親子のお弁当を簡単に作り分けるコツは!?料理のプロに教わる「5色弁当」のススメ

毎朝作るお弁当。子ども用は見た目をできるだけかわいくしてあげたいものです。ただ、親用も一緒に作るとなると、作り分けする手間が加わります。そこでプロの料理研究家に、親子のお弁当を作り分けるときのコツをうかがいました。

本サービス内ではアフィリエイト広告を利用しています

  • 23644
  • 169
  • 0
  • いいね
  • クリップ

毎日なんとなく入れていたあの一品に実は重要な役割が!

教えてくださるのは、料理研究家の小針衣里加さん。家庭のレシピから大手チェーン飲食店のメニュー開発などまで幅広く携わられている小針さんなので、「親と子どものお弁当を作り分けるときのコツ」というニッチな質問にもきっと答えてくれる、と勝手な期待を込めて尋ねてみました。

料理研究家の小針衣里加さん

まずは、親と子どものお弁当に共通して入れておきたい食材、レシピについて。

「栄養バランスの観点では、『たんぱく質が豊富な卵料理』はぜひ入れてほしいです。卵は、ビタミンCと食物繊維以外のほぼ全栄養素が含まれている、栄養価にすぐれた食材です」(小針さん)

卵料理は毎日入れますが、“なにかと便利” という観点で入れているだけで、家族の健康を支える栄養のほとんどすべてを含んでいることまで、きちんと考えていませんでした。

お弁当の彩りは、3色から5色の時代へ!?

お弁当によく入れる卵料理と言えば、玉子焼きは外せません。

「玉子焼きを作るときは、冷蔵庫に残っている野菜(パセリ、にんじん、大葉、トマト、ピーマン、パプリカなど)を刻み、卵に一緒に加えて焼けばさらに栄養価もアップし、彩りもよく、野菜の食感も楽しめます」(小針さん)

トマトも!? 卵とトマトを一緒に炒める料理は多々あるのに、玉子焼きに入れるという概念、恥ずかしながら私にはなかったです。さっそくやってみようと思います。

「また、ほうれん草やにんじん、かぼちゃなどの色が濃い緑黄色野菜は、茹でるよりも油やバターと一緒に加熱する調理の方が、よりビタミンAを吸収しやすくなると言われています。栄養の吸収面から考えると、油を使わない『ほうれん草のおひたし』よりも油を使った『ほうれん草のバター炒め』の方がおすすめです」(小針さん)

トマトの玉子焼きとほうれん草のバター炒めがあれば、これだけでお弁当に「赤・黄・緑」のマスト3色がそろって便利!

と思ったら、小針さんいわく、「赤・黄・緑」だけでなく、「黒・茶」を足した5色の食材を使うことで、彩りはもちろん栄養バランスもよりよくなり、「食べたい」という視覚からのアプローチで食欲増進にもつながるそう。これは海苔とお肉で対応できそうです。

お弁当の微妙な隙間はこうやって埋め尽くす!

栄養といろどりについて分かったところで、もうひとつ聞いておきたいことが。子ども用にかわいくお弁当を詰めると、微妙な隙間ができてしまいます。また、子どものお弁当の残りを親の弁当に詰めるときも、具材が足りなくて隙間ができることがあります。

お弁当の隙間を埋める方法も、教えていただきました。

●お弁当の隙間を埋めるためにおすすめの食材
・茹でたブロッコリー
・パセリ
・ミニトマト
・うずらの卵
・プロセスチーズ
・ソーセージ
・高野豆腐
・旬の果物 など

上記の食材は、わざわざ用意するというより余ったものを、という感覚で良さそう。ハムやベーコンで巻いたり、ちくわに詰めたりすれば、豪華に見えるメリットも生まれます。

小針さんの学生時代は、お母さまが作ったお弁当の片隅に、羊羹や白玉餅、野菜の蒸しケーキなどの「一口デザート」がよく入っていて、小針さんは、食後のデザートとしてとても楽しみだったそう。後からお母様に確認したところ、隙間を埋めるために試行錯誤した結果、デザートを一口だけ入れるようにしたとのこと。

確かに、お菓子やデザートは隙間を埋めるためにも、食べる人を楽しませるためにも便利な一品ですね。積極的に入れてみようかな。

イチゴやトマトのヘタがお弁当の傷みを加速させる

最後に小針さんから、食品が傷みやすくなるこれからの季節へ向けてのメッセージが。

「ミニトマトやイチゴなどに付いている『緑色のヘタ』は、入っているとおかずが傷みやすくなります。食中毒を防ぐためにも、ヘタは取り除きましょう。ほかに食中毒対策として、①酢や梅干など防腐効果のあるおかずや食材を入れる ②加工食品や練り製品は一度さっと湯通しなどして加熱をする ③おにぎりを握る際も素手ではなく、ラップを使って握る、などに気を配るといいですよ」

これでずいぶんと、親子のお弁当を作り分ける作業ストレスが減りそうです。

●取材協力:小針衣里加
株式会社ベジフルファイン 代表取締役/日本フードバランス協会 代表/バランス料理研究家/食の資格「フードバランスアドバイザー」講座講師。『無理せずやせ体質を手に入れるプロテイン+αダイエット』(スターティアラボ株式会社 ごきげんビジネス出版 著者:小針衣里加)2018年4月27日に電子書籍発売。

●ライター 力武亜矢

  • 23644
  • 169
  • いいね
  • クリップ
コンテンツを違反報告する

あなたにおすすめ

関連キーワード

カテゴリ

このアイデアを投稿したユーザー

ご家庭で簡単に作れる身近なレシピから、本場のプロの味を再現したレシピまで食を通じて生活を豊かにしてくれるアイデアを発信していきます!

LIMIA グルメ部さんの他のアイデア

食品・レシピのデイリーランキング

おすすめのアイデア