外壁と屋根の塗装を同時にメンテナンス!工事前に知っておきたい注意すべきポイント

外壁と屋根の性能を十分に発揮するためには、メンテナンスが欠かせません。表面の塗装が剥がれているなら、補修が必要です。そんな外壁と屋根ですが、実は一緒に塗装することで費用を節約することが可能なのです。今回は、外壁と屋根の塗装について解説しましょう。

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外壁と屋根は同時に塗装した方が安い!?

外壁と屋根は別物ですから、塗装などのメンテナンスも別々に考えてしまうことが多いですよね。この2つには、実は共通する部分が存在します。それが、どちらも作業中に使用することになる「足場」です。

【一緒に塗装作業を行うと…】
屋根を塗装するためには、屋根に登る必要があります。また、外壁も上の方は足場がないと届きません。そのため、どちらも基本的には足場を用意する必要があります。つまり、外壁の塗装と屋根を塗装と一緒にすれば、足場の設置と撤去の作業が一度で済むということです。

【足場設置の費用】
「足場だけでそんなに費用が違うの?」と思われる方も多いでしょう。足場の費用は、一般的な住宅(30坪)で20万円ほどかかります。もっと広い住宅や、足場の設置が難しい環境などの場合、費用はさらに上がるでしょう。塗装を同時に行うだけで20万円以上を節約できるのです。

屋根と外壁、両方とも塗装を行う予定があるなら、同時にやった方が賢い選択だと言えるでしょう。

外壁と屋根の塗料の耐用年数は?

家の四方を囲む外壁と、家の上部に位置する屋根は、置かれている環境が違います。一般的に、外壁よりも屋根の方が厳しい環境にあるので、同じ塗料を塗っても屋根の方が早く劣化すると考えられています。

ただし、塗料については、種類によって耐用年数が大きく異なります。塗料の種類と耐用年数についてご紹介しましょう。

【アクリル系塗料】
耐用年数は4~7年。他の塗料に比べ、汚れやすく耐久性が低いので、あまり使用される機会はありません。

【ウレタン系塗料】
耐用年数は6~10年。まずまずの耐久性や施工性を備え、コストパフォーマンスに優れていますが、使われる頻度は比較的低い塗料です。

【シリコン系塗料】
耐用年数は8~15年。汚れや色落ちに強く、防カビ・防藻性に優れた塗料。人気が高く、屋根や外壁にも多く使用されている塗料です。

【ラジカル系塗料】
耐用年数は8~15年。シリコン系に並ぶコストパフォーマンスを持つ塗料です。ただ塗料の中では新しい部類に入るので、まだまだ実績が少ないのが実情。

【光触媒塗料】
耐用年数は10~15年。この塗料の特徴は、太陽の光や雨などの自然の力が汚れを洗ってくれる点です。「ハイドロテクト」とも呼ばれる技術で、こちらも比較的新しい塗料です。

【ピュアアクリル塗料】
耐用年数は12年~15年。劣化しやすいイメージのアクリル樹脂ですが、不純物を取り除いた「ピュアアクリル樹脂」なら高い耐候性と防水性、遮熱性を持つ高性能な塗料を作ることが可能。ただその分、価格も高くなってしまいます。

【フッ素系塗料】
耐用年数は15年~20年。高い耐久力に加え、汚れに強く光沢感があって美しい塗料なので、商業施設やビルなどにも使われています。コストは高いですが、一般の住宅にも使用される機会が多くなってきました。

【遮熱系塗料】
耐用年数は15年~20年。「遮熱」というだけあって、熱を反射することにより室内の快適性を高めます。環境にも優しく、自治体によっては補助を受けることが可能なので、ぜひチェックしてみてください。

外壁と屋根を同時に行う際に注意すべきポイント

外壁と屋根の同時塗装は費用の節約になりますが、注意すべきポイントもあります。

【工期が長引く】
足場の設置と撤去は一度で済みますが、塗装作業は2回分行うことになります。従って、どちらか一方の工事に比べると、工期が長引くことになることを覚えておきましょう。ただ、別々に行った場合に比べるとトータルの工期は短くなります。

【どちらかが不要なこともある】
外壁と屋根では、さらされている状況から耐用年数が異なることは先ほど説明しました。また、塗料によっても耐用年数は違います。

以上のことから、メンテナンスが必要な時期がずれてしまうケースがあるというわけです。同時に塗装するのは、どちらかがまだ塗装するレベルではないのに塗装することになる可能性も否めません。メンテナンス時期は、慎重に決める必要があるでしょう。

【業者選びに注意】
同じ塗装作業とはいえ、屋根と外壁では塗装場所が異なります。業者によっては、どちらか一方が専門外ということもあり得るでしょう。そうなると、片方しか対応できないと言われることもあります。

また業者の中には、手抜き工事を行う悪徳業者が存在することも残念ながら事実です。もし両方とも手抜き工事をされてしまったら目も当てられません。業者選びは慎重に行いましょう。

まとめ

家は家族を守り、快適な生活を送るためのものですよね。しかしどんなに丈夫な住宅でも、雨風や紫外線からのダメージを受け続けると、耐久力は落ちてきます。しっかりメンテナンスをすることが大切ですが、その分費用がかかります。どうすればお得に利用できるかを知り、賢くメンテナンスを行いましょう。

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