【意外に簡単】不器用な私がゼロから「じゃがりこ」を作ってみた結果→

【お菓子総選挙2016、1位おめでとうございます!!】
発売以来、絶大な人気を誇るお菓子、じゃがりこ。その美味しさの魅力は、クリスピーな食感。でも、詳しく「美味しさの秘密」を知りたくてもその製造工程は「おしえてあげないよ、ジャン♬」とばかりに謎のベールに包まれているのである(←メーカー違う)。さすがお菓子界の王と言っても過言ではない存在。そう簡単に手の内を明かさないニクいヤツです。そこで、じゃがりこをほぼ毎日食べている「自称・じゃがりこホリック」な私、あやタソが挑戦! 愛するじゃがりこをゼロから手作りしてみました。

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最初はじゃがりこじゃなかった!じゃがりこの華麗なる変身と軌跡

「好きな食べ物は何ですか?」と聞かれたら。
私は、かぶり気味に迷わず一直線にこう答えます。
「じゃがりこです!!」と。
だがしかし、「サラダ味」に限る。

発売以来、様々な味のじゃがりこが店頭に並び、ご当地じゃがりこといったレアな味もいただいてきましたが……。
やはり、サラダ味。これに勝るものなし。
そんなわけで、手作りするのなら目指す味は「サラダ味のじゃがりこ」。これしか考えられません。

でもその前に、私がひとりで突っ走っている感が強く出てしまっているので、じゃがりこの歴史について、一緒にお勉強しておきましょう。

カルビーが1994年にじゃがりこの原型とも言われる商品を発売して以来、ロングセラー商品となっている「じゃがりこ」ですが、この世に初めて姿を現した時、「じゃがりこ」は「じゃがりこ」ではなかったのです。

さかのぼること、1994年の日本。
コンビニでテスト販売開始当時の初代じゃがりこ。名前はまだ「じゃがりこ」ではなく「じゃがスティック」という名前での登場でした。今のようなカップ型のパッケージが主ではなく、箱型とカップ型を実験的に取り扱っていたそうです。そして、スティックは丸みのない、四角いカット。
だいぶ、今、私たちが慣れ親しんでいるじゃがりことは異なりますよね。

開発者のいろいろな試行錯誤の結果、同時進行していた箱型とカップ型、両方のじゃがスティックのイイトコ取りをして、今の「じゃがりこ」の原形が誕生しました。
発売開始の地は新潟!! それ以降、3年をかけて全国展開を完了。現在も、美味しさの追求は怠らず、美味しさを追い続けているカルビーさん。素敵ですね。

素晴らしき歴史に泥を塗らないよう、心してじゃがりこをお家で手作りさせていただこうと思います!!
その結果、凶と出るか、吉と出るか。
ここではまだ、「教えてあげないよ、ジャン♬」(←だからメーカーちがう)

では、レッツ・クッキン!!!

「手作りじゃがりこ」の材料

いざ出陣です。
じゃがりこを手作りする際、用意する材料はとってもシンプル。
私なりの作りやすい材料と分量はこちら。

〜作りすぎて持て余しちゃう!をある程度防げる仕上がりを目指した手作りじゃがりこレシピ〜
・じゃがいも…150〜160g
・ニンジン…さきっちょ
・乾燥パセリ…適量
・片くり粉…50g
・水…大さじ1〜2程度

調味料…塩 小さじ4分の1、砂糖 小さじ4分の1)←お好みでもう少し増やしてもOK。
化学調味料を避けている方でなければ、味の素を加えても良し。

じゃがいもの量ですが、今回用意した小さめサイズのじゃがいも2つ分で丁度160g弱となります。

ニンジン…さきっちょ
と、書きましたが。
1本のニンジンから、使う量はこれだけ。

決して、ニンジンが苦手だからというわけではございません。
この分量が、あのじゃがりこのオレンジのつぶつぶ感を出せるベストなのです。
決してニンジンが苦手だからというわけではございません。
この分量が、生地に混ぜこんだ際のマストなのです。
決してニンジ(以下同文)

じゃがいもは皮を剥いた後、薄くスライス。
ニンジンはこれでもかっていうぐらいのみじん切りにいたしましょう。
ニンジンをここまで切り刻むのも、味を感じ無くさせるためではなく、手作りじゃがりこの完成度を上げるためですから。

