古いピアノの正しい処分方法5つ!無料引き取りはある?廃棄までの流れや費用目安を詳しく解説
「不要になったピアノを手放したいけど、どう捨てたらいいか分からない。」そう悩む方も少なくないはず。ピアノは大きな楽器のため、処分費用も高額になりそうですが実際どのくらいかかるのでしょう。あらゆる疑問を解決すべく、ピアノの正しい処分方法や処分費用、安く処分するコツまで詳しく解説していきます。
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まずはピアノの種類をチェック
ピアノの種類は大きく分けて「電子ピアノ」「アップライトピアノ」「グランドピアノ」の3つ。それぞれ最適な処分方法や必要となる処分費用が異なります。
電子ピアノ
電子ピアノは重量が40~80kg程度と比較的軽量です。そのため、運搬に必要な人数が少なくなり、処分費用も安く抑えられる傾向にあります。また、販売価格も控えめで場所をとらないことから需要があり、状態によっては売却できる可能性も。処分する前に換金する方法を検討するのもおすすめです。
アップライトピアノ
アップライトピアノはグランドピアノと比較すると場所をとりませんが、それでも重量は200~250㎏程度あり、運搬に最低でも2人は要します。そのため、電子ピアノより処分費用がかかるでしょう。自分で持ち運ぶのは大変なので、買取業者や不用品回収業者の出張引き取りサービスを利用するのが賢明です。
グランドピアノ
グランドピアノは重量が250~400㎏程度と大型で重く、運搬に要する人件費がかさむため、その他のピアノよりも処分費用は高くなる傾向にあります。アップライトピアノ同様に、運び出し作業を相手側が負担してくれる方法をとるのが得策です。
古いピアノを無料で処分するには?
買取業者のなかには古いピアノを無料で引き取ってくれるところもあります。処分費用を抑えたいなら、何件かの業者に問い合わせてみてもよいでしょう。
また、状態によってはフリマアプリやネットオークション・買取業者でも売却できる可能性があります。需要があれば換金できてお得なので、選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
古いピアノの処分方法5つ
古いピアノの主な処分方法を5つご紹介。それぞれのメリット・デメリットを考慮して、ニーズに沿うものを選択しましょう。
【1】粗大ゴミとして出す
古いピアノの処分方法として最もベーシックなのが粗大ゴミとして出す方法。ですが、粗大ゴミとして出せる自治体と出せない自治体があり、出せない自治体のほうが多い傾向にあります。また、電子ピアノは可・グランドピアノは不可など、ピアノの種類によって処分できるものとできないものがあるところも。受け付けていない場合も自治体指定の不用品回収業者を紹介してくれる可能性があるので、一度問い合わせてみることをおすすめします。
▼粗大ゴミとして出す手順
お住まいの自治体でピアノを粗大ゴミとして取り扱っているなら、以下の手順で処分できます。
- 1.自治体の粗大ゴミ受付センターに申し込む(電話・インターネットで可能)
- 2.粗大ゴミ処理券(シール)を必要な金額分販売店で購入する
- 3.粗大ゴミ処理券(シール)に必要事項を記入してピアノに貼り付ける
- 4.回収日にピアノを指定の回収場所へ持っていく
住んでいる自治体以外の粗大ゴミ処理券(シール)は利用不可、金額が不足している場合も回収してもらえないのでご注意ください。
【2】フリマアプリやネットオークションに出品する
古いピアノがまだ使用できる状態なら、処分する前に一度ヤフオクやメルカリなどのフリマアプリ・ネットオークションに出品するのもひとつの手。ヤフオクではアップライトピアノやグランドピアノ、メルカリでは電子ピアノの取引が多い傾向にあり、需要があれば処分費用を抑えられるだけでなく換金できるのでお得です。
ただし、買い手が見つかるまで一向に処分できないことやユーザー同士でトラブルが発生するリスクがあるなどの懸念点もあります。問題が発生するのを避けるためにも、ピアノの状態や運送費など必要な情報は丁寧に記載するようにしましょう。
【3】ピアノ買取業者に売却する
早急かつお得に古いピアノを処分したいなら、ピアノ買取業者への売却がおすすめ。有料処分になることもありますが、場合によっては高値がつくこともあり、とくに「ヤマハ」「カワイ」などの有名ブランドのピアノは高額買取に繋がる可能性もあります。また、出張査定してくれるところもあるので、そのようなサービスを利用するのも◎。
