我が家の電気代は平均以上?子どもがいる世帯の電気代平均から節約法まで

毎月の電気代、いくら支払っていますか?あまり比較などしたことはないため、気になりますよね。そこで今回は、お子さんがいる家庭の電気代について調査するべく、20〜50代の主婦にアンケートを実施しました。他の家庭の電気代や全国の平均値を知ることで、意外な節約方法が見えてくるかもしれません。

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家族が多いと一人暮らしよりも電気代が高くなることは容易に想像できますが、実際に他の家庭ではどれくらい電気代を支払っているのか、なかなか知る機会はありません。電気代の全国平均はどれくらいなのでしょう。また、季節による変動も気になります。

今回はそんな電気代の実情を知るため、子持ち世帯を対象に電気代についてのアンケート調査を実施しました。夏や冬にかさみがちな電気代を節約する方法が見えてくるかもしれません!

■目次
1.全国平均をチェック!1世帯あたりの月間電気代
2.高コストな季節はどっち?夏と冬の電気代を比べてみた
3.電力消費量No.1はどの家電?
4.普段から実践できる方法は?みんなの電気代節約術
まとめ

1. 全国平均をチェック!1世帯あたりの月間電気代

今回アンケートを実施した女性が所属する世帯の人数について、先に確認しておきましょう。

今回のアンケート回答者の多くは3人家族。子ども1人または2人いる家計が全体の約半数を占めています。厚生労働省によると、平成27年(2015年)の平均世帯人数は2.49人(*1)。当アンケートの平均は全国平均より1ポイント高くなっています。

総務省統計局による全国のデータを見てみると、2015年度における2人以上の世帯の電気代は月間平均10,594円(*2)でした。また全国的に、毎年1〜3月に電気代への支出が高まる傾向にあるようです(*3)。

それでは、これを踏まえて今回のアンケート結果を見ていきましょう。

50人中17人の方が、1カ月あたり「8,000〜10,000円」の電気代を支払っていると回答。全体的に見ても、6,000円以上支払っている世帯がほとんどということがわかります。


【10,000円以上】

■「新築した時に、オール電化にしたので、毎月1万円以上かかります。特に夏と冬は暖房や冷房にも電気代はもっとかかります」(50代・専業主婦)

■「我が家はオール電化の家なので、どうしても電気代がかかります」(40代・専業主婦)

■「オール電化でガス代がないため電気代のみ払っています。なので毎月このくらいは払ってます」(50代・専業主婦)


【8,000〜10,000円】

■「夏と冬は1万円を超えますが、春と秋はかなり抑えられるので、平均だと8,000円くらいでしょうか。それにしても高いですけど」(40代・専業主婦)

■「冬場は、2万円近くかかります。夏場は、7,000円ぐらいでおさまります」(40代 パート・アルバイト)

■「春と秋は安いぶん、夏と冬が高いので、平均して1万円くらいになります」(30代・専業主婦)


【6,000〜8,000円】

■「季節によってまったく違ってくる。冬は2万円ぐらいで、エアコンを使わない季節は5千円ぐらい」(50代・専業主婦)

■「真夏と真冬で変動はありますが、平均して1カ月だいたい8,000円未満です」(40代・専業主婦)

■「春と秋は安いが、冬が特に電気代が高くつくので、1年の平均額も上がってしまう」(30代・パート)

【4,000〜6,000円】

■「冬は6,000円を超えますが、春夏は節電して2,000円代に抑えているので平均は5,000円くらいです」(40代・専業主婦)

■「以前は1万円以上かかっていましたが、子どもが大きくなって、夜寝ている時に暖房を付けなくなったら安くなりました」(40代・専業主婦)

■「日中は太陽光発電を利用していて、夜間の安い電力でお湯を沸かしている」(30代・パート)


【3,000円以下】

■「夏冬のエアコンをかなり使う時期を除けば大体3,000円くらいです」(20代・専業主婦)

■「共働きで平日は家にいる事がないのでそのぶん電気代を節約できていると思います」(50代・パート)

全体を総合すると、

・オール電化にすることで平均電気代が高くなる
・夏と冬に電気代が上がるため平均も上がる
・節電を心がけることで電気代は6,000円程度に収まる

という意見があがりました。特に「夏と冬の電気代増加が負担」という点は、月間平均の大小に関わらず、多くの家庭が抱える悩みであることがわかりました。

出典(*1):「I世帯数と世帯人員の状況」(厚生労働省) (http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa15/dl/02.pdf)