スライスしたじゃがいもは耐熱性の器に入れ、ラップをしてレンジで加熱します。
600Wで5分が目安。
つぶすにはまだかたいようでしたら、少しづつ追加で加熱して様子をみましょう。

レンジ加熱でやわらかくなったじゃがいもをフォークでマッシュしていきます。
勢いよくフォークを動かすとアツアツのじゃがいものかけらがおでこに飛んでくるのでやめましょう。
アッ、アッッツッッ!!
ってひとりでキッチンで叫ぶのはとても切ないものがあります。

一緒に愛も混ぜ込みましょう

ボウルに先ほどマッシュしたじゃがいも、みじん切りのニンジン、パセリを合わせます。
かるく混ぜ合わせましょう。

片栗粉を投下します。

そうそう、一気に片栗粉を入れると、最初は片栗粉の粉っぽさに焦ると思います。
かなりのポロポロ感に、「入れ過ぎ」という言葉が脳裏をかすめます。
私は焦りました。(←イッキに入れた人)

なので、様子を見て入れていくのが良いと思います。
使用するじゃがいもによって、水分量が異なってきますので、なかなかひとつにまとまらないようでしたらお水をちょこっと加えてください。
ですが、ここであまり水を加え過ぎると仕上がりの食感がモチモチしたものになってしまいます。
なので、ある程度粉っぽくてもぎゅうぎゅうやっていけばなんとかまとまってくるので、根性と愛で頑張ってください。

塩と砂糖を混ぜます。

これを見て
「あれっ、いったん生地をまとめてから味付けなの!?」
ってお思いの方。

よく気がつきました。

そう、入れ忘れです。ごめんなさい。
この時点で調味料を入れても、後戻りできない失敗ではないということを身を以て立証してみました。

ちなみに、砂糖と塩はこれぐらい(画像参照)。

型抜き・麺棒要らず! じゃがりこの形へと成型

このように生地がひとつにまとまったら、ラップを敷いたまな板の上に置きます。
その上からさらにラップを乗せてください。
生地をラップでサンドイッチするような感覚ですね。

そして、生地をのばしていくわけですが。

麺棒? のし棒??

そんなもの、要りません。

手のひらでひたすらプッシュ!!

だいたい3〜4ミリの厚さに広げていきます。
料理は愛情、ハンドパワーは美味しさへのスパイスです。
でも、ちゃんと洗いましょうね。

厚さが整ったら、手で全体の形を四角くしましょう。

上にかぶせた方のラップをはがし、包丁でカットしていきます。
幅は3ミリ程度が綺麗に仕上がります。
長さはお好みであえて長くして「Lサイズじゃがりこ」を目指しても面白いかも。

カットしたものを、手で丸めて角をとりましょう。
この状態はとてももろいので、取り扱いには要注意です。折れます。

若干、様子がおかしい形のものもありますが、気にしてはいけません。
丸めたものは、こんな感じでお皿に並べていきましょう。

芋つぶすとかムリ〜、もっと簡単に生地を作りたい! そんなあなたに

もう、わがままさん。

叶えましょう、その願い。
そんなわがままさんに朗報。

あるんです。
生のじゃがいもを使うことなく、パッとマッシュポテトを作ることができる魔法のような食材が!

これです、これ。
熱湯を注ぐだけで混せあわせたらあっという間にマッシュポテト。

私が使用したのは、コーンとベーコン入りのタイプですが、じゃがいものみのプレーンタイプもあります。
今回は、これでサラダ味以外のじゃがりこも作っちゃいましょう。

熱湯を入れてスプーンでグルグル混ぜたらほら簡単。
このように具入りのタイプなら、サラダ味にはなりませんが具材を切る工程も省けます。
味付けがされている場合は、調味料は砂糖のみ入れてください。
そして片栗粉と混ぜ合わせれば、クイックに生地の完成です。

ロングサイズにしてみようと思い、通常のじゃがりこよりも長くカットしてみました。
カット後は、手でコロコロして断面の角をとります。

【いよいよ最終工程】油で揚げよう、レッツ・フライ!!