なお、査定に出すときは1社ではなく複数社に依頼するのがおすすめ。多少手間はかかりますが、賢く売却・処分するために役立ちます。
▼査定に出す際のポイント
査定を依頼する前に、「ピアノのメーカー」「製造番号」「型番」「ペダルの本数」などの情報を揃えておくとその後の見積もりがスムーズに進みます。製造番号や型番は、アップライトピアノなら天板を開けた正面の右側付近、グランドピアノなら大屋根を開けた本体内部のフレーム右上付近に記載されていることが多いので確認してみましょう。
また、ピアノの汚れを取り除いておくのも買取価格をあげる対策として有効。ピアノ専用のクリーナーやクロスを使って掃除しておくとよいでしょう。
【4】知人に譲る
ピアノを欲しがっている親戚や友人など知人に譲るという選択肢も◎。比較的軽量の電子ピアノなど種類によっては大人1人で運び出せることもあり、そうなれば搬出・運送費用なく無料で処分できます。また、信頼できる相手であればトラブルが発生しにくいのもメリット。
グランドピアノなど大型なものは専門業者に運送を依頼する必要がありますが、買取業者などで値が付かなかった場合などは検討してみてもよいでしょう。
【5】不用品回収業者に依頼する
壊れていたり買取価格がつかない古いピアノは、不用品回収業者に依頼するのがおすすめ。大変な搬出作業などもすべて任せられるだけでなく、ピアノ以外の不用品もまとめて回収してもらえるので荷物を一気に処分したいときに便利です。
ただし、デメリットとしては処分費用が高くなる可能性があること。また、なかには悪質な業者も存在するので注意が必要。過去には見積もり以上の金額を高額請求されるなどの事例もあるため業者選びは慎重に行いましょう。ひとつの目安として、なるべく「一般廃棄物収集運搬業者」の資格を得ているところに依頼することをおすすめします。
▼不用品回収業者を利用する際の費用目安
ピアノの種類 | 費用目安 |
電子ピアノ | 10,000円(税込)程度 |
アップライトピアノ | 20,000~30,000円(税込)程度 |
グランドピアノ | 40,000~50,000円(税込)程度 |
業者によってさまざまですが、一般的に不用品回収業者に依頼する際に必要となる費用目安は上記の通り。この金額をひとつの指標にして依頼を検討するのもよさそうです。
ピアノの搬出・運送にかかる費用は?
専門業者に依頼して古いピアノを処分する際は、基本的に「搬出費」と「運送費」がかかります。それぞれおおよその目安をここで確認しておきましょう。
搬出費
ピアノの種類 | 費用目安(人件費) |
電子ピアノ | 10,000円(税込)程度 |
アップライトピアノ | 10,000円(税込)程度 |
グランドピアノ | 20,000円(税込)程度 |
搬出にかかる費用(人件費)はピアノの種類や大きさによっても異なりますが、10,000円(税込)~20,000円(税込)程度はみておくとよいでしょう。
加えて、ピアノの設置場所によっては追加料金が発生することもあり、マンションなら上層階ほど高額になり、クレーンや手吊りなどの特殊作業が必要となればさらに費用は上乗せされます。
運送費
移動距離 | 電子ピアノ | アップライトピアノ | グランドピアノ |
~10㎞ | 13,000円(税込)程度 | 18,200円(税込)程度 | 31,417円(税込)程度 |
~20㎞ | 14,300円(税込)程度 | 20,150円(税込)程度 | 33,800円(税込)程度 |
~30㎞ | 17,333円(税込)程度 | 22,100円(税込)程度 | 39,260円(税込)程度 |
~40㎞ | 17,550円(税込)程度 | 23,400円(税込)程度 | 39,867円(税込)程度 |
50~79㎞ | 22,100円(税込)程度 | 27,950円(税込)程度 | 49,400円(税込)程度 |
80~99㎞ | 27,300円(税込)程度 | 34,450円(税込)程度 | 61,100円(税込)程度 |
100~120㎞ | 31,525円(税込)程度 | 37,700円(税込)程度 | 67,340円(税込)程度 |
運送費はピアノの種類や移動距離によって変動し、重量になるほど、移動距離が遠くなるほどに高くなります。古いピアノを処分する際は自分で運び出す以外「搬出費」と「運送費」が必然とかかるので、廃棄を検討する際に念頭に置いておく必要があります。
2階にあるピアノの処分費用は?
