ファストドクターの問題点

ファストドクターは夜間休日に医師がご自宅に伺い、往診する医療サービスを行なっています。そんなファストドクターが抱える問題点は、現在の日本の医療が抱える問題に大きく関わっています。一体、どんな問題点でしょうか?

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ファストドクターを知っていますか?

ファストドクターは夜間休日に医師がご自宅に伺い往診する医療サービスを行なっています。

体調不良や体調に心配な事があれば誰でもファストドクターのメディカルコールセンターに相談することができ、夜間に診察が必要な時は、医師が往診に伺い、自宅で診察を受けることができます。
不安な時に医療相談や診察を受けられたら、どんなに心強いでしょう。

しかしそんな心強い医療サービスを行っているファストドクターにも問題点があります。
ファストドクターが抱える問題点は、現在の日本の医療が抱える問題に大きく関わっています。
一体、ファストドクターの問題点とはなんでしょうか?

ファストドクターの問題点を紐解くことができれば、ファストドクターを利用したいと思っている方にもっと安心してサービスを受けることができると思いますので、是非ご一読いただけると幸いです。

【問題点①】ファストドクターと増え続ける救急車要請

日本では、年々救急車を要請する件数が増加しています。一方で、救急車の数や救急隊員の数が足りていない現実があります。ファストドクターはこの問題に取り組み、課題を解決するために励んでいます。

平成30年中の救急自動車による搬送人員数の内訳を年齢区分別にみると
高齢者が353万9,063人(59.4%)
成人が193万5,986人(32.5%)
乳幼児が26万6,032人(4.5%)
となっており、高齢者の搬送人員数が明らかに多いうえに年々増加しています。

搬送人員数の内訳を傷病程度別にみると
軽症(外来診療)290万9,546人(48.8%)
中等症(入院診療)が 248万2,018人(41.6%)
重症(長期入院)が 48万7,413人(8.2%)
となっており、搬送人員数に占める軽症の傷病者の割合は約5割と半数を占めています。

このデータの示すところがわかるように、救急車要請の多くが軽症者、高齢者であることがわかりました。現在、3,588万人の高齢者のうち、在宅医療を受けている高齢者は、わずか2.1%です。また、救急搬送された高齢者のうちの95%は在宅医療を受けていません。

この在宅医療を受けていない高齢者が夜間・休日に救急受診が必要になった場合には
かかりつけ医への受診ができない場合も少なくありません。
それに加えて高齢者の独居住まいや夫婦だけで暮らしていているといった高齢者の世帯が全体の57%と増えていて、自力で救急外来へ通院するのが困難なケースも少なくありません。
結果的に、通院の手段として救急車を利用する高齢者が増えているのが現状です。

この在宅医療を受けていない高齢者の救急受診が救急車要請を増やしている大きな要因のひとつです。高齢者をどのように社会が支援するかが日本の医療の課題であるといえます。

ファストドクターの高齢者利用は、2020年の5月時点で全体の約20%でした。
全国で急速に認知されつつある救急相談サービス(#7119)であっても、高齢者利用に関しては18%とされており、高齢者にサービスが周知されるまでには、時間を要することが理解できます。
ファストドクターは、2021年までに高齢者利用の30%を目指しています。

今後の日本の医療問題の動向を見据え、ファストドクターの果たす役割は超高齢化社会において非常に大きなものとなるでしょう。

【問題点②】ファストドクターと新型コロナ対応

ファストドクターの問題点には新型コロナウィルス感染症に関わるものもあります。
コロナ感染者が増え、自宅療養者の病状観察をすべき患者様が増えることで保健所の経過観察が追いつかない、という状況が生まれています。

保健所からの対応も遅れ、医療機関がパンクしている状態では、受診したくても受診できず
孤独で不安な気持ちで自宅療養をされた経験をした人は少なくない事でしょう。

経過観察が追いつかず、重症化している患者様の病状の変化に追いつくことができず、自宅でお亡くなりになるという、痛ましいニュースも記憶に新しく、いまだ完全に他人事にはできない状況が続いています。

また、お子さんが、奥様が、ご主人が、ご両親が、といった同居のご家族に新型コロナウィルスの症状が出ているが、自分も濃厚接触者に当たるので受診には連れて行けない。保健所の連絡もなかなか来ない。そんな中感染した家族も容態が変化している、待つしかないのか・・。などの切迫した状況も頻発しています。

非常に困難な状況の中、ファストドクターでは2020年3月以降対応した発熱患者様は1万8000名以上にのぼります。
フルPPEという感染防止用個人防護服を用いて感染に留意しながら診察に当たっています。

都市部の自治体や地方自治体とも連携して往診を行っています。

都市部の自治体との連携は、往診とオンライン診療を組み合わせて対応しています。
軽い症状や医療相談、薬の処方のみの場合はオンライン診療を行い、症状が強く出た方には往診による点滴やステロイドの投与、酸素濃縮器の設置まで実施することが可能です。