さあ、いよいよ油で揚げて、じゃがりこ最終形態にしていきます。

火力は中火。
菜箸を油の中に立ててみて小さな泡が出てくるようになったら、まず1本入れて様子をみましょう。

しゅわしゅわと泡を立てて油の中で生地が踊るようなら、適温。
10〜15本程、入れていきましょう。

一気に揚げると生地同士がくっついてしまうので注意。
油に投下したらすぐ菜箸でいじりたくなっちゃうところですがはじめのうちはちょっと我慢してください。

少し生地の表面がかたくなってきたかな…と思ったら、菜箸で1本1本がくっつかないように離してやります。
たまにひっくり返してあげましょう。

だんだん、大きかった泡がこのように小さくなってきます。
そのまま揚げ続け、ほんのりキツネ色になったら揚げどきです。

どうですか、もう「じゃがりこサラダ味」にしか見えません。

出来上がりの目安はこれぐらいの色。
あまりバッチリ揚げすぎると余熱でさらに色が入ってしまい、ガングロじゃがりこになってしまいますからお気をつけください。

ベーコンとコーンのじゃがりこも同様の手順で揚げていきます。
乾燥マッシュポテトで作った生地のほうが若干なめらかというか柔らかいですね。
もうちょっと片栗粉を足したほうが良かったかも……。

無事に二種類のじゃがりこが揚げ終わりました。
手前がサラダ味、奥がベーコンとコーン味。

香ばしい、良い香り……。

揚げたての状態を食べると、原宿などヤングな街にある『Calbee+(カルビープラス)』というカルビーの実店舗で人気のスナック、「ポテりこ」っぽい味も楽しめます。
ちなみに「ポテりこ」とは、カルビープラスでしかいただけない、揚げたてじゃがりこのこと。
休日には若者で賑わい、行列も発生する程の人気なのです。

じゃがりこを作ったら、おうちで行列グルメを食べる感覚まで味わえてしまうという嬉しい発見。
手作りじゃがりこ、一石二鳥ですね。

本物と見比べてみた

「完全に一致!!!」「どっちが本物か、見分けがつかない!!!」

……とまではいきませんが。

どうですか、この再現力。
若干太さが異なってしまったのは、私の包丁さばきのテクニックの甘さが問題。
ここ、改良の余地、有りですね。

でも、チラ見えするニンジンとパセリのコントラスト。
まさに、見た目はじゃがりこそのもの!!
軽く感動すらおぼえます。

「いただきます」の、その前に。もっとじゃがりこの完成度を高めようと不器用が必死に頑張ってみた結果

では、手作りじゃがりこで午後のティータイム。
早速、食べてみましょう。

……いや、ちょっとまてよ。
確かに綺麗にお皿に盛り付けるのもいいけれど。
「やはり、じゃがりこの器といえばカップだろう。」

そこで、ここに取り出しましたるは、
紙コップ
ペン
パステルクレヨン
この2つ。

何をするのか、ピンときた方、素晴らしい勘の持ち主ですね。
そう、じゃがりこのカップも、オリジナルで作っちゃおうというワケ。

だがしかし、その作戦には立ちはだかる分厚い壁、大きな問題があったのです。

なぜ、“絵が下手な人”のことを“画伯”と呼ぶのだろう

『作戦には立ちはだかる分厚い壁、大きな問題』とは?
そうなんです。見出しのごとく、そのままです。

ワタクシ、絵心が無いのであります。

ちなみに「画伯」とは、本来の意味での使用としては、ゴッホやピカソなど素晴らしい画力の持ち主のことを指しますが。
ここで言う「画伯」はネットスラング的に用いられる意味の方を指します。
簡単に説明すると、『あるテーマ』が与えられて絵を描いたのに、それが本当にそのテーマに沿って描かれたものなのかと疑いたくなるような(ひどい)絵を描く人のこと。

