外壁塗装はDIYできる?メリットとデメリット、その補修方法は?

外壁塗装は、10年に1度は行ったほうがいいと言われています。理由はさまざまで、外観はもちろん、防水や断熱などの面から外壁塗装をするメリットは多くあります。しかし、コストがかかるのが難点です。そこで、できる限り費用を抑えたいという方は、DIYに挑戦してみてはいかがでしょうか。自分でできる補修方法やポイント、費用の目安などをご紹介します。

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外壁にひび割れが!そんな時はどうすべき?

「比較的新しい住宅なのに、外壁にひび割れを発見してしまった……」なんてことはありませんか?大事な我が家に傷がつくのはとてもショックですよね。そんな外壁のひび割れにお困りの方のために、ひび割れの原因から自分でできる補修方法までをご紹介しましょう。

外壁にひび割れができる6つの原因

【塗膜の劣化】
基本的に外壁の表面には、塗料が塗られています。その塗料を乾燥させた状態を「塗膜」と呼び、表面をコーティングして雨や紫外線から家を守っているのです。そんな塗膜は、経年によりどうしても劣化してしまうもの。劣化すると耐久性能が落ちるので、素地の膨張や収縮に耐えられなくなり、ついにはひび割れが生じてしまうのです。

【不適切な塗装作業】
「吹き付けタイル」と呼ばれる仕上げ材でよく見られる原因がこちらです。この仕上げ材の塗装作業工程は、下塗材・主材・上塗り材の3工程で行われますが、問題となるのが主材から上塗り材に至るまでの時間です。

主材を塗った後、通常は16時間程度の間隔を開ける必要があります。しかし現場では、日程や工賃の関係から、十分に乾燥させないまま上塗り工程へと移ってしまうケースも見られます。主材が乾燥していないにもかかわらず上塗り材を塗ってしまうと、上塗り材が硬化した後に主材が硬化し、結果的に上塗り材がひび割れを起こしてしまうのです。

また、モルタルなど湿式工法の外壁材は、一度に一面を仕上げなければいけませんが、途中で作業を中断すると塗り継ぎ面にひび割れが生じます。

【塗料の選定ミス】
外壁の塗料は、何でも良いわけではありません。例えば、弾性のある素地や塗膜の上に、硬質の上塗り材を塗ってしまうと、下地の動きに上塗り材が耐えられずひび割れてしまいます。素地との相性を考えた塗料の選定が必要なのです。

【外壁材の乾燥】
「モルタル」をはじめとする「湿式工法」の宿命とも言える原因がこちらです。モルタルとは、セメントと砂を水で練ったもので、広く使われている外壁の仕上げ材です。

湿式工法では材料が完全に乾燥するまで一定の時間がかかることが特徴で、モルタルでおよそ2年と言われています。乾燥すると水分が蒸発し、素材は収縮するのでひび割れの原因となるのです。このようなひび割れのことを「乾燥クラック」と呼びます。

【建物の構造的欠陥】
柱の間に取り付ける補強部材である「筋交い」の不足など、構造的に欠陥があると、十分な耐久力を発揮できずに外壁がひび割れてしまうこともあります。

【地震や地盤沈下】
地震や地盤沈下が起きると、外壁に大きなエネルギーがかかりますから、これらが原因でひび割れが発生する可能性もあります。

外壁にひび割れができると危険?!

「ひび割れができてしまうと、一体どうなるの?」と気になっている方も多いと思います。「ヘアークラック」とも呼ばれる幅0.3mm以下の小さなひび割れレベルなら、すぐにどうにかなるわけではありません。

しかし、小さなひび割れでも放置していると確実にダメージは蓄積していきます。ひび割れが徐々に大きくなり、外壁内部にまで及んでしまうとさまざまな不具合が生じてしまうので注意です。もしそうなったら、何が起こるのかをご紹介しましょう。

【外壁内部の腐食】
ひびが外壁内部へと到達しているなら、そこから入り込んだ湿気が外壁内部を腐食させていきます。腐食が進むと内部がどんどん脆くなっていきますから、いずれ崩れ落ちてしまうでしょう。

【断熱性能の低下】
外壁は外の熱を遮断するという役割も担っています。外壁が劣化すると、この断熱性能の低下は免れません。そうなると、冷暖房の効きが悪くなってしまいます。

【雨漏り】
外壁は、雨風などから家を守るという大切な役割があるのです。しかし外壁がダメージを受けると、十分な性能を発揮できません。雨の侵入を防げなくなれば、水が住居へと入って雨漏りするようになってしまいます。

【家が傾く】
外壁内部の柱になっている部分にまでひび割れが進行すると、家を支えることが困難になります。家が傾いてしまう原因になる可能性があります。

ひび割れを放置すると、取り返しのつかないことになりかねません。対処が遅れれば遅れるほど、修繕にかかる費用も高くなってしまいます。そうならないように、早めに対策しておくことが肝心です。ひび割れができたときに自分でできる対策をご紹介します。

外壁塗装をDIYするメリットとは?

