

創業90余年の老舗店〔豆かん〕

言問通りにある創業90余年の寒天の製造卸〔あいば〕もおすすめです。和菓子屋さんがようかんなどに使う棒寒天や、あんみつに使う寒天、ところてん、えんどうなどが店内ところせましと並んでいます。卸ですが、小売もしてくれます。

あんみつは、6人前がセットで1170円。黒みつ、えんどう、ぎゅうひ、寒天がセットになっています。甘味処などで食べることを考えると、半値以下のお値段ではないでしょうか。こちらの寒天は、都内の有名甘味処へも卸しています。

とくにオススメなのは豆かんセットです。こちらは特にセット売りはしていないのですが、お店の人に「豆かんをください」と伝えると、寒天、黒蜜、えんどうをセットにして売ってくれます。えんどうが大好きな方は、豆を1袋追加して購入してもよいかもしれません。心ゆくまで豆をどっさり乗せて、豆かんを楽しむことができます。

豆かんのお供にシロップ漬けの「あんず」も一緒に購入するのもおすすめです。こちらのあんずは、近所のあんず菓子メーカー〔港常〕で作っているものです。駄菓子《あんずボー》でも有名なメーカーです。ご当地みやげとしてもピッタリですね。

下町のおやつ「もんじゃ」と「たこ焼き」

金美館通りを進み、国際通りをさらに越えて、せんわ通りをまっすず進むと突き当たりに緑のしましまのテントが見えてきます。〔甘味処 三島屋〕ののれんがかかるこちらでは、もんじゃとたこ焼き、今川焼き、あんみつなどを店内で味わうことができます。

お店に入ったら、キッチンで焼いているお店の方にオーダーします。おすすめは、もんじゃとたこ焼きです。オーダーしたら水はセルフサービスで、席について待っていると程なくしてアツアツが運ばれてきます。ちなみにこちらでは飲み物もセルフサービスです。冷蔵庫から好きなものをとって、会計時に自己申告します。

たこ焼きは9個で300円。キャベツがたくさん入っていて、生地がふかふかで軽め。彫みショウガがアクセントになっている、ちょっとオトナなたこ焼きです。最近のたこ焼きって、まわりを油で揚げ焼きしているのが多いですが、こちらは少量の油で焼き上げ、まわりはほくほく、中はとろんとしています。

《そばもんじゃ》(350円)もマストです。自分で作るのではなく、キッチンで熱々の鉄板の上で作ってくれます。それがジュージューと音を立てて運ばれてきます。出汁とソースのバランスがよく、味が濃いめなのも、下町ならではの味付け。卵が1つ落としてあり、青のりもいっしょに、先割れスプーンで混ぜてホフホフといただきます。とにかく熱々のトロトロなので火傷に注意です。

2017年の「酉の市」は一の酉が11月6日(月)、二の酉が11月18日(土)、三の酉が11月30日(木)に執り行われます。伝統のお祭りを見て、下町散策を楽しんでみてはいかがでしょう。


●ライター 忍章子

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