流木リメイクが話題に!DIYクリエイターrkmamaさん、魅力の秘密は?

ここ最近、DIY女子が急増中!WEBやインテリア雑誌、テレビでも取り上げられる機会が多くなり、注目度がグッと上がっています。さらに、ママや主婦たちの間でも「DIYで、リーズナブル&自分らしい空間づくりをしたい」という流れが生まれているのです。
好きなことをとことん楽しむ。今回ご紹介するrkmamaさんもその一人。流木リメイクや男前テイストを巧みに取り入れつつ、清潔感のあるスタイルをもつ、今注目のDIYクリエイターなのです。

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rkmamaさんと海辺で集めた流木。

清潔感のある男前インテリア? それは、南カリフォルニア的な空間

玄関を開けると、そこには朗らかな笑顔の女性が。

背景には流木を使ったコートハンガーと麦わら帽子。都心の住宅にいるはずなのに、どこか海の気配が漂っていました。

男の子と女の子の二児のお母さんでもあるrkmamaさん。ヤンチャ盛りの子供達を向こうに毎日奮闘する日々を過ごす中で、もう一つの顔を持っています。それが、WEBを舞台にインテリアやDIYのアイデアを発信するDIYクリエイター。ママさんクリエイターならではの参考にしやすく、お財布に優しい、なおかつ清潔感のあるコーディネートが、たくさんのユーザーの間で支持されています。

photo by Nobuo Yano

そんなrkmamaさんのDIYに使われるのが、流木(ドリフトウッド)です。枯れた色合いや自然な形をもつ流木は今、注目の素材。rkmamaさんは塩ビ管やガス管と組み合わせて、オリジナルの家具や雑貨を生み出しています。

と、ここまで書くといわゆる男前スタイルを連想させますが、rkmamaさんのテイストはひと味違う! その世界観は、男前テイストを取り入れつつも、燦々と降り注ぐ大陽の光がよく似合う明るく開放感のあるスタイル。言うなれば、南カリフォルニア的なテイストでしょうか。黒やこげ茶を多用した正統派な男前インテリアと少し異なる、ナチュラルさが魅力です。

rkmamaさん本人は、至って可愛いママさん。では、rkmamaさんがDIYにハマったきっかけとはなんだったのでしょうか?

家の建て替えをきっかけにDIYに興味を持つように…

清澄白河のショップで購入したドリッパーを使い、コーヒーを入れるrkmamaさん。

東京に居を構えるrkmamaさん。旦那さんのご実家があった場所ですが、当時住んでいた家屋はかなり古く、東日本震災を機に建て替えを決意したそう。建て替えが予定よりも長期間にわたり、子どもが幼かったこともあり、その間にご自身の実家のある秋田に一時仮住まいをする事に。

「秋田の実家に身を寄せることになったのですが、毎日ヒマになるだろうなあと。どうせなら生産性のあることをしようと思ったんです(笑)。

建て替える家はコンパクトになることはわかっていました。素敵な家具がほしいけれど、きっとサイズが合わないはず…。それならば、新しい家に合う家具をDIYしよう!って。ものすごく気軽な理由でDIYの世界に足を踏み入れました。」

初めてのDIYでいきなり手掛けたというコーナーシェルフ。部屋の広さに限りがあり、コーナーにしか置く場所が無かったため、既製品ではなかなか見つからない三角柱タイプのシェルフをDIY。

rkmamaさんがいきなりDIYでつくったのが、このシェルフ類(写真上)。驚くべきチャレンジ精神!

「今考えるとずいぶん大胆な事をしたなと(笑)。部屋の角に置きたかったので、三角柱のような形にしようと最初に考えました。当時はフレンチスタイルが好きだったので、そのイメージで。でも、設計図も描かずにいきなり木材を切り出し始めて…結構無茶をしてました。その計画性の無さは今でも健在なんです(笑)」

photo by Nobuo Yano
DIY初期に手掛けたロッカーシェルフ。これが初期作品とは思えない完成度!モールディングを上手に使い、当時好きだったというフレンチスタイルで製作。その後、男前インテリアに興味を持ち、現在のスチールロッカー風にリメイク。

rkmamaさんの流木は全て秋田産?

photo by Nobuo Yano
海辺で拾った流木をまとめてガラス瓶のまわりに。ラスティックな雰囲気のペン立て。

ーrkmamaさんといえば流木リメイク作品という印象があります。いつ頃から手掛け始めたのでしょうか?

「私がよく覗くサイトの中に、Pinterestがあって、海外のライフスタイルやDIYの写真もたくさん集まっています。当時、周囲では流木をDIYに使ってる人はほとんど居ない頃に、流木リメイク作品の写真を見つけて、そこでひらめいたんです。

あ、流木なら秋田の実家の目の前の海岸にも沢山あるぞって(笑)。

これはお金を掛けずに楽しめるアイデアなんじゃないかと考え、昨年の夏休みに帰省した時に早速拾いに行ったんです。集めた流木を見て、手探りで流木インテリアをつくり始めました。だからウチの流木は全て秋田産なんです(笑)。

ハンガーラックなどから始めて、どんどんアイデアを練って、ヘリンボーン柄のアイテムやテレビ台など、いろいろ手を伸ばしていった感じです」

photo by Nobuo Yano
製作中のヘリンボーン柄の流木トレイ。アトリエコーナーにて丁寧にDIYしている。

盛り上がりを見せている流木DIYですが、rkmamaさんの場合、自身の生活の中から育まれた、ライフスタイルに根差したもの。それにしても、海外のインテリアのようなイメージを醸し出すあの流木がなんと北国、秋田産だったなんて、ちょっと驚きです!

photo by Nobuo Yano
玄関フックに掛けたハンガーに注目を。よくあるワイヤーハンガーに海で拾った流木を組み合わせてリメイク。ハンギンググリーンとも相性がいい。

ー流木の魅力ってなんでしょうか? 

