本を“金色”に加工すると長持ちする⁉︎見た目も美しい「三方金」に挑戦してみた

いつまでも、大切にしたいお気に入りの本って誰にでもありますよね。でも、久々に読み返そうと思って手に取ってみると、本がいつのまにか黄ばんでいたり、気がつかなかった汚れが広がってしまっていたりすることってありませんか? 今回はそんな人に向けた、古くから伝わる本を長く使うための加工方法についてご紹介します。

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聞きなれない言葉「三方金(さんぽうきん)」

経年劣化した本の古くからの加工方法として、「三方金」という方法があることをご存知でしょうか? これは、西洋の古本や、聖書などに良く使われている加工方法。背表紙以外の三つの面に金が塗られていることから名付けられたそうです。

今のように書物や印刷の技術が貴重であった時代に、少しでも長く保管できるようにと大切な書物に施されていました。この方法は現在でも使われており、聖書や、高級な本には金箔にして貼っていることもあるのだとか。

さすがに、金箔を貼ることはできませんが、アクリル絵の具を使っても変色を防ぐげるのだそうです。早速実践してみます。

三方金の加工の仕方

それでは、必要な道具からご紹介します。

【材料・道具】
●本(1ページの厚みがしっかりしているハードカバーなどの書籍がオススメ)
●アクリル絵の具(ゴールド)
●マスキングテープ
●紙
●定着剤
●小皿
●スポンジ

1、マスキングする
金色にしたい本の表紙を剥がし、側面に汚れがついていないか確認します。こびりついた汚れがある時には、紙やすりを軽くかけるといった方法もあります。

側面の汚れを確認したら、金に塗りたい所以外にマスキングテープを貼ります。特に表紙と1ページ目がへばりつきやすいので注意が必要です。

2、スポンジで着色
塗りたい面がずれないように押さえながら、スポンジに絵の具をつけて塗っていきます。

ポイントは、しっかりとスポンジに絵の具を含ませ塗り残しがないようにすること。絵の具が乾かないうちは光沢がないように見えますが、乾いてくるとバッチリ反射し始めます。

細かく何度も塗ると、スポンジの凹凸で、前に塗ったとところがはげます。そのため、数回に分けて塗る場合は、その都度、乾燥させましょう。一度に塗り込もうとせず、薄く重ねていく方が上手に加工できます。

3、定着剤をつける
しばらく乾燥させた後、最後に定着剤を三方にスプレーします。アクリル絵の具自体、定着力が強い絵の具です。ですが紙がよれた時や爪があった時にポロリと取れることがあります。

長持ちさせるために、定着剤を使うと良いでしょう。

4、ページをめくれば完成
完全に乾かしたら、ページ同士がくっついているため、一枚ごとにめくっていきましょう。一気にやろうとするとページが傷ついてしまうため、ゆっくりと行うのがコツです。

同じ書籍とは思えない位の高級感を持って生まれ変わりました。これなら、本棚に置いておくよりもこの様にブックスタンドに飾っておいても見目も綺麗。

中身が大好きだった書籍が、外見も大好きに変化しました。三方金を行った本は、年齢を重ねても読み返したいものだったので、嬉しい限り。

このような簡単な手入れで長く保存できるなら、手間ではありませんよね。

あまった絵の具の使い方

ちなみに、アクリル絵の具は色々なものに使用可能です。余った絵の具を使って、家のアイテムを着色してみました。

木のオブジェには、ゴールドは意外と定着してくれます。

雰囲気が華やかになって満足です。定着剤を吹き付けるだけで塗料のハゲも抑えられますので、いろいろと試してみると楽しそうです!

さいごに

金箔加工はやっぱり素人では難しく専用の機械が必要とのこと。でも、絵の具であれば簡単にトライできます。

ぜひ、みなさまも一生付き合って行きたい本に一手間加えて、長く愛読書としてみてはいかがでしょうか?

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