外壁塗装を自分で行うことで、どのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

【費用を抑えられる】
外壁塗装をDIYする最大のメリットは、やはりコストを抑えられる点でしょう。塗装業者に依頼した場合、塗料や道具などの費用に、人件費や利益などが上乗せされた金額が請求されます。DIYした場合、材料費だけで済むのでその差は歴然です。場合によっては、2倍ほど費用の差が現れることがあります。

【DIYの過程が楽しく、愛着を持てる】
DIYをする工程が楽しいというメリットもあります。お子さまのいるご家庭なら、お子さまの手も借りて一緒にDIYすれば、素敵な思い出になりますよね。好きな色を選べたり、オリジナリティを出せたりするのもDIYならではのメリットです。「自分で塗った!」という達成感は、お家への愛着をより深めてくれるでしょう。

【敷地内に知らない人が立ち入らないで済む】
塗装業者に依頼すると、工事中は複数の人が毎日のように敷地内に出入りします。生活スペースに他人が立ち入ることに抵抗がない方なら問題ありませんが、やはり人の目が気になってしまう方もいるかもしれません。DIYならそのような心配をしなくて済みます。

【小さな補修を手軽に行える】
「全面を塗装し直すまでもないけれど、小さなひび割れが気になる…」というケースもあります。これを放っておくと、雨水がたまり、肝心のお家を傷めてしまう原因にもなります。しかし、小さな補修のために業者に依頼するのは「もったいない」と考えてしまう人も多いものです。DIYならちょっとした補修も、手軽に直すことができます。

外壁塗装をDIYすることで負うリスク

DIYするときにはデメリットも考えてみましょう。DIYにはメリットもありますが、それを台無しにしてしまうリスクがあることも事実です。

【怪我のリスクがあるなど、危険を伴う】
まず何より、危険を伴うということを知っておかなければいけません。2階建てのお家の高さは、7〜9mと意外に高く、落下すれば大怪我を負うおそれがあります。いくら安全に気を配っていても、強い塗料の匂いを吸い続けることで、気分が悪くなったり、失神したりといったおそれもあるので、くれぐれも注意が必要です。

【失敗するとコストが余計にかかる】
失敗してしまうと、もともとかかった材料費にさらに業者へ依頼したときの通常費用がかかるので、節約どころか無駄なお金を払う羽目にもなりかねません。失敗の度合いによっては、塗った塗料を落とすコストもかかってしまうこともあり得ます。

【時間がかかる】
プロに依頼した場合は集中して施工をしてもらえるので短期間で済みますが、DIYの場合はかなりの時間を要します。30坪程度の住宅なら、業者が外壁塗装を行うと14〜20日ほどで完了するのに対し、DIYの場合2ヶ月近くかかることもあります。

【長持ちしない】
DIYする際はホームセンターなどで塗料を調達すると思いますが、こうした市販の塗料はプロが使用している塗料と比較して耐久性が劣るとも言われています。汚れが残っていたり、下処理が不十分だったりすると長持ちしないおそれもあります。

コーキング(シーリング)とは?

外壁を自分で補修するときによく「コーキング」や「シーリング」といった言葉を目にしますね。そもそもこれらはどういう意味なのでしょうか。

【コーキング(シーリング)の意味】
コーキング(caulking)は、「詰め物をする」といった意味です。一方シーリング(sealing)には、「密閉する」や「蓋をする」といった意味があります。本来の言葉としての意味は異なりますが、工事現場においてはどちらも「隙間を埋める」や「補修する」という意味で使われます。

【コーキングとシーリングの違い】
DIYにおいては、基本的にどちらも同じだと捉えていて構いません。業者や商品によっては、あえて使い分けをしているところもありますが、両者の定義がひとつに決められていないのが現状です。場合によっては混乱を招く恐れもありますので、どう違うのかは気にしない方が良いでしょう。

コーキング補修のDIYポイント

コーキング補修は、ある程度自分でも行うことができます。それでは、コーキング補修のDIY方法をご紹介しましょう。

【1:補修材を入手する】
まずは、外壁のひび割れ補修に使用するコーキング材(シーリング材)を入手しましょう。これらは構造物の隙間に充填することにより、防水性や気密性を保持できるものです。

コーキング材(シーリング材)は「湿気硬化型」や「反応硬化型」など、種類によってさまざまで、特性も異なります。外壁に合った補修材を見つけることが第一関門だと言えるでしょう。

【2:補修部分を掃除する】
補修材を手に入れたら、次はいよいよ補修作業に入ります。補修材の天敵はゴミや油分、そして水分です。

まずはひび割れの部分を掃除し、埃などのゴミを取り除きましょう。油分が含まれる汚れは、アルコールやベンジンなどを含ませた布で拭き取ってください。天気が悪い日は作業ができません。よく晴れた日を狙い、作業前には補修部分がしっかり乾燥しているかどうかも確認しましょう。