「まず素朴な木の温もりが感じられるところ。それと、独特の風合いですね。

水に浸かっていた流木は通常の木より白っぽくなるんです。何もしなくても、ラスティック(古びた)な雰囲気がある。だから、インダストリアルなアイテムと相性がよくて、好んで使っています。それにありのままの形を活かして創作できるのも流木ならではで楽しいですよね。

流木の処理ですが、拾った後は真水で洗って、ゴミや虫などを取り除き、しばらく天日乾燥させてから使用しています。実家に帰省するたびに山のように拾って帰ってきて、ストックしてあります」。

ダークではない”明るい”インダストリアルを心がける

人気の塩ビ管使いも得意ジャンルの一つ。特徴的なサビ加工はrkmamaさんの得意技。

ーrkmamaさんのもう一つのスタイルと言える男前&インダストリアルなインテリア。でも、”ダーク系”とは少し異なり、明るさが感じられます。たとえば塩ビ管のサビ加工にも不思議と清潔感がある。
何か心がけていることはあるのでしょうか?

「私の中で、ひとつだけルールをつくっているんです。それが、”黒を主役にしない”ということ。

男前インテリアやインダストリアルな空間を目指していますが、壁紙にも強めの色は使わないで、ブルーグレーや淡いグリーン、そしてホワイトなど淡い明るめの色を使うようにしていますね。塩ビ管も黒く塗装せず、シルバーに。それを流木と組み合わせるだけで明るい印象になります。

うちには幼い子供もいるし、生き生きと明るい雰囲気の方が合っていると思うので。そう、太陽の光が似合う”開放的なインダストリアル”かな(笑)」。

photo by Nobuo Yano
優しい笑顔でインテリアについて語るrkmamaさん。

インダストリアルスタイルにある荒々しい印象を逆手に取って、相反する「明るい』印象にまとめあげるセンスは、rkmamaさんならではのスタイルなのです。

DIYをするときのイメージの根源は、カリフォルニア在住経験にある?

バルコニーにはところ狭しとプランターが並ぶ。ウッド使いがカリフォルニアを思わせる。

2人のキッズを育て、毎日家事をしながらのDIY創作をマイペースに楽しんでいるrkmamaさん。DIYを始めるまでは工具ですらほとんど触れたことのない、普通の女の子の暮らしだったそう。それなのに、いきなり新居に向けて家具を作ってしまう、という大胆さ。とはいえ、しっかりとした創作イメージが無ければここまでオリジナリティにあふれたコーディネイトはできません。

では、その創作イメージの根源とは何なのでしょうか?

壁に立てかけられた扉。ところどころ剥げた深い色合いの塗装が部屋のアクセントに。

「実は若い頃に2年程ロサンゼルスに留学していたことがあって。もちろん当時はインテリアやDIYにほとんど興味がなかったですね。でも、気候など環境の違いもあって、暮らしにまつわることが日本とはまったく違っていたのが印象に残っています。

お家やお部屋のデザインや色使い、植物の取り入れ方など、南カリフォルニア独特のモノがあるんです。海も近くて南国の鮮やかな雰囲気もあるし、かと思えば素朴でカラッとしたメキシコの空気感もある。自然と感化されていったのかもしれません。

そんな南カリフォルニアの雰囲気と、元々自分が好きなフレンチのイメージが重なり合って今のようなイメージになっているような気がします」。

DIYの魅力は「自分が欲しいモノ」を生み出せる楽しさ

自身の作品には「IG. WORKS」というネームをつけている。そのネームスタンプ。

それまではまったく興味が無かったというDIYに夢中になっているrkmamaさん。そんなrkmamaさんが思うDIYの魅力について尋ねました。

「自分が欲しいな、と思ったモノが作れることだと思います。

気に入った既製品があっても、ここが違うデザインだったらな、サイズがもうちょっと小さかったら、という”惜しいな”と思うことありますよね? そんな時にDIYなら自分なりにアレンジすることができます。あきらめなくていいことが、一番の魅力に感じる部分ですね。

特にインテリアグッズは、それぞれの家やお部屋にフィットするものが違う。環境にぴったり合うものをつくり出すことができて、なおかつお財布に優しい(笑)。趣味と実益を兼ねるという意味でママにぴったりだなって。

それに何かを作る、生み出す楽しさを感じられるのが本当に素晴らしい。いろいろな意味でライフスタイルを豊かにしてくれる存在ですね」。

リビングの入り口に佇む、rkmamaさん。白を基調にナチュラルな色の小物が絶妙なアクセントになっている。

何をするにも常に自然体で、マイペースなキャラクターが印象的だったrkmamaさん。彼女の創作する作品にも、そしてDIYに対する姿勢にもそれが反映されているのではないでしょうか。

さて、次回はrkmamaさんの自宅のインテリアをじっくりとご紹介。DIYで作り上げた、流木アイテムと男前と南カリフォルニアの空気感。これらがたっぷり詰まった空間は今すぐ参考にしたくなるポイントが満載です。お楽しみに!



Text:藤川経雄
Photo:矢野信夫

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