連載④「SOHOと書庫のある家」京の古建具の趣き

築20年ほどの中古物件をリノベーションした「SOHOと書庫のある家」
和室に使った京の古建具は新品にはない趣きがあります。その古建具の買い付けから施工の様子のお話です。

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photo by 池田デザイン室 ikeda-designroom.com

「SOHOと書庫のある家」
築20年ほどの2階建て住宅で、中古物件を購入されてのリノベーションです。

今回は
「京の古建具を活かした和室」についてご紹介します。

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工事前の写真。
和室の入口は、引違の戸襖になっています。
玄関から入ってすぐに目に入るところなので、シート貼りの扉がのっぺりとして圧迫感のある感じでした

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そこで提案したのが、古い建具を入れること。
建具を買い付けに行ったときの写真ですが、この日は本当に寒くて、お施主さんも凍えそうになりながら、沢山の建具の中からこの建具に決めました。

京都ならではです。
昔の建具は今の建具よりもとっても手が込んでいますし、味もあり、そして、安い!
建具自体が歪んでいる場合もあるので、いろいろ注意は必要ですが、
古いものを活かして、今の暮らしに取り入れることも一つの愉しみです。

photo by 池田デザイン室 ikeda-designroom.com

現場に運んで、置いてみたところ。
昔の建具は高さが低いので、これだけサイズが違います。
建具の下部分を付け足して(建築業界では、はかまをはかせるって言います。)調整します。

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はかまを履かせて設置したところ。
もともとは引違でしたが、大工さんに袖壁をつくってもらって、片引きになりました。

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付け足したところ。
塗装屋さんもばっちり色を合わせて下さったので、違和感なく納まりました。

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格子部分の裏側には障子の格子が付いていて、表裏でちょっとデザインが違うのも素敵です。
また、障子の部分から、光が入ってくるので、和室にも障子を介して柔らかな光が入ってきます。

和室は畳を変えたり、壁紙を変えたり内装替えだけですが、ずいぶん雰囲気が変わりました。
また、こういう古いものが入ると、内装すべてが新しくなっても、どこか懐かしい、ほっとするような落ち着き感があります。

HPでもこだわりの住まいを掲載しています。
ぜひご覧ください。

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京都の小さな設計事務所、池田デザイン室です。女性ならではの視点で、「住まい」に真剣に向き合い、「家族の気配を感じる間取り」「暮らしやすい収納と間取りの工夫」「本…

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