【3:マスキングテープを貼る】
ひび割れ部分以外に補修材が広がると、見た目が汚くなってしまいます。きれいに仕上げるためには、ひび割れの両側をマスキングテープで覆いましょう。

【4:プライマーを塗布する】
外壁コーキングは雨風の影響を強く受ける厳しい環境に置かれるので、補修材を充填する前にプライマーを塗布し、下地をしっかりとさせて壁との密着性を高めることが必要です。

【5:補修材を充填する】
隙間ができないように注意しながら、少し盛り上がる程度まで補修材を充填していきましょう。

【6:ヘラで成型する】
充填が終わったら、補修材を押し込むようにヘラで表面を整えます。

【7:清掃する】
成型が終わったらマスキングテープを剥がします。もし補修箇所以外にシーリング材が飛んでしまったら、アルコールなどを含ませた布で拭き取ってください。作業はこれで終わりです。完全に乾くまでゆっくり待ちましょう。

【DIYの費用】
コーキング材を打ち出すためには「コーキングガン」と呼ばれる器具が必要です。コーキングガンは安いものだと200円ほどで売っていますが、中には10,000円ほどする高価なものもあります。ヘラやマスキングテープ、コーキング材はそれぞれ1つ500円程度から入手可能です。

ただし、コーキング材は1本で約3m、マスキングテープは1つで約18m分しか使用できません。補修箇所が多いと費用はかさばります。仮に補修箇所が180mだとすると、50,000円~70,000円ほどかかってしまうこともあるでしょう。

コーキング補修を業者に依頼する場合の費用と注意点

DIYが可能とはいえ、作業には手間と時間がかかりますし、失敗するリスクもあります。少し高くつきますが、プロにお任せする方が確実でしょう。次は、外壁の補修を業者に依頼する場合の費用や注意点などを解説します。

【業者が補修する方法】
コーキング補修の方法としては、コーキング材を補修箇所に充填するだけの「打ち増し」と、既存のコーキング材を撤去してから補修を行う「打ち替え」があります。打ち増しよりも打ち替えの方が費用は高くなると考えてください。

それぞれの参考単価としては、打ち増し1mでおよそ500円~900円、打ち替え1mではおよそ700円~1,200円となります。

【足場費用】
外壁補修作業では、足場を用意する必要があることも多いでしょう。足場の単価も業者や地域などにより異なりますが、一般的な費用は1㎡で700円~900円が目安です。

【業者依頼の費用】
このように業者へ依頼する場合でも、補修箇所の長さや足場の有無、補修方法などによって費用が異なります。仮に2階建てで30坪の住宅では、補修箇所は200mほどになるでしょう。

この場合、打ち増しなら100,000~180,000円、打ち替えなら140,000~240,000円となり、そこへ足場の費用として120,000円~160,000円ほどプラスされます。合計すると、業者依頼の費用は220,000円~400,000円となりますね。

あくまで目安ですが、参考にしてください。

外壁塗装DIYをする際の注意点

外壁塗装をDIYしたい方は、リスクを知り、対策を講じた上でDIYすることが大切です。DIYする場合は以下の点に気をつけてください。

【準備を怠らない】
すべてのDIYに言えることですが、準備はとても大切です。外壁塗装においては、「洗浄→養生→下地処理→コーキング充填→下塗り」といったステップを踏む必要があり、いずれかを怠ると失敗したり、長持ちしなかったりという結果を招いてしまいます。

特に既存壁の洗浄は必ずしっかりと行いましょう。スポンジやブラシ、洗剤などを使ってコツコツと洗浄する方法も良いですし、家庭用高圧洗浄機を使って洗浄するのも一案です。

【足場を設置する】
外壁塗装は危険であると先ほども述べました。特に危ないのが、固定をしっかりしていないはしごに乗って作業を進めようとするケースです。危険であるだけでなく、塗りづらい箇所にムラができてしまう可能性もあります。

準備は大変ですが、必ず足場をかけるようにしてください。足場の専門業者や塗装業者から借りることができ、費用は100,000円ほどかかりますが、必要経費のひとつとして考えておきましょう。

【塗料選びは慎重に】
塗料と一口に言っても、さまざまな種類のものがあります。素材によって耐久性は大きく変わりますし、耐久性が高いほど値段も上がります。値段が安いものに飛びつき、結局すぐに塗り直しが必要になった…、という失敗を避けるためにも慎重に選ぶようにしてください。

まとめ

素人がDIYするには難しい面や危険なこともありますが、成功すればあなただけの外壁ができあがります。しかし、単に節約したいから、という理由で安易にDIYを選択すると、後悔する結果になるかもしれません。比較的大きめのひび割れを発見したら、自分で判断せずプロに相談する方が無難だと言えます。業者の中には無料相談を行っているところも多くあります。まずは、無料の見積もり相談を行い、じっくり検討してみましょう。場合によっては、コーキング補修と一緒に外壁塗装も兼ねた方が足場代の削減につながります。住宅の状況と予算を考慮し、どのような方法が最善かを見極めることが大切です。


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