出典(*2):「1世帯当たり1か月間の収入と支出」(総務省統計局)(http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001152856)

出典(*3):「電気使用量の推移」(総務省統計局)(http://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_rf3.pdf)
※いずれも2017年3月21日に利用

2.高コストな季節はどっち?夏と冬の電気代を比べてみた

実際のところ、電気代がかさむのは夏と冬のどちらなのでしょうか。まずは、アンケート結果を見てみましょう。

「冬の方が高くなる」と感じている人が圧倒的に多いという結果になりました。


【「冬」が高い】

■「やはり冬のほうが電気代がかかります。特にヒーターは電気代が高いし、夏は冷房、除湿と切り替えられるからです」(40代・専業主婦)

■「もちろん冬、コタツや電気カーペット、電気ストーブなど電気を使うことが多いので」(40代・専業主婦)

■「暖房の時間が長いのだと思います。また日照時間も少ないので、電気もつけている時間が長くなるので」(40代・パート)

■「冷え性なので夏はエアコンは使わない。冬はエアコンを使うのでかかる」(30代・専業主婦)


【「夏」が高い】

■「冬の暖房はエアコンよりもストーブがメインなので夏のクーラーに比べて電気代が冬のほうが抑えられます」(50代・パート)

■「気密性の高いマンションに住んでいるので、夏はエアコンが必要だが、冬は暖かいのでエアコンが必要ない」(30代・専業主婦)

■「エアコンを、冬は昼間ほとんど使用しないが、夏は一日中つけっぱなしなので」(50代・専業主婦)

冬はエアコンだけでなく、こたつ・電気カーペットなど複数の暖房機器を使用することもあり、それによってさらに電気代が高くなりやすいようです。一方、冬場にエアコンをあまり使わず、灯油ヒーターを主に使用するような家庭では、夏の電気代が高くなる場合が多いことがわかりました。

住んでいる地域によっても夏・冬の電気代には差が出てきます。そこで、全国平均の月間電気代(総務省統計局による)について、夏と冬ではどれくらい差があるのか調べました(*4)。下記表は、夏は7〜9月、冬は1〜3月と設定し、2人以上の世帯における月間平均電気代を示したものです。

3カ月分の電気代を合計すると、夏と冬では1万円以上もの差があります。やはり全国的に見ても、電気代は冬が最も高くなることが一般的のようです。

電気代が高くなりやすい、と感じている夏と冬でさえこれほどの差が出るのが現実。多くのアンケート回答にあったように、夏冬の高額な電気代が月間平均を押し上げているようですね。


出典(*4):「2000年以降の時系列結果-二人以上の世帯(2016年のデータ
)」(総務省統計局) (http://www.stat.go.jp/data/kakei/longtime/index.htm)
※2017年3月21日に利用

3.電力消費量No.1はどの家電?

次に、「何に電気を消費しているのか」について聞きました。これは電気代節約の手がかりとなります。

■「エアコンです。我が家には居間と子ども部屋に、それぞれエアコンが設置してあります。この3台を稼動させると、電気代がグンと上昇します」(50代・専業主婦)

■「エアコンは長時間使い続けるのでどうしても電気を食う。最近は熱中症の恐れもあるので、付けないのも難しい」(40代・専業主婦)

■「床暖房かエアコンか、迷うところですが時間的には、エアコンのほうが多い気がします」(30代・専業主婦)

■「ほぼ1日中つけっぱなしである。消し忘れたりして複数ついていることもある」(30代・専業主婦)

このように、「エアコン」が最も電力を消費する原因と考える人が大多数。快適に過ごすためには欠かせない家電ですが、それだけ電気を使っている自覚があるのも事実です。

家族が3人以上になると、エアコンも部屋ごとに設置している場合があります。それぞれの部屋でエアコンを使ってしまうと夏冬の電気代が跳ね上がってしまう、という回答が多くありました。