例えば、この「うさまる」というキャラクター。
のほほんとしたほんわかオーラを放つ愛くるしいキャラクターとして、最近人気です。

これを暗記ではなく、見ながら私が描くと、こうなります。
あ、私の作品を紹介する前に、娘の作品からご覧いただきましょうか。

娘が描いた、うさまる。
娘、10歳。
小学四年生です。

なるほどなるほど、といった感じの仕上がりですね。

38歳と4ヶ月の私が描いた、うさまる。
見本を見て描きました。
どうしてこうなるのかは、未だ原因不明です。



で、じゃがりこカップ作製結果。
今は、それでもやりきった自分を、褒めてあげたい気持ちでいっぱいです。

さあ、このカップにじゃがりこを盛り付けよう!
揚げたてだったじゃがりこも、この時点ですごく冷めてるけど……。

【まとめ】じゃがりこを手作りしてみた結果、予想を上回る美味しさだったが完全に一致とまではいかなかった

お楽しみは最後にとっておこう。
と、先にベーコンとコーンのじゃがりこから試食。

カップ作りで全精神力と体力を失ったので、いきなり盛り付けがアッサリですみません。
瓶をステンシルでペイントしたりすると、オシャレ感はグッと増したはずなのに。

でも、そんな時はこう答えましょう。
「シンプル イズ ザ ベスト。」
これで全ての問題が解決することでしょう。

表面カリッとしている!
そして中もカリッと……あれ、中は、もちもち??

美味しいは美味しいのですが、あのじゃがりこの最大の魅力とも言える「カリッ」とした食感は、内部までは再現できず。
無念。

でも、これはこれで美味しいのです。
もちろん、じゃがりこ感も伝わります。

お待たせしました。
手作りの、じゃがりこ・サラダ味の登場です。

『本物と完全に一致!!』とまではいかずともこの仕上がりは自己満足とはいえ嬉しくなります。
「おやつよー♬」ってこれ出されたら、子どもは喜ぶ予感です。

では、肝心な味のチェックをいたしましょう。

おお!
味はじゃがりこ・サラダ味の味がします!!

食感は、サクッとした表面、
内部は……、あれ、ちょっとしっとり。

揚げたての時と違い、冷めてしまったのも残念ポイント。
冷めて時間が経つほどに、もちもち感が強く主張してきます。
なぜ揚げたてのうちに食べなかったんだ!
と自分で自分を問い詰めたい。

原因は、「カップ作りでモタついたから」とか、自分自身で即、気づいているけれど、言いません。

そして発見したこと。
生のじゃがいもでマッシュポテトにする方が美味しくじゃがりこの味に近づくことが判明。
やはり、手間ひまって大切なのですね。

発売から15年が経ちますが、いまだにライバル商品は出てこないじゃがりこ。
その理由は、スナック菓子の命とも言えるカリッとした食感を、再現できないからなのだそうです。

実際、私も今回こうしてじゃがりこを作ってみて、生のじゃがいもからあのクリスピーな食感を生み出すことの難しさを実感しました。

製造時間にも驚きの秘密が。
ポテトチップスは一袋約40分で完成ですが、じゃがりこは1箱の完成までに約2時間30分。ポテトチップスの約4倍の時間をかけ、作っているのです。
手間ひまを怠らず、丁寧に時間をかけて作っているからこそ、他社が簡単にはまねできないのでしょう。

やはり、「手間ひま」って大切なのだなあ……。
誰ですか、生のじゃがいもからマッシュポテト作るのめんどくさいとか言ったのは。

あ、私か。

やはり、本家本物に勝るものなし。
手作りしてみることで、改めて、「じゃがりこ」という商品の開発がどれだけ大変ですごいことなのか、思い知りました。
これにめげずに、さらなる改良を重ねながら、手作りじゃがりこのレベルを上げようと誓った私です。

余った分は、湿気やすいのでジップロックに入れて保管、それでもはやめにいただきましょう。
トースターで温めなおすと冷めても美味しくいただけます。
お子様のおやつに、おとうさんおかあさんのビールのおつまみに大活躍してくますよ♬

✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎✴︎

筆者profile
名前:ayataso(あやタソ)
東京在住・LIMIA公式ライター。小4の娘の方がしっかりしている1978年7月29日生まれで、まだ伸びると思っている身長147センチ(自称151センチ)。映像制作からスタートした職歴でしたがいつの間にかライター業に落ち着いたのは、書く事が楽しいから。ドライブと街散策でいろいろなものを見て回ったり、新しモノ好きなので新商品チェックは欠かさない。お気に入りの情報やニュースを発信する事が好きなのでInstagram、Facebook、Blogは大切なライフパートナー。毎日、じゃ◯りこと言う某お菓子を食べないと機能停止する持病を抱えている。

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