入院までの時間がかかってしまうピーク時でも患者様を安定した状態に保てます。
その後の入院調整中の健康観察も自治体からのニーズに応じて対応しました。

地方自治体との連携でも、自宅療養者及び宿泊施設療養者に対する夜間休日のオンライン診療及び薬の処方を行っています。
診療や処方だけでなく、入院が必要か必要ではないかの要否もファストドクターが行う事ができることをご評価頂いています。

ここでもファストドクターは民間の組織でありながら国と連携して在宅医療に関わり、自ら駆けつけられる救急往診の強みを生かして、新型コロナで不安や症状に苦しむ患者様のために問題解決に向け奔走しました。

ファストドクターを支える専門性の高いチーム

ファストドクターは2名の救急医から始まりましたが、今では7つの医療機関と857名の医師を抱え、日本最大の往診救急に成長しました。2016年の創立から、1日も休むことなく夜間休日の地域医療を支えてきました。

ファストドクターのチームをご紹介します。

1. メディカルコールセンター
患者様のご連絡を最初に受けるのが、メディカルコールスタッフです。
お問い合わせの件数は平日で300件、土日祝日には900件以上になることもあります。

2.中央管理システム
独自の中央管理システムで、患者様の症状やお住まいのエリアから最適な医師を選択、スケジュールの組み立て、道路状況を鑑みた患者様宅までナビゲート、診療後の会計、カルテの管理までをシステムに集約し自動化するシステムがあります。

3.薬剤師
医師が往診に行く際にご自宅でも病院と同じ診察が出来るよう、80種類以上の処方箋、診察道具を薬剤師が管理し、往診セットを作ります。医師が携行する医薬品は多岐にわたり、解熱鎮痛剤、抗菌薬、降圧剤、点耳点鼻薬、小児用の粉薬、インフルエンザや溶連菌などの感染症迅速キット、包帯、ギプス、松葉杖など、内科疾患にも外科の処置にも対応できるように備えています。

4.ドライバー
ドライバーも医師と同数、毎日45名以上のメンバーが勤務しています。薬剤師チームが作った往診セットを車に積み込み、医師とペアになり行動しています。

5.医師
ファストドクターには全国に約850名の医師が所属し、毎日45名以上の医師が各エリアで往診を行っています。患者様の中には自宅に医師が来る事に抵抗を感じる方もいらっしゃいます。そこで訪問する医師の情報をあらかじめスマートフォンのショートメッセージに送るなど少しでも不安を払拭できるように施策をとっています。

6.看護師
医療機器チームは看護師で構成されており、医師が乗るファストドクターカーとは別に、1日2〜3台の医療機器カーに乗り動いています。往診後にはフォローアップの連絡を行っており、往診の翌日には看護師から患者様への経過確認のお電話をさせて頂いています。
後日かかりつけの病院への受診をお勧めし、診療情報書を出す事で情報の共有に努めています。

以上のような役割を、それぞれが責任を持って引き受け、専門性を充分に生かしてファストドクターは構成されています。

まとめ

ファストドクターが抱える問題点について掘り下げてみましたが、いかがでしたか?

ファストドクターの問題点は日本の医療の問題点を抱えているという側面が大きく、その問題を解決べく日夜奔走しているのがおわかり頂けたと思います。

救急車要請数は軽傷者や高齢者など身体的理由で救急車を呼ばざるを得ない人が、その要請数の多くを占めています。ファストドクターは医師自ら往診できるシステムを整えるという方法で緊急時に救急要請だけでない選択肢を与え、救急医療を助ける働きをしています。

それにより、本当に救急車を必要とする人の所へ最速の時間で到着することができ、高齢者のファストドクター利用増加を掲げ、問題解決に挑んでいます。

また、現在新型コロナウィルス感染により自宅療養の方が多く生活している中、保健所や診療所、病院では発熱者の受け入れが制限されている中で、ファストドクターの往診というスタイルが、その滞った現場の循環を変える力がありました。

ファストドクターでは、トリアージを行い往診していますが、仮に往診が必要と判断はされなくとも、医療相談や適切な診療科の案内なども行っています。
そして、スムーズに患者様のもとへ伺うために、医師、看護師、薬剤師、ドライバー、コールセンターのスタッフなど、様々な専門職が手を取り合ってファストドクターという往診に行けるシステムを運営しています。


もしあなたが高齢で、足が不自由で受診ができない時、あなたの子どもの急な発熱や心配になる症状がある時、あなたがコロナに罹患し自宅療養している時、ファストドクターは365日、年中無休でオンライン診療と往診を続けています。24時間いつでもあなたの困りごとに対応します。

ファストドクターは安心を届けたいという気持ちで頑張っています。
ご自身の事、家族の事、お子様のこと、いつでもご相談ください。

ファストドクター:https://fastdoctor.jp/

参考文献、引用文献
救急業務の現状と課題、消防庁https://www.fdma.go.jp/singi_kento/kento/items/h30seibi_04_shiryo3.pdf
訪問診療について、日本訪問診療機構
http://jvmm.jp/houmon-oushin.php

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