一戸建ての2階にピアノを設置していたり、エレベーターのないマンションの2階以上に住んでいたりすると搬出にクレーンや手吊りを用いることもあり処分費用に大きく影響します。該当する方は合わせて確認しておきましょう。
クレーン・手吊りの費用
搬出方法 | 費用目安 |
クレーン | 10,000円(税込)前後 |
大型クレーン | 50,000円(税込)~ |
手吊り | 30,000円(税込)~ |
上記はアップライトピアノを2階から搬出する際の費用目安。通常のクレーンでの搬出が難しければ大型クレーンを用いることとなり、料金も割高になります。また、大型クレーンでの対応も難しければ人力で搬出する手吊りという特殊作業が必要となり、この場合は30,000円(税込)程度の費用がかかります。
そのまま搬出できない場合は解体して搬出
クレーン・大型クレーン・手吊りでも搬出できない場合は、ピアノを一度解体してから運び出し、組み立て直すことになります。その際発生する費用はアップライトピアノ・グランドピアノともに30,000円(税込)~が目安。なお、解体・組み立てが必要ない場合はこちらの費用はかかりません。
ピアノも含め処分に困る不用品は業者にお任せ
ピアノをはじめ処分したい不用品が溜まっているなら、「くらしのマーケット」の利用がおすすめです。
不用品回収から害虫駆除、水回りのトラブルまで、暮らしにまつわるサービスを掲載しており、さまざまな事業者の中から、口コミや料金で比較して気になったところを選ぶことができます。実際に利用したユーザーの声を参考にしながら事業者を選んで依頼することができるのがポイントです。
また、登録している事業者は全国にいるため、サービス毎の対応エリアが広いのも魅力の一つ。
ピアノなど不用品の廃棄方法にお困りの方は、この機会に一度試してみてはいかがでしょうか。
古いピアノの処分に関するQ&A
Q1. ピアノの製造番号はどこに書いてある?
A. アップライトピアノは「天板を開けた正面の右側付近」、グランドピアノは「大屋根を開けた本体内部のフレーム右上付近」に記載されています。
アップライトピアノは「天板を開けた正面の右側付近」、グランドピアノは「大屋根を開けた本体内部のフレーム右上付近」に5桁以上の数字が記載されているので、それがピアノの製造番号になります。調律カードが残っている場合はそこでも確認できるので、一度チェックしてみてください。
Q2. 自分で運搬して処分できる?
A. ピアノを素人が運搬するのはおすすめできません。
処分費用を抑えるために自分たちで運搬できるならしたいところですが、ピアノは精密なのでちょっとした振動でも故障に繋がります。
また、グランドピアノよりコンパクトなアップライトピアノでも重量が200~250㎏あり、最低でも大人2~3人と2トン以上のトラックを用意しなければなりません。なお、軽トラックでもよさそうですが、軽トラックの場合最大積載量が350㎏と定められており、アップライトピアノを乗せて大人2人が乗ったら過積載になる可能性があるのでおすすめしません。思わぬトラブルを避けて安全に処分するためにもやはり、専門業者に依頼するのが妥当です。
Q3. 売却できないピアノの特徴は?
A. 「製造年が古い」「故障している」「価格が低い」このようなピアノは売却できない可能性が高いです。
アップライトピアノやグランドピアノの場合、50年以上前に製造されたものは買取価格がつかない傾向にあり、電子ピアノであればメーカー保証が約8年なので、それより古いモデルだと売却は難しいといえるでしょう。また、ひどく損傷していたり故障していたりしても値がつかないことが多いです。一度査定に出すのもよいですが、概ね換金処分は諦めたほうがよいかもしれません。
不用品処分に関するその他の記事はこちら
※記事内の情報は、LIMIA編集部の調査結果(2023年3月)に基づいたものです。
※画像の一部はイメージです。
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