エアコンに比べると心配する人は少数ですが、日照時間が短くなる冬場の照明や、IHコンロが電力を多く消費しているという回答も複数ありました。

4.普段から実践できる方法は?みんなの電気代節約術

一人暮らしでない限り、電気代節約には家族の協力が必要となります。しかし、エアコンが電力を消費するからと言って、無理にエアコンの使用制限をすると体調を崩してしまう可能性もあります。快適な生活を維持しつつ電気代を節約する術があれば、ぜひ取り入れていきたいものです。

それでは、アンケートに回答した主婦たちがどんな節約方法を実践しているのか見てみましょう。


■まずは「つけっぱなしにしない」心がけから

■「基本的なことですが、使わない電気は切ることしかしていません」(30代・専業主婦)

■「電気を小まめに消す習慣をすること。ひとつの部屋にみんなで集まり、同じテレビをみたりして過ごすこと。夜間の安い電力を利用すること」(40代・専業主婦)

■「使わない部屋の電気は消す。冬は冷蔵庫を強冷にしない。テレビをつけっぱなしにしない」(50代・専業主婦)

こまめな行動を続けることで無駄がなくなるとともに、節約への意識が強くなります。塵も積もれば山となる、という考えは、やはり節約の基本です。


■暖房の利用方法を工夫

■「家の中にいる家族が自分ひとりの時は極力エアコンはつけず、服や飲み物で温度調節をしています」(50代・専業主婦)

■「冬は電気カーペットを使っていますが、人が少ない時は面積を半分だけオンにして、節電モードを使っています。それと、電気料金の設定で、午前8時まで安い時間帯なのでそれまでに、洗濯やお湯を沸かしたりしています」(40代・専業主婦)

■「ひとりの時は暖房などを使わない。明るいうちにいろいろなことを済ませておく。深夜電力をフル活用する」(40代・パート)

できるだけ家族みんなが同じ部屋で過ごす、という節約術は多くの家庭で実践されているようです。暖房器具の使用も減らせますし、リビングなどが家族団らんの場になるのも良い点です。

家庭内でも保温水筒を使う方法や、より暖かい服装を着るように工夫するという方法も、暖房を使いすぎないコツとなります。

■使わないコンセントを抜く

■「している。使わない電化製品のコンセントを抜いて待機電力を減らしている」(20代・専業主婦)

■「使わない電化製品はコンセントごと抜いたり、ブレーカーを落としてます」(20代・専業主婦)

■「いらない、使わないコンセントは抜くようにしている。携帯の充電もしっぱなしじゃなくて、充電できたらコンセントを抜くようにしている」(30代・専業主婦)

こちらも小さな努力ですが、待機電力をなくすことも節約には重要となります。抜き差しが面倒な場合は、節電タップなどを利用するのもありです。


■その他のアイデア

■「節電といえば、こまめに使わない電気は消す、コンセントからプラグを抜く、自宅の電球はすべてLEDに変えました」(50代・専業主婦)

■「節電タップを使ってこまめに電気を切る、トースターなども使ったら根本からコンセントを抜いておく。湯沸しポットは、電気ですぐ沸く保温できないタイプに変えた」(40代・専業主婦)

■「照明器具をリニューアルする時にはLEDのものにして、さらに人感センサーをつけて消し忘れを予防しています」(40代・専業主婦)

LED電球を導入している家庭もあります。電球に限らず、「節電」「節約」に役立つエコな家電も多く登場しているので、そうした商品の助けを得るという方法も、無理なく節約を継続する秘訣かもしれません。ある程度の設備投資が、最終的にお得になることもあります。

普段の家事の中にも節約ポイントはあるようで、炊飯器は保温機能を使わないようにしたり、洗濯のすすぎ機能を1回に設定したりしているようです。

まとめ

夏や冬はエアコンなどの冷暖房機器を使うため、電気代もかさみがち。全国平均・アンケートのどちらを見ても、特に冬期の電気代が跳ね上がる家庭が多いということがわかりました。

日常生活はもちろん、快適な生活を送る上でも「電気」は必要不可欠です。しかし夏・冬は家族ならではの節約方法も実践でき、心がけや工夫しだいでは、電気代が思わぬ負担になる事態を防げます。まずは電気代の平均を知り、自分の家庭ではどんな節約法が有効か考えてみてくださいね。

アンケート期間:2017年3月2日
対象:20代〜50代の専業主婦、正社員、派遣社員、パートアルバイト、個人事業主の方
アンケート総数:50

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