平屋の人気が急上昇中!?2階建てから平屋への減築リフォームのススメ

1.家族の距離感を狭めたい人

平屋のメリットのひとつとしてよく挙げられるのが、家族が近い距離感で生活できること。これは、生活スペースが1階しかなく、生活空間がどうしても重複するからです。自然とリビングに家族が集まるようになり、コミュニケーションが円滑に行えるようになった事例もよく報告されています。また、小さい子どものいる人は、子どもの様子を常に見守りながら生活できます。

2.老後のバリアフリーを検討中の人

高齢者にとって意外と労力を使うのが、階段の上り下り。中にはその大変さから、2階を全く使わずに生活をしている人もいます。使わなくなるのなら、いっそ平屋にしてしまうのも選択肢のひとつです。平屋にリフォームするのと同時に間取りをコンパクトにまとめると、老後でも安心して快適に暮らせるようになります。

3.住宅が広すぎて持て余し気味の人

現在の家族構成に比べて住宅が広すぎると、部屋を持て余してしまうことがしばしば起こり得ます。しかし、たとえ持て余していても、掃除や手入れは必要ですし、固定資産税もきっちり徴収されます。平屋に減築リフォームしてしまえば、上記の問題はすべて解決可能です。

後悔先に立たず!?平屋への減築リフォームの注意点

現代の住宅事情に適した平屋ですが、2階建て住宅から平屋にリフォームする際は注意点も存在します。いくつかご紹介します。

1.仮住まい暮らしを強いられることがある

住みながら減築リフォームをできれば良いのですが、規模によっては仮住まいを強いられることがある点は留意しましょう。そのときは、当然、仮住まい先を探さねばなりませんし、家賃や宿泊費も別途必要になります。

2.場合によっては建て替えの方が安上がりなことも

2階だけを解体するのは工事の難易度が高く、工事自体も大規模になりやすいもの。そのため、費用がかさむ傾向にあります。場合によっては減築リフォームよりも、建て替えの方が安くできることすらあり得ます。事前にリフォーム会社に相談しておきましょう。

3.再度の増築は難しい

1度解体してしまった2階部分を再び増築するのは、耐震設計を1から組み直さなければならないため、かなり難しい工事になります。将来的に2階の再増築が必要になるケースが考えられるなら、平屋の減築リフォームは再考するのが無難です。

減築リフォームの流れを知ろう！

2階建て住宅を平屋に減築リフォームするためにかかる期間は、約3カ月。ここでは、リフォームの準備から、リフォーム終了後の諸手続きまでの流れを簡単にご説明します

1.リフォームの準備

まずは見積もりを出してもらい、相談を重ねながらリフォーム会社を決定します。同時に、必要ならば仮住まい先も探しておきましょう。リフォーム会社と契約が成立したら、着工日までには荷物をまとめて仮住まい先へ移動します。

2.リフォーム開始

一般的に、リフォーム会社の出した確認申請が、役所で承認されてからリフォームが始まります。工事の流れを大まかにまとめると、足場の組み立てからはじまり、2階部分の解体、新しい屋根の施工を経て完成となります。

3.リフォーム終了後

リフォーム終了後は、役所の建築指導課が申請通りにリフォームが行われたかをチェックしにきます。また、同時に固定資産税課が査定にやってきます。全てがすんだらリフォーム会社から、平屋の引き渡しが行われます。

2階建てから素敵な平屋に！事例をご紹介

最近、事例の増えている2階建てから平屋への減築リフォーム。ここでは、減築リフォームによって、住宅の印象が素敵に変わった事例を2つご紹介します。

1.子どもの独立を機に2階建てから平屋に減築リフォーム

子どもの独立に伴い、住宅の広さが気になるように。そこで、思い切って2階を減築し、1階だけで生活できる平屋に減築リフォームを計画しました。まずは2階部分の解体を行い、1階屋根部分の既存瓦は剥除。そのあとで黒の防災和瓦に張り替えました。平屋に減築したこと、また傷みの目立っていた屋根を変えたことで、シックですっきりとした印象に仕上がりました。

2.思い入れのある住宅だからこそ。建て替えではなく減築リフォームと言う選択

ご両親から受け継いだ築30年の住宅。暮らしにくい間取りでしたが、愛着があるから建て替えではなく平屋への減築リフォームを選択しました。実際のリフォームでは、ほとんど使っていなかった2階部分は完全に解体し、屋根を新設。新設した屋根は、バランスのとれた外観美のために軒高を上げています。屋内は和室から洋室を中心とした間取りに変更し、DLをLDKに拡張するなど明るく開放的な印象の住まいに生まれ変わりました。

おわりに

あえて減築することで、住みやすい住まいにリフォームするという発想に目から鱗の人も多いのではないでしょうか？ただ、2階から平屋への減築リフォームは、ともすれば建て替えよりも費用がかかってしまうので、リフォームを担当する会社は厳選しましょう。その際は、一括見積もりを利用すれば、多くのリフォーム会社から見積もりが届くので、お悩みにぴったり合う会社を見つけやすくなります。

もっと具体的にリフォーム・リノベーションについて知りたい方は、多くの業者から見積もり・提案を無料で受け取ることができる、一括見積もりサービスからお気軽にお問